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使っていない電話器が時々鳴る
コードは何処にも差してない
その受話器が持っていた番号は
もう何処にもないんだよ
遠い昔つながっていた
あなたの電話番号も
もう何処にもないんだよ
あな ....
どこか遠くの知らない国で
雪がしんしん降っている
大きな街の片隅で
人と人が出会う
どこか遠くの知らない街で
風がヒューヒュー吹いている
大きな街の片隅で
男がひとり
生き ....
風の強い夜だ
下弦の月のまわりに
虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる
窓辺に焼きついた油色の日々が
ガラス板から流れ落ちる
星々がさわさわ震えている
明滅する交通誘導棒を持ち ....
やさしい 風 に
月 が ついてくる
まわり道
草原 の じゃり
心 やすらぐ場所 は どこかな
踏み潰した草 の
やわらかい感触に
ひとりで 歩く事さえ
....
膝 折る
月 の爪
やまぶきいろ の 呪い
狩られる 伴笛
つがれた 刺怨
なま霧 腐り はだける
吊りそこねた 谷底
もくず に さえずる
血 の 洗礼
....
ましかく な
雨
つち の
少し 上
ころっと
笑ったの
沈む
柔らかい
折り畳まれた
船
流れる
朝
ひ
わたし の
付け根
はっぱ の
付け根
くる い
くるりん
まま
土へ
ぴあの の上
木
根が 張って
指に さわる
薄暗い へや
夜 の 木
眠る
なぜ
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