すべてのおすすめ
大きくなったら
なんでも食べるヒトになります
ヒトを守れるヒトになります
揺れる怪獣にも
流れる水にも
勝てる大きなヒトになります
ごめんね
間に合わなくって
だけどこれからも ....
知人から
活力が出ると
勧められ
ニガヨモギの葉を
試しはじめた
遠い昔
食アタリをしてから
ずっと固辞してたが
安全なレシピが
出来たとの事
なるほどなるほど
簡単に容 ....
きみの
女性器のまえに屈んで
カリリと酸の肉を噛んだ。
淫れ髪から香るは春、
その物語をそっと吸うと
ぼくらの時間はふいに、
反復横跳をはじ ....
ふたりでどこかに行かないか
夏のプールで見た底の方の傷に僕ら
惚れ込んだら
もうすぐ息継ぎのいらない世界へ
ふたりで見つけにいこう
夏のプールに浮かんだ小さな虫
助けたら
神様がきっ ....
跡形もなく過ぎ去った過去は
過去の栄光ではなく日常のホームドラマで
思いやりのある家族とお節介な隣人
歴史好きの親父とミーハーな娘
東京に行きたくて
髪の毛を染めたキャサリン
着ている ....
ココア/あったかい
メイプルシロップ/甘い
制服の頃のみんなの笑顔
優しい言葉に浸っていたい
少し触れて
指でなぞって
傷をその光りで癒すよに
頭でわかってる
入り口でとまって ....
午後、
いきものの焼けるにおい、
かなしい出来事のように、
くつ紐がほどけ、
まちがいをただすように、
は、結ばれなかった、
海鳥なのか、
サイレンはあおく、
句点を打つように、
銃 ....
「貴方が苦しんでいるときに、
私は貴方の肉片片手に居間に転がってテレビを見ていました。
真に貴方の為になるのなら、私は喜んで筆を取りましょう。
しかし私はただ、貴方を食い物にしているだけなのです ....
寂びれたジャングルジムの
緩やかな回転
両手から垂れる、紙袋の重に
あれこれと理由をつけて
過ぎるのは、老舗の薬屋前
橙とオレンジの区別で
夕闇を匂わせられる今でも
....
カルアミルクな夕暮れを見送って
無傷の身体を預けるベッド
バラエティ・ショーの間にもそそくさと流れる速報が
「恐れることをやめるな」と警報を発する
「もうすぐ来る」「も ....
かさ重なった
野良犬のむくろに抱かれ、
牛乳を飲んだ。
嘘をつく唇は
ふる震えてる、
蛋白質。
汗が乾いたあとの
つめたさ ....
三月十一日・午後二時四十六分、彼はデイ
サービスの廊下でお婆さんと歩いていた。前
方の車椅子のお爺さんが「地震だ」と言った
次の瞬間、壁の絵は傾き、施設は揺さぶられ
る海上の船となっ ....
雪が降る
音のない洞窟に
音楽を幻視する作業員たち
雪が降る
味の素みたいだ
時がゆっくりと崩れている
時が蝕まれることだけを数えている
これ以上なにかき ....
架線がきれて、
多くの花びらが散った、
林のなかを、象が、
ゆるやかに、
そのような足取りで、
椅子のない語彙が、
夏至のよるに、
たゆたう、
予測を許さない
千年に一度なる天災は縮尺を正常化し
次なる大災害が百年後とは誰も言えない
事態は悪化する
現状維持の喫水線を越えたら人為は
人智が利用する原理を制御できない
物資を ....
ここが有名な現代詩フォーラム/そんなとこでオナニーしてどうなる
どれを読んでもつまんねえのばかりで/そんなのにポイント入れる馬鹿みてぇ
どうせ理解なんてされないラップ詩/他は気持ちの悪い文章ばっか ....
すこしでも 勾配のある坂は
極端に あなたの足は遅くなる
だからわたしは すこしの斜度の上り坂で
こころが どこかに 泳ぎだす
うっかりすると 勾配がつづきすぎていて
極端に ....
しんのぞに絡まる
だれのものか
わからない
たぷら たぷら
流れる ち
あかいあおい わからない
記憶とキオク せめぎあう
幼き頃 破った絵本 ナゲキバト 取り落とした ....
カツオに
「こらっ!カツオ!」
って言えるのは
フネだけ
(そんなことないと思うけどねー、波平だって言えるよ)
明日になって
また、あなたのイガグリ頭に
触れたらきっと
チクチクしてし ....
自分が忘れかけていたものを取り戻すようにして、生きて欲しいけれど、心はすでに瓦礫の下だ。私は一目散に家路を帰りたかった。放射能の拡散を目に留めるようにして、バラバラにさせられた家路を、死なずに帰り ....
俺は文学がやりたかった
読みまくって書きまくって
誰かと互いに罵り合って
一生遊んで暮らしたいとか
腐った毛布を股にはさんで
4時間半の惰眠の中で
地味で無口な小柄の女と
いつかどこかで ....
星であふれる空
肉眼でみつめすぎた
つぶれた心は
唾液で癒して
ぬるくてあたたかい
それは探していた光
手を伸ばせば届いた
いまは幻にさえ触れられない
漂う粒子は
....
つなみでうちあげられた
なもないさかなも
ひさいしゃの
ひとりなのだろう
なもない
さかなというなの
さかな
しかしそのさかなにも
ちゃんとなまえがあって
あのう ....
ぼくは誰からも
愛されていると感じたことが無い
付き合っていた人は何人かいる
好かれていたことはある
求められていたことはある
何人目かの君は 愛していると言ったけど
その意味 ....
海原をぎらつかせ 燃えている タンカー
空をぬるぬると鈍らせる 採掘場は炎の上
砂漠の皮膜を滑るように撫でるのは
水汲みの女 干乾びず 永い時間をかけて染み込む
水滴の艶 丸み なんて美しい女 ....
叔父がつくってくれた
平べったい玉子焼きをたべてから
小学校にでかける前に
ぼくは儀式をはじめる
父と母がまだ寝ている四畳半の寝室をすこしあけて
二人の寝姿を視野におさめる
それから目 ....
笹を切り ( 橋を渡る
)春過ぎて)風は方舟 )木漏れ日に(うねる瀑布の堰
それは、幾度か荒波を乗り越えてきた稜線
回顧する遠来の砂」
光、深く、奥へ、
奥へと足跡を辿れば
....
梅の花の香りを嗅ごうと
背伸びする私を視ずに
君は宙を眺めてる
白いワイシャツ姿の
君の周りだけ
特別に星が飛んでる
君の傍で季節を感じたかったし
まだ知らない景色を
穏やかな気持 ....
困ってる人がいたら声をかけてみます。
「アラアラ」「どうなさいました?」
なんてね。
泣いている人にはどう接していいかわかりません。
でも、やっぱり声をかけてみます。
「アラアラ」「なに ....
{引用=
鳥がなぜ飛べるか知らないように
花がなぜ咲けるか知らないように
人はなぜ生きるか知らないから歩いていける
手を繋いで不完全を積み上げ
明日へしかいけないいのちの行進
あやめる ....
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