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時刻は午後四時で、僕は見知らぬ部屋の中に居る、マンスリーマンションのような、生活に最低限必要なものだけを揃えた味気のない部屋の中だ、玄関を開けるとすぐにキッチンがあり、木枠にアクリルガラスをはめ込 .... あの存在とはもう
縁は切れた。
こう思うのは私の思いすごしか
本当のところは
本当にしか わからない。
この宇宙を生んだのは
何かだ しかし
その何かを生んだ(?)のは
何だろうか。
 ....
季節を食べ終えて妖精は床下に眠る

たてものの屋上から見える木
その枝の集まりにはカラスが眠る
昼間、子供たちに小石を投げつけられたのだ
ときおりの短い夢にぶるっと身震いしながら眠る ....
せまい街の隙間を歩き
気持とはなれたまま生活をする
花を摘み
名を刻み
いくつか忘れながら

君が
こともなげに「過去」と言う
そのなかでまだ生きている
君が
君だけが
泣きながら帰った夏
灼熱の太陽だけが
ギラついていた
壁がある
どうしようもない限界だ
その先に広がる青々とした海原を
私たちは見ることができない
視界は閉ざされ
四月の気層の底に留まる

夜な夜な宇宙の突端に座り
爆発する星たちを見てい ....
春は淡い
命がそこかしこに生まれては散る
風はそよぐ
樹々の葉がさざ波になる
風と水は似ている
そうかな
そうだよ
どちらも掴もうとしても掴みきれない
手のひらを開いたとたん
そこは ....
鏡に映る自分の顔
波になってる
とがったり、へこんだり
波は暴れ
岩壁にぶつかっては散りぢりに
無数の泡になる
泡つぶなのに貝の真似
可笑しい
悲しい
どうせなら
虎の真似
甲虫 ....
今日も冷たい雨が降る
お庭で坊主が雨に濡れ
ひとりぽつんと笑っている

過ぎ行く時の哀しみは
麻痺した記憶の仄かな揺らぎ
孤独な個体を遠去けて
薄手の膜で包み込む
悲しみに満ちた逃避行 ....
唾を吐き出して、溝を入れ換えてみる
(ああ、そうか、悔しいのでしょう、)ね。)
何一つ生まれてはこない、ここ庭の隅で、ですからぐるり
 と囲う柘植の柵をいつまでも見届けるのわ、らわら
右に ....
{ルビ奪衣婆=だつえば}に手を振って
自分の手の指が
すっきり全部折れているのを
確認し

ゆったり歩きはじめれば
蛆這い回る
糞と血とはらわたの汚泥が
優しく足をなめる

ただい ....
霧笛にふるえる窓をひらけば

墨雲の下に何もなき地平

由緒の家々は無人の駐車場となり

運河を貨物船の影が遡(さかのぼ)る

アスファルトに病葉(わくらば)が散るこの町で

頭が ....
朝8時の虎ノ門ニュースで解説していたが、忽然と消えた卵の行方を捜している母親が、自分は世界と捩れた関係にあるということが理解できないのは、母親には卵の抱いている密かな悪意が認知できないからだ。母親とい .... その泣き声に驚いて、振り返ると
君はその夜も眠りながら泣いていた

生きることが辛い正しさが
瞳のはしから耐えきれず
冷たい透明な水になって
ひとすじツーって流れてしまったんだ ....
マンションの窓から
駅前通りの
信号機が見える

たった一人
自分だけが見ている
世界で

それが何だか
とても不安にさせる
────午前2時43分

やっと1台
小型トラッ ....
あなたの心音を探す
なにもない
街角を歩く
地面に耳をつける
昼間拾ったパンを食べて
夜はベンチで眠る

起こされた気がして
目を開けると
伝書鳩が私の腹を均してる
寝床にする ....
緩やかな風が吹くようだ
穏やかな陽射しが降るようだ
わたしは微かに震えている
遠い記憶の化石のように

何も此処から始まらない
永遠に時間は止まっている
宙空に太陽が輝いて
優しい無関 ....
カップの縁に口をつけ
液体を飲むフリをする
あの子は消えた
砕けた十字架が転がってる
脈拍と体温を下げて
周囲をスキャンする
生体反応はない
けれど
フルーツスタンドの軒先に老人が ....
光の螺旋が、天使の渦になってゆく春の音階で、白い洗濯物を汚すお仕事です、と、あなた方は、わたしの腕などするり、と抜けると、二階へと続く階段を、ぱたぱたと何往復もする、日がな一日飽きもせず、光る足跡をつ .... 静かさへ 帰っていく
静かさの深淵へと
降り続ける雨に濡れ
次第に方位を失いながら
次第に意識は目醒めながら

あなたを見つけることはない
あなたに達することはない
あらゆる比喩の後ろ ....
ぼくは宇宙の一過性のノイズに過ぎないが
きみも深海生物の末裔に過ぎないではないか

とりあえず会話は成立するが
ちっぽけな男が地球を見降ろしている
この世界の現状に最後まで抵抗する民衆であり ....
雨が降りそうだからこうもりを持っていけ
出がけにそんな言葉をくれた人はもういない

傘のことをこうもりと呼ぶ人はもういない
雨に打たれることを案じる人はもういない
雨に打たれたことのある人は ....
 原色の星


水がこぼれそうな綿の中を
はしる赤い電車にのって
ここには二度と帰らないと
遠ざかる両手につぶやく週末
芽ぶくみどりの上で
火をふく工場
脱輪した三輪車
すべて閉じ ....
認めることから
始まることもあれば
認めないことから
始まることもある
どの道進みたい私



ようちえんじが
けんかをしたら
ごめんなさいっていうのに。
なぜおとなたちは
こ ....
仮面を被って話をするのと
スマホの画面を通して
話をするのは同じだ
もう好きではないけれど
まだ嫌いではない

画面を通じた話のほうが
穏やかなのはもう冷戦だからか

冷戦のほうが平 ....
いつもだったら
爪切りで刈り取ってしまうのだけど
うっかりしているうち
それが
ニョロニョロになってしまったので
育てている

明日を思いわずらうなと
私の人差し指の先に生えた
ニョ ....
 構造が見えてしまえば
 悲劇も茶番になる
       ─ アーノルド・シュワルツビネガー ─

 薄っぺらな一枚の紙にも厚みがある
 厚みのない紙があるとすれば
 それは新聞だ
   ....
風が吹く
青空が落ちて来る
ゆるやかに
初めて開かれる瞳のように
巻き込まれる、夢の兆し
うねり透明な時が訪れ
大地から外される、天へのきざはし

此処で踊り此処から突き破る
此処で ....
一面のチューリップをそよがせよ

春に かなしみに
あまりにもふるえ 透きとおってしまう
心臓のために
言い訳のように長く伸びた鉄塔
前の季節の影を踏まないでおくれ
きみは軽くステップする
なびいた前髪がまた元に戻る前に
青空の中で見た雷のように

不衛生なものが溶け出していくんだ
ぼくの ....
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