すべてのおすすめ
おねがいだから
君のそのかわいい声に
さわらせておくれ
君のその長い髪を
風に
さらわさせておくれ
悲しくって
腕も脚もちぎれる夜には
思い出させておくれ
君の瞳に映った僕の瞳
....
君達は知らないんだよ
十七歳で
まともなSEXも知らずに
死んでいった
筋ジストロフィーの
少年のこと
SEX SEXと
しょっちゅう言っていたっけ
俺は本気で保母さん達が
....
どこもかしこも豆板醤
爆竹弾けて踊る龍
そんなことなら豆板醤
炒めてしまえばうまくゆく
いつものところで豆板醤
温もり探して触れる指
ここぞとばかりに豆板醤
フレフレ鉄鍋揺れ ....
{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが
少しずつ希薄になってきている
そこが温かいと机に伏しておもう
おもう?
うなずく
好きな ....
忘れ去っていく言葉よりも
あなたのいのちの清さにふれて瞼が閉じる
いつまでも文字にならない
あなたの悲しげで透明な息づかい
反復するあなたの鼓動が
休もうとしている風を揺るがす
あ ....
はるは
すぐそこまで
きています
ほらそこの
まがりかどを
まがったら
はなたばをてに
りょうてをひろげて
まっている
かがやくような
えがおをたたえて
....
雨が降っているのかしら、と
君がつぶやく
君のつぶやきは
答えを求めている時と
そうでない時があるので
それを聞き分けるのが
とても微妙であるけれど
肝心なのは
語尾のニュアンスで ....
ひとりで生きられる
生きられない
それとも、ひとりで生きざるを得ない
わたしってどれなんだろうね
※
無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
君がリリアン編んで
見上げた空は花と同じ色で
ぜんぶ、ぜんぶ春だった
ゆびさきで、光源をたどる
なくしたもののかたちは
思い出せないけれど
なくしたものから芽ぶいたのは
街でいちばん ....
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す
昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
....
{画像=120223235940.jpg}
欠けた塊の怒り
輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
空も
海も
荒れている
鉛色した浜辺に
鈴をなげる
こんな日であっても
ひとは
生まれ死ぬのだろうか
鳥たちは
季節を選ぶというのに
どんな理由があって
生まれ死ぬのだろうか
....
三月雨、が降る
ほろほろとこぼれて少女は涙する
はちみつ色の瞳を濡らし鼻筋を濡らし
ああけれど溶けてしまうから唇をきゅっと結ぶ
盛り上がる雫は春の水 それとも冬の水
少女に言葉はいら ....
突然見舞われる不幸は
偉そうなご高説によるものではなく
リアルな現実でしかない。
直面する哀しみは
勿体ぶった芸術作品の中にあるのではなく
喪失したという現実の中にある。
今見ることの ....
自分も毛糸玉のくせして
プッチは毛糸玉と
戯れるのが好きだった
ふたつの毛糸玉は
所狭しと転がり回り
私は面白がってその糸を引いたものだった
小学生だった私と弟
そしてやっと歩き ....
相手をたいせつにするために、待つ、ということを、おぼえなければならない。
雨はとっくに 止んでいるのに
畳めない傘の中で
君は静かに濡れている
君だけしか聞こえない雨音は
周りの朗らかな声も上書きしてしまう
あなたには聞こえない この叫びは
通りすぎるビ ....
でも
生きている
それでも
息して生きている
でも
考えている
それでも
感じて考えている
廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす
呟きを
つぶさにとらえて
書く ....
意地になって
石になって
一になる
意地になった
一の
石である
布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
僕はいつもわからなかった
きっと 自分を失うことから 逃げてきたのだ
僕は そうして いつも 立っている
今日も この ぼんやりとした地の上に
雨上がりの静寂に
何かを期待して
息を潜めた僕らを
逆上がりした後の街
何かが変化して
醜くなっていた僕らを
隠すように差した傘
を
右手に持つ君は
居心地悪そうに笑 ....
たまにしか感じられない
出逢った時の ときめき
きれいな詩
心にすうっと入ってきては
萌えて 僕にときめきをくれる
そんなときめきを求めて
本屋さんや図書館で
詩 ....
人生は手紙
読み進むごとに
春夏秋冬喜怒哀楽
答えは最後のお楽しみ
人生はビリヤード
当たり当たられ飛んで行く
誰が誰を動かして
こいつがどいつに影響されたか
白玉だって分かりはし ....
おきぬけに
大事なことを思いだし
顔をあらって
みつめようとするけれども
それはもうそこにはなく
かわりに
まずい水を
飲み干さなければならない
遮断された屋根の下の世界で
ぽつりと暗めの灯りの下
空想する突き抜ける雲
あなたは知っているだろうか
あの深い山々の向こう側を
固いビル郡の谷間はひしめき合いキンコンカン
風が吹い ....
檻の向こう
キリンが草を食んでる
睫毛は揺れず
咀嚼の震えもない
食んでいる一瞬の向こう
悲しげな目が合う
指先が悴むのは
怯えの躊躇
爪先をなぞって
伸ばした指先が
ぴたりと光沢 ....
あれから一年が経つ
ニュージーランドでの地震から
一年が経つのだ
その17日後が東日本大震災
そのあいだに
京大カンニング事件なんてものもあった
東日本大震災の ....
行く行く梅は今日も行く
桜ほどにも騒がれず
梅は行くのだ今日も行く
雲がくらあく光ってる
灰色の
冬にちかあい春の匂い
行く行く梅は今日も行く
桜ほど ....
ぼくはそのエレベーターにひとりで乗り込む
高度3万6000キロあたりで
ぼくは人類一小さな男になるのだ
ひとりでならなれる
あなたのクリトリスぐらいの大きさに
ひとりでな ....
ぼくはいつも
あおい国を探している
仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る
草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
....
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