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私とは閉じられた一冊の書物である

誰にも隅の隅まで読まれてしまい

そうして、飽きられて部屋の隅に放り出された

そんな書物である

私は・・・私の中の物語が人々にとって

一体 ....
雨よ 降れ
俺達の世界を濡らせ
おんぼろ小屋にも大豪邸にも
等しく雨を叩きつけてやれ
豪邸の中にも貧乏長屋の中にも
等しく人の醜さと卑しさが満ち溢れているから
雨よ 降れ
そうして俺達の ....
雨に濡れ
ネロは行く
自らの死骸を引きずって
彼は昔に死んだ
その時に彼には
彼の死を詠んだ一人の詩人がいた
今はもういない
ネロは行く
自身の死そのものを
廃棄場に捨てに行くために
  

真実は
森の端に
そっと咲いている花のよう
人がそれを見まいとしても
やはりそれは美しく咲き誇っているから
死を
怖れるなかれ
死は
友人だ
この与えられた生のなかで
何事かを為そうとする者には
風よ吹け
そして俺達のみすぼらしい魂を笑え
みすぼらしい事にみすぼらしい姿で
汲々としている俺達を
風よ吹け
そして俺達の腐った魂を凪いでくれ
世界はまもやく穏やかな風になり
人間などは ....
生きる事は辛い事だから
時々死にたくなる
それで「死にたい」と言うと
「ネガティブだ」と言って怒られるから
益々死にたくなる
そうしてほんとに死んでしまったら
みんな忘れてくれる
そした ....
一杯のコーヒーと一枚の白紙と一本のシャープペン
これが僕の全てだ
他には何もない
ここに僕は無限の宇宙を作る
それが詩人の仕事だからだ
人はそれを笑うけれど
時々、蝶々がペンに止まって
 ....
僕の人生は
一本の折れた樹
それでもその折れた箇所から
新たな花が芽吹くかもしれない・・・
そうしてそれは嵐の抵抗に打ち勝って
この世に清々しく咲くのかもしれない
人間は負けて始めて
美 ....
宇宙が
人差し指と親指の間の距離だとしても
誰も困らない
それでも人と人は
相変わらず憎しみ合い殺し合ったりもするだろう
そしてささやかな蝶のように穏やかに愛し合ったりもするだろう
さて僕 ....
雨が降る
夜の途中で
僕はいつも言葉の橋の真ん中で
立ち止まってしまうのだが・・・
世界はガラクタの集積
そう言える事で心がすっきりとする
今この瞬間、僕がいなくても
誰も困らない
と ....
水星の岸辺で
海洋生物が体を洗っている
俺は地球人
何故、この地球を離れられないのか・・・
人間共が小さな惑星で
悲喜こもごもとしている間
神は宇宙をおはじき代わりにして
遊んでいた
世界が滅びたその時は
きっと美しいだろう
現在とはその一瞬のための
長大な積み重ねの事
人々の不安も文句も やがては
神の花火となって散るだろうさ
その時、宇宙の犬はそいつを見て
「ワン ....
国境の上には雨が降り
それは人が作った小さな仕切りを
嘲笑うかのように降り続け そして
その上空には美しい虹が架かっていた
それを隣国同士の国境警備兵達が
思わず見とれて数分の間、我を忘れて ....
大きな声で叫んでいると
段々、自分がしぼんで遂には消えてしまう
一人、沈黙していると
再び僕が現れて蘇った
世界は大いなる言語に包まれて
それ故、人はどこにもいない
・・・僕は君の素顔が見 ....
言葉よ お前自身を解き放て
野に 空に
人々の思惑を越えて
「俺」自身の言葉の限界を越えて
言葉よ この世に一輪の花として
咲いてやれ
お前が「無意味」だとか「必要ない」だとか罵られても
 ....
海の向こうで
星は透明に光っている
・・・僕は独りだ
世界はいつも彼岸であって
此岸では僕一人が咲き誇っている
学校は独り、
雨の匂いがする・・・

   校庭を裸足で
   走ろう・・・

世界はまるで
雨の降る時の土の匂いがする・・・

   世界を渡り廊下にして
   走ろう・・・
 ....
深夜、少年は目覚め
布団の中でもじもじとする

  少年は何かを予感しているのだ・・・
  少年は何かを待ち受けているのだ・・・

深夜、少年は目覚め
窓を開け無意味に夜空を眺める

 ....
今日、学校は
雨だろうか・・・
少女は窓の外、ぼんやりと煙る
風物を眺めて学校を思いやる
今日、学校は
雨だろうか・・・
少女の記憶に残る少年への初恋
それは記憶の中に残る爛れた染みのよ ....
窓の外は雨がしたたり
君は孤独を感じている
煙突のかすみが遠い亡景のように
君の眼に降りかかる
と、君は突然眼を見開いて
この世界をゆっくりと眺める
そこに何もないことを改めて確認すると
 ....
何もかもを失った
夕べの酒ほど旨いものはない
その日、月は煌々と輝き
僕の酒に反射する
何もかもを失った
夕べの酒ほど旨いものはない
サラリーマンが傍らを通り過ぎていく中で
僕は一人旨い ....
「ゆとり世代」と言われて
僕は随分、バカにされてきました
「在日朝鮮人」と言われて
僕は随分バカにされてきました
「ニート」などと言われて
僕は随分バカにされてきました
「所詮、フリーター ....
疲れ果てた時に

一杯のコーヒーを飲む

ほっと一息

世界が変わる

もうすぐ世界は

滅びるだろう・・・

だが、しかしこの一杯のコーヒーは不滅

ということは世界も不 ....
人間である事を止めたら

生きる事は随分と楽になった

人間でないから

失敗もあるし幸福になる必要もない

彼女も作らなくていいし収入が無くてもよい

人間である事を止めたら
 ....
死人達が世界に溢れ返って

世界は窒息しかかっていた

一つの花を踏み、虐げる事を

「人権」と心得た奴ばかり

俺の魂もやがては科学に解明され

自動記述の機械になるという有り様 ....
古い絶望の上に

俺達の廃墟が立っている

「今更どうなるものか・・・全てはもう遅いのだ・・・」と誰かの嘆きが

古い牧歌のように流れて行く・・・

と、俺は急に俺の夢から覚めて

 ....
少女が一人、殺された

男達に犯された後で

少女が一人、殺された

街の人達はみんな黙って見ていた

少女が一人、殺された

その様を僕も黙って見ていた


少女は悲しみす ....
山の上に雲が

道の先に雲がかかっている

僕はそれを追い求めて走ってみる 全力で!

みんなに顰蹙を買わないように ひとりで!

そこで誰もいない空き地まで来て僕は思うのだ

あ ....
夜の声の中で

俺が帳を開ける

・・・人々はもう眠っている

もう死んだ者達を想って

神様が風を広げる

「もう誰もいないのだ!」

「もう誰もいなくなったのだ!」

 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
書物の告白- yamadahifumi自由詩613-8-29
雨よ- yamadahifumi自由詩312-5-22
あの時のネロへ- yamadahifumi自由詩2*12-5-21
真実の花- yamadahifumi自由詩312-5-19
- yamadahifumi自由詩612-5-18
動物達の会議- yamadahifumi自由詩412-5-17
自殺- yamadahifumi自由詩1+12-5-16
詩の賞賛- yamadahifumi自由詩412-5-16
冬のとある一日- yamadahifumi自由詩412-5-15
電源- yamadahifumi自由詩312-5-12
川べりの散歩- yamadahifumi自由詩612-5-12
おはじき遊び- yamadahifumi自由詩112-5-2
宇宙の犬- yamadahifumi自由詩412-5-1
国境の虹- yamadahifumi自由詩7+12-4-21
君の素顔- yamadahifumi自由詩312-4-16
詩よ_言葉よ- yamadahifumi自由詩412-4-4
此岸- yamadahifumi自由詩112-3-30
滑ろう- yamadahifumi自由詩112-3-22
登校- yamadahifumi自由詩212-3-19
少女のお迎え- yamadahifumi自由詩112-3-17
遠い亡景- yamadahifumi自由詩112-3-16
旨い酒- yamadahifumi自由詩512-3-15
遠景の湖- yamadahifumi自由詩212-3-14
模型細工- yamadahifumi自由詩212-3-6
人間を止めたら- yamadahifumi自由詩112-3-1
最後の酒- yamadahifumi自由詩212-3-1
出勤風景- yamadahifumi自由詩312-1-22
全ての罪- yamadahifumi自由詩111-9-7
始まり- yamadahifumi自由詩111-8-21
___寝返り- yamadahifumi自由詩111-8-19

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