すべてのおすすめ
 
 
深夜帰宅して
一人で遅い食事をしていると
ふと封が開けられないままの
なわとび縄を見つけた

息子がなわとびが苦手だから
ある休日
百円ショップで買ったものだった

次の ....
洟を垂れた
十円玉
若い空き缶のなかに転がる
長い
一本道の
震えた
神経

友達は
黄色いセイタカアワダチソウたち
幻想王国で
手を振る
道路の
向こう

夢と夢を繋い ....
気がつくと
もう時計は
1週間の時を経過していた

どれくらい
眠っていたのだろう
この 北の磁気の中で

どんなに
どんなに
愛されても

情けないこの心は
元の位置ちゃん ....
撃たれても怖気づかずに黙々と着々と引き金を引いて敵を殺すそんな末端の部下を持つインターポールの最重要指名手配のゴッドファーザーになりたい





 ....
降下した米兵を殺してロープに繋ぎ
歌いながら曳き回すモガディシュの人々
襤褸さながら転々する、頭のもげた死体
Mercy

蹴倒され髪を掴まれ哀号と泣き叫び
腑抜けのように脚を開いて
日 ....
 
 
帰りのバスの中で
母と娘と思しき二人が
楽しそうに童謡を歌っている
曲名も忘れてしまったし
所々歌詞も覚えていないけれど
一緒に声を出さずに歌ってみる
 
他に何もない停留所 ....
思ったよりも
今年、松茸は豊作で
そんなに苦労しなくても
すぐに見つけることができました

君が松茸に
顔を近づけ
スーッと鼻から息を吸い込み
うっとりと目を閉じて
「ああ、いい、に ....
茫漠とした大地
背徳の海
失われた太陽
犇めく雲

折り畳まれたパイプイス
薄汚れたプラスチックテーブル
丸まったダンゴ虫

横たわる彼ら
端整な顔立ちに
淡い微笑み

銃口 ....
「あのね、

から物語は始まり、
彼女は電話をきったのです。
金木犀の香りの詰まった壜に、あなたの名前を書いてる、
「か・こ」

シャーレに
なつかしい-あなた
あたらしい-わた ....
茜の空

僕も染めて

白に 埋もれる前に
 
少年はなにも背負っていなかった

浅黒い肌はつるんとして冷たかった

寝癖でととのえられた黒髪は

賢そうな額を斜めにふちどりしていた

ぷっくりした頬と唇の端の境目には

えくぼ ....
猫になったらあいつんとこへいくんだ 秋晴れのデイタイム
頭上のグランブルー
ガスの炎みたい
目に沁みて
じりじりする

薄く流れてく雲達
なんか煙たくて
しょぼしょぼする

野原を埋めるコスモス
雑草にしか見えない ....
言葉のなる木が微塵に砕けて
ちっちゃなミジンコ
恒河沙生まれた

単眼複眼
お花の目をして
ぴこぴこなのぴこ泳いでる

君たちの
ひとつひとつを色にして
どんな絵だったら描けるだろ ....
快晴とは程遠い 灰色の空
本日 あなたはついに最愛の人の隣で永遠の眠りにつく

見守りにいけなくてごめんなさい
あなたの娘とその夫が
私の分も あなたが永遠に眠りにつく姿を見ています

 ....
未明からカラス達が鳴き騒ぐ
燃えるごみの日
電力を享楽する都会 まして貪欲な鳥達に
夜盲は無縁なのだろう
ゥアー ゥアー
アー アー
グオッグオッ オッオッ
アガ アガ グァー
多彩な ....
峡谷を越えると
静かな瓦屋根の風景だった
懐かしい味噌汁の匂いがした
ああ、そうか
もう冬になるんだ
木が無口だ
迷路のような路地裏を抜けると
君の家がある
赤い屋根の洋館で
君はピ ....
彼と別れて



丁度10日がたった






やっぱり心は晴れなくて






何一つ変わらない毎日






わたしだけ



 ....
腹実る夕暮れと
秋に焼かれる日は
何枚かに下ろされる日です
それは何でもない日のことらしいです

南下してきた陳列を
剥ぎ取ってしまえば
口口に言う
あの子の脚は
絶妙なのだと

 ....
秋のイチョウ並木道
枯れ葉を踏む音が哀しい

でもこの音が好きだ
リズムが少しずつ元気をくれる

だから哀しさはあっても
寂しくはない

夏の命の抜け殻となってもなお
心に響く木々 ....
シャープペンシルの
芯が折れて
ツーと
黒い線を
引きながら
転がっていった
そこは
白い机の上で
その白さを保つために
消しゴムで消すのだが
黒鉛の名残が
更に
淡い線を引く ....
 
 
いつもの帰り道を
いつものように歩いていると
知らない道を歩いている
どこかから寝息が聞こえるので
誰かの夢の中だとわかる
寝息を頼りに知らない道を歩いていくと
知らない家にた ....
漁村の上空には
薄墨を流した
空が広がる
風つよく
斜めに傾く
松はつらく
ゆられている
歩調をゆるめ
この白灰色の村
確かにあるはずの
日常を
一歩ずつ
踏み潰してゆく
お ....
伯父は
酒に酔うといつも僕を責めたて

僕も内心で怒りながらそれらを無視し続けた

伯父は僕の生き方が気に食わなかったし
僕が内気で口数の少ないことが更に腹を立てた

あるとき伯父は
 ....
なにかがはじまるのだな この場所で
川の流れのように
地を這う蛇のように
ゆっくりとした確かなものが

季節のように訪れるのだな この場所で
変化に気づかない愚か者も
木々の彩りに目を奪 ....
シュワシュワと無音の時計の一秒一分一時間を
見ていた
見ていた
見ていた


奇声と罵声といくつかの睦言をすり抜けていく十字路で
見ていた
見ていた
見ていた


耳の奥に響く ....
雨雲の上には、大空があること

大気の外には、宇宙があること

太陽系の向こうには、銀河系があることを

いつどんな時でも忘れぬように

まぶたに落ちた雨粒ひとつも

そっと、 ....
千代田線で
背の低い女が
目の前に立ち
ぼくは痴漢と間違われないように
満員電車ではいつも
腕を組むか
両手でつり革をつかむか
本を読むことにしている


暑すぎる夏の朝だった ....
小綺麗に整頓された
博物館というのは
謎めいた怪しさがなくて
つまらない
里山のジオラマが
自然を嘘臭く見せる

小さい頃見た
博物館の陳列は
モノのそっけなさが
却って
世界を ....
風に揺れるカーテンに
包まれながら

あたしひとりだけ
まるで黒点のように
体温が低かった





ずっと遠くで
白い線に沿って走るあの人は
なにに急いでいるんだろう

 ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5270)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白い手- 小川 葉自由詩510-10-19
十円玉- いてゆう自由詩410-10-19
置き去りにされた心は- 森の猫自由詩6*10-10-19
赤の十四に賭けたい- TAT自由詩3*10-10-18
Mercy- salco自由詩3*10-10-18
喫煙- たもつ自由詩810-10-18
帰りたい僕- 花形新次自由詩210-10-18
and- Oz自由詩110-10-18
理科室/わたし- 桐谷隼斗自由詩410-10-18
晩秋に願う- 徘徊メガ ...自由詩310-10-18
少年の歌- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-17
_- 十二支蝶自由詩310-10-17
オータムスカイ- ハイドパ ...自由詩3*10-10-17
木っ端ミジンコ- 海里自由詩210-10-17
49- 緋月 衣 ...自由詩9*10-10-17
燃えるごみの日- salco自由詩7+*10-10-17
蠍座の町- 真山義一 ...自由詩1310-10-17
消えない- くゆら自由詩110-10-17
あいさつぶん- りこ自由詩6*10-10-16
- うずら豆自由詩6*10-10-16
- Oz自由詩110-10-16
寝息- 小川 葉自由詩510-10-16
風へ消えた- 塩崎みあ ...自由詩5*10-10-16
- Porter自由詩710-10-16
乱反射- 瀬崎 虎 ...自由詩210-10-16
炭酸水の海- さつき自由詩410-10-15
ひとつぶの雨より- さつき自由詩6*10-10-15
朝の乳首- はだいろ自由詩2+10-10-15
科学博物館- フクスケ自由詩3+10-10-15
グラウンド、時のとどろき- みぞるる自由詩310-10-15

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