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追加の勘定を弾ませて帰る還り道。
黒ずんだ木の隙間から
偽者のような、嘘のような小動物。

伺い知れないでいるのは
どことどこの
どちら様だろうか。

挨拶を証明するような時期は
と ....
暗くなる前から隠れる所を捜した
冷たい風を避けて 二人は草の茂みに潜んだ
ざああ ざああ 荒れ気味の風が林檎畑を走る

強い風に羽があおられて もっと草の奥へと
二人は入り込んだ
夜空 ....
バッタがぴょん
土手道よこぎる
バッタばったり
ぴょんぴょんと

とんぼがスイ
稲刈る田んぼに
とんぼとんで
スイスイと

小石がぽちゃ
静かな川面
小石濃い清水に
ぽっ ....
湿度にとらわれた熱量が
肌にまとわりついている

エアコンは嫌いだ
あの冷やりとした
微かにカビ臭い風は
地下の駐車場を思い出す
軟らかにしなだれる
段ボールを思い出す

寝苦しさ ....
妊娠悪阻ということで、
一週間ぶりに病院へ行くと、
点滴は、24時間で、
4本取り替えるらしい。
彼女は、ほとんど、口も聞けないほど衰弱している。


「なんか話して」と言うので、
 ....
井戸の底が

ぼくには

霊的な汚濁にしか見えなかった

上から降りそそぐ光や雨

ぼくには

汚濁が降るようにしか見えなかった


ひろがる闇を測るにも

永遠なんて長 ....
どこへ行っても
自分からは逃げられないから
今日も俺は俺と付き合っている
土曜日の漫画喫茶から
詩を投稿するのも悪くない
でも
俺自身が地獄なら
漫画喫茶も
どこへ行っても地獄だ
こ ....
よくみられたい
よくおもわれたい
少なくとも嫌われたくない
そんな鎧は
いったん着てしまったら
脱げないよ

いらなかったのに
そんな鎧をいつから
着てたんだろう
重いのに
脱げ ....
なつのおわりのはれたひに
むしゃりむしゃりと
なしをたべている

かわをむいて
じゅうにとうぶんにきりわけ
しんをとったきれいなかたちのなしが
あとじゅういっこ
おさらにわをつくってな ....
                            

孤独な家である
夜になると
独り言のように明かりがぽつんと灯る
人の気配はするのだが
玄関がない ことりともしない
死んでいる ....

彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
わたしの手にとてもよくなじんだキーボードで、
いのち、と打って、
変換で、命、と出ないから、
めい、と打って、変換する、
いのちはどこへ、行ったのだろう。

いのち、と打つと、
胃の血、 ....
『便器に頭を入れて流してほしいんだ。』
その男は言った。

『えっ?』
あまりに突然の話しに戸惑う。

男はもう一度
『便器に頭を入れて俺を流してほしいんだ。』
別に、深い理由なんてな ....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
さよならは誰に言う
さよならはポコチンに

ナニができる日まで
さらばポコチンと言おう

パンツ汚す液体は
誰にも見せない
(自分で洗うんだもんね)
堪え切れないときには
風呂場で ....
緑の雑草、
白と黒との混血児…、
俺の心はどす黒い、
愚痴をばら蒔き歩いていく、
…ズボンは朱色にまみれた
川面は九官鳥が泳いでいく、
あれが真なる芸術なのか?
筆先の絵の具を噛み締 ....
空いた
椅子の上には
ゆうぐれが降っていて

絵描きになれない風たちは
せめてもの代わりに
言葉を混ぜて
去っていく


取り残された場所に
おそらく施錠は
必要ない
 ....
帰宅して電燈を点けた途端に揺れ
ちょと焦った
テレビを点けると震度3と出
8月31日までも揺らすとは
しつこいのは嫌いだ

ようけ揺れた夏だった
円高も史上初75円台に突っ込んだが
印 ....
疾駆する車の前を
白磁の蝶がひるがえる
蝶は
そそり立つ眉を持つ

白く焼けた小石から小石を
羽黒とんぼが渡る
ゆらゆら揺れる
かすかな悲鳴

夏の熱が山脈をかすませる
盛り上が ....
少女が一人、殺された

男達に犯された後で

少女が一人、殺された

街の人達はみんな黙って見ていた

少女が一人、殺された

その様を僕も黙って見ていた


少女は悲しみす ....
自転車で
スローダウンして
見上げた初秋の青空に
アオスジアゲハ
自然にまかせて舞おうとする
あなたのようだと思う

今朝気がついた秋は
褐色の落ち葉
乾いて道端に身を寄せ合って ....
寂しさの種をいつ蒔いたのだろうか
知らないうちに芽が出て
大きな葉っぱになってしまった

失敗したなと
悔やんだことはたくさんあったから
その実が心情という畑に
落ち零れたのだろう
 ....
週末だから酒を飲みにいく。週末でなくても飲みにいくが、週末はことさら大量の酒を
詰め込む。僕らはつまらない仕事に飽き飽きしていた。それを酒で昇華する日々にも、
いつもと変わらない顔ぶれにも。けれど ....
ぶつかってははじけ沈みこまれてく/見えない傷を時は置き去りに
雨の黒さを見上げる葉月の今も/あの娘はきっと放ちきれない愛を胸いっぱいに抱きしめて
僕は不埒で浅はかで疾しいまま/嘘にまみれ退屈に灼か ....
昨日アイパッドを買った

昨日コールマンの折りたたみ自転車を買った

昨日しょこたん似の女の子と知り合った
彼女はメガネ店の店員でメガネを作ってもらった

目の前に彼女のかわいい顔が間近 ....
誰にも知られてはならない
耳をそばだてて

この地面の奥深くには
川のように赤い血が流れていて
少女だけがその流れる音を
聞くことができるのです

でも聞き続けていてはいけません
自 ....
ゆうひがうみに
しずんでいく

ちいさな
しょうてんがいの
あかりがともる

ろうじんのために
ろうじんがはたらく
まちがここにある

ときどき
だがしをかいに
 ....
汲み置いた澄明になお念を入れ
氷砂糖のようなカルキ抜きの粒を一つ二つ
一パーセント濃度に計算された塩を狂いなく量り投じ
溶かし
晩夏のあかるい日差しの中で
すきとおった病室に赤い尾をひるがえ ....
   
 捨てられた砂漠と 
 魚釣りにいく

 嵐が来たらしく
 船が幾つも 幾つも
 夏の虫のすべての死を
 並べたように
 海を埋めつくしている

 防波堤から
 最初の船 ....
指輪から産まれた棘が
傷になる前に
心根から小さな棘を数本抜いた
一つの形が崩れると
棘の姿が真新しい傷に変わるから
小さな秘密を隠すように
指輪を口元に持ってくる
集積された棘から ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裏の挿し木で- yuugao自由詩2*11-9-11
銀河の下で- 砂木自由詩13*11-9-11
歩いてゆこう- シホ.N自由詩411-9-11
月の夜、幻の空(未詩・独白)- プル式自由詩11*11-9-10
ピンクのハートマーク- はだいろ自由詩1511-9-10
汚濁した胸のいたみ- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-10
やくざな俺との24時- 渡辺亘自由詩211-9-10
あたしのまま- 朧月自由詩811-9-10
静かな午前- 村上 和自由詩411-9-10
- 花キリン自由詩6*11-9-10
彼女らはいずれも澄み切った声をしていた- 吉田ぐん ...自由詩2611-9-10
いのち- 因子自由詩511-9-10
便器男- そよ風自由詩2*11-9-10
船に乗る- 吉田ぐん ...自由詩2511-9-9
さらばポコチンと言おう- 花形新次自由詩111-9-9
日本のポリシー- 番田 自由詩211-9-9
埃まみれ- 千波 一 ...自由詩20*11-9-8
グラグラな夏- salco自由詩15+*11-9-7
- オイタル自由詩3*11-9-7
全ての罪- yamadahifumi自由詩111-9-7
アオスジアゲハへの手紙- たちばな ...自由詩17*11-9-7
- 花キリン自由詩2*11-9-7
目の前のグラス- haniwa自由詩511-9-7
さいごの凪- フミタケ自由詩511-9-7
アイパッド- 梅昆布茶自由詩311-9-7
横たわる少女- 三条麗菜自由詩7*11-9-6
くらし- 小川 葉自由詩411-9-6
金魚- つむ自由詩7*11-9-6
さかなつり- 古代 透自由詩5*11-9-6
- 花キリン自由詩4*11-9-6

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