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あなたの手を見ているとき
わたしは時折、魚のようだと思うことがある
別れ際にひらひらと
暗い海へとかえっていく

来た場所も行く先も知らないわたしたちが
誰かに与えられた名前を呼び合いなが ....
さざ波の僅かな飛沫さえ愛おしい
春から初夏への道のりは
小舟で海を渡る様に
儚くも危なげなモノ
飛べなくなったイカロスが クス、と笑う
白のシャツと海と小さい波が
あなたには とても似合う ....
満員電車の中での雑感

この状況というものを真夏の潮干狩りと比較してみたらどうだろうかと、ふと思ったのでちょうど満員電車の真上から見下ろすような光景を浮かべてみた。
掻きわけ掻きわけ探すのは貝で ....
とても疲れている
人間であることが 嫌だった
むしろ死んでいるのかも知れない
自分のことなんて どうだっていい


会社の便所で 夜空を見ていた
家に帰りたいと思う
そうである ....
例えば
渋谷のセンター街でうんこ座りしている若者を
通行の妨げになるからと追い立てるのは仕方ない
がしかしモラルを問うのは的外れである
何故なら
アルツハイマーのじじいなどは衆人環視で「本物 ....
光ろうとも
光らせようとするでもなく
ただ
感性には自信があるというひとよ

静止している物体が
一見いつまでも静止していられるからといって
今生この宇宙は今のところ膨張しているわけだし ....
目を瞑って 世界を見た
それはそれは綺麗だった

明日が来ない 世界だった
綺麗過ぎて悲しかった

僕は居よう 君と居よう
忘れたくない明日を進もう

さようならは 嬉しいよね
そ ....
 むかし人であった女の幽体が、やはりそのむかし宿と呼ばれていたこの廃墟から、離れられずに留まっている。全ての人はあまりにもあっけなく死に絶えてしまい、幽霊になる者とて稀で、彼女は孤独だった。

  ....
真夜中
犬が鳴く
私も鳴く
犬ではないものも
私ではないものも

裏木戸が
閉じたり開いたりする
風が行ったり来たりする
風ではないものも

老婆は
うるさくて眠れ ....
 愛してるよ

   愛してるよ

     愛してるよ

       愛してるよ

         愛してるよ

           愛してるよ

         ....
 
 
夜、ベッドの中で 
妻はいつもより濡れている
ぎゅっと抱きしめると
ぼくの腕の中で 
あっけなく崩れていった 
豆腐だった
水切りが足りないことに
どうして今まで
気づいて ....
ある程度
ルールがあるって素敵じゃない

赤信号
渡っちゃいけない死ぬ気なの

自転公転 月に潮

無秩序と
がんじがらめは勘弁で

笑いが起こる中身には
笑う同士に共通認識あ ....
使い古された財布が
波打ちに漂っていた
誰かの落とし物だろうか
それとも海に帰したのか
迷いながら通りすぎた

次の晩
そこを通ったとき
もう財布はなかった
満ち干にひきとられたのか ....
自由になりたい と空を見上げていた頃
自由だった

自由になった と地面を確かめて歩く今
体が重たい

自由になろう と走り出した頃
自由だった

自由になれた と後ろを振り返る今
 ....
私が私に犯した罪について
羽根のある人に懺悔してから

電車に乗って海へ向かった

トマトジュースを飲みながら
透明な人の住む海へ
テキーラを飲みに行こう

喪服の紳士が
ホームの ....
眼鏡の奥でながれた涙 
ワイパーで弾かれた雨の粒 
砂漠に咲く花 
とどきそうでとどかないキャラバン
真っ黒に染めた羽根 
低い位置で飛んでいる鳥の角度

あのトンネルを潜れば吹いて ....
黄金の街を走っていた
朝靄の薄い空虚を吐き出しながら
黄金のメッキに塗り潰された鳥たちが
高速回転しながら
物凄い速さで
垂直降下し
渇いた微粒状の粘膜を切り裂いている
街の ....
背を向けて眠る
あなたのかたちを
なぞるかたちで
空洞が訪れ
わたしのかわりに
あなたを奪っていく

シーツの重みを
じっ
とみていると
だんだんと
時間が失われていくのがわ ....
知らなかった
知らなかった
知らなかったんだよぉ

あんたがさ
いつも笑ってるからさ
俺は安心しちまって

わからなかった
わからなかった
わからなかったんだよぉ

あんた ....
雨よ 降れ
俺達の世界を濡らせ
おんぼろ小屋にも大豪邸にも
等しく雨を叩きつけてやれ
豪邸の中にも貧乏長屋の中にも
等しく人の醜さと卑しさが満ち溢れているから
雨よ 降れ
そうして俺達の ....
雨の日に梅酒を作った

晴れの日にはスケッチに行って

昨日の晩はお皿を割った


夢も見るし電話もかける

こんな何気ない毎日を繰り返して

それでも私

幸せ ....
会社の中で長渕剛の歌を流していた。だけど、誰一人として耳を傾けている人などいなかった。なぜ、このようなことになるのだろう。人間の情念のようなものが、人に理解されないのはなぜだろう。暗いからだろうか .... 僕の昨夜の窓から
お通夜のような
山腹のともし火が
見えていた

夜が更けるほど
冷えかけの
マグマのように
増して行く
くれない

やがてそれは
手を加えた
薔薇のように
 ....
猫が死んだ
でもそれは嘘だった
しばらくしたら動き出した

なぁんだ嘘か
騙されて損した


猫が死んだ
でもそれは本当だった
しばらくすると体がカチコチになってた

なぁんだ ....
雨に濡れ
ネロは行く
自らの死骸を引きずって
彼は昔に死んだ
その時に彼には
彼の死を詠んだ一人の詩人がいた
今はもういない
ネロは行く
自身の死そのものを
廃棄場に捨てに行くために
迎えに来たのに誰もおらず
よそいきの顔は漂っていた
見知らぬ仲良したちが
通りすぎていった


じつは夜ではないのです
聞こえないざわめきに
種あかしをされても
どう ....
朝の冠
光なぞる指
覆い
覆いて


凶事とともに
庭に埋まり
花露の熱
打ち寄せる音


寒い光の底から出て
雑な緑を集めている
昼の明るさ
何も無 ....
赤い 熊出没注意の看板の右端上に
白い小さな張り紙で「最近」と補足されている
死ぬことより死に方が問題だ
熊に食われるのは天罰のようでどうもいけない
残された妻と子が葬儀の席で困ってしまうだろ ....
単眼を置き
銃を肩に外した

穴の中で
泥のように眠る兵卒を
撃つことはない

赤い砂が流れていく
石灰で暖をとり
廠舎の壁にもたれ
レーダーで
空爆位置を確認する

朝にな ....
夏頃から 気になって居た
昆布みたいな ドロドロの物体に
今日 触れたんだ

真夏は カピカピに 乾いていて
ソレが 何なのか
想像も 出来なかった

例えば 川原で バーベキュー ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
約束- 瑠王自由詩8+*12-5-25
はがゆい- 岸かの子自由詩5+*12-5-25
「潮干狩り」- ベンジャ ...自由詩312-5-25
俺、38歳- 番田 自由詩212-5-25
うんこ座り考- salco自由詩7*12-5-24
感性には自信があります。- 海里自由詩312-5-24
きみはないた。- きみのて ...自由詩112-5-24
せせらぎ- 和田カマ ...自由詩3*12-5-24
ホトトギス- 小川 葉自由詩312-5-23
馬鹿の一つ覚え- 自由詩4*12-5-23
湯豆腐- たもつ自由詩9*12-5-23
光り- 佐和自由詩412-5-23
財布- mizunomadoka自由詩312-5-23
じゆう- 小藤自由詩212-5-23
海へ(星座の形で)- まんぼう ...自由詩112-5-23
塗り潰しそうな空の日- マーブル自由詩6*12-5-23
彼我- takano自由詩3+*12-5-23
シーツ- はるな自由詩712-5-23
懺悔ではない叫び- きみのて ...自由詩212-5-22
雨よ- yamadahifumi自由詩312-5-22
日常- 永乃ゆち自由詩4*12-5-22
大衆の死角- 番田 自由詩112-5-22
新月- 和田カマ ...自由詩4*12-5-21
嘘だった- きみのて ...自由詩3*12-5-21
あの時のネロへ- yamadahifumi自由詩2*12-5-21
ノート(49Y.5・20)- 木立 悟自由詩212-5-21
無境音叉- 木立 悟自由詩512-5-21
こごみの天ぷら- ただのみ ...自由詩22+*12-5-20
battlefield- mizunomadoka自由詩212-5-20
昆布の旅立ち- 藤鈴呼自由詩2*12-5-20

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