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くさむらのうらぶれた浅瀬
打ち上げられたほおづきの中の
丸い実が
あかあかと
燃えながら
わたしを見ていた
緑だった容れ物の
もはや若さはぬけおち
朽ちた葉脈だけになって
身のうちを ....
あべこべにくっついてる
本のカバー、そのままにして読んでた、ズボラなぼく。
ぼくの手には{ルビ蹼=みずかき}があった。
でも、読んだら、ちゃんと、なおしとくよ。
だから、テレフォン・セックスは ....
僕は何であるかを考える
いつもこの街のどこかを
ぼんやりと歩きながら そして
自分の姿を忘れながら


夏は自転車に乗った
光を 駆け抜けた あの時
橋をそして 渡った
魚を目にした ....
ちっともさびしくないって
きみは言うけれど
きみの表情が、きみを裏切っている。
壁にそむいた窓があるように
きみの気持ちにそむいた
きみの言葉がある。
きみの目には、いつも
きみの鼻の先 ....
ずっとむかしの
波しぶきの化石を並べて
もう聞こえない声の数々は
糸を曳くように飛び交う

白く露出した骨は
もう痛みを感じないから
少しずつ折り取っていく
日記みたいな作業

遠 ....
しごとの失たいを
星の運行とむすぶのは慣れている
傷を季節と分かちあう
古い知恵

深い疲れのおり
壁にかかった絵をみる
樹氷のある
白い湖の畔

南うまれのわたしが
みないかも ....
 行儀よくお座りして待っている

 太郎は今日も元気そうでよかった

 ご婦人に連れられて散歩をしている

 柴犬の太郎である

 かってに名前を付けてごめんなさい

 ご婦人 ....
冬の窓辺に立つ

枯木立の間から
キラキラ笑いながら
転がり出てくる子供達

寒そうな雲間を
名前も知らない鳥が
矢印になって渡っていく

冬の窓辺に立つ

だぶだぶの
 ....
 一度とりとめもなく書き込んでみようと思った。散文詩と言えるものなのか独白詩と言えるものなのか、掴み所のない読み物として、もちろんあとで推敲することもなく、かといって顕かな誤字が有れば手直しもする ....  先生にはじめてお目にかかりましたのは、もう十年ほども前のことになりましょうか。ユリイカの新人に選んでいただいた年のことでした。場所は、新宿の駅ビルにある PETIT MONDE という喫茶店の中でし .... こたつに眠るねこを
羨みながら 外に出る
今日もあなたのいる場所へ向かう

小雨が 雪に
ここは山だから
どんどん降ってきた
強い風に消えそうな灯しびを
手でふさぐ
あわてて落ち ....
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう

枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音

いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ....
どこで夜ははじまるのだろう?
(リルケ『愛に生きる女』生野幸吉訳)

夜は孤独だ
(ブロッホ『夢遊の人々』第三部・七七、菊盛英夫訳)

めいめい自分の夜を堪えねばならぬのである。
(ブラ ....
 学校始まるのがイヤで

 宿題もなかなか終わらなくて

 現実逃避して

 弟と二人で

 新春マリオカート大会をしておりました

 そして今

 はげしく後悔しています
 ....
冬の温かい陽だまりの中で

背中を丸めて眠っている

猫になりたい
大晦日の夜から元旦にかけて
年神さまが誰も知らない山から降りてきて
健やかな子どもの足裏に
ひと粒の種を植えてゆく
今年はせいちゃんの番かもしれんねえ
そう言って祖母は細い目をいっそう細くし ....
枯れ葉が、自分のいた場所を見上げていた。
木馬は、ぼくか、ぼくは、頭でないところで考えた。
切なくって、さびしくって、
わたしたちは、傷つくことでしか
深くなれないのかもしれない。
あれは、 ....
きみの手は、
しっとりとした雪が、
もうすでに降り積もっている、
ひんやりとした夜の雪原である、
夢は別の世界で
自由なのに束縛されて
真夜中の街に出た

街はもうひとつの世界で
お金がなくても
歩いているだけ でも
楽しかったはずなのに
休まる場所が見つからない

暗い歩道に ....
カバ、ひたひたと、たそがれて、
電車、痴漢を乗せて走る。
ヴィオラの稽古の帰り、
落ち葉が、自分の落ちる音に、目を覚ました。
見逃せないオチンチンをしてる、と耳元でささやく
その人は、ポ ....
世界はゆめ
みてる
木々の上で
鳥が鳴いている
その光景を見ている
鐘の音が
どこかで聞こえる
耳を澄ます。

日々、


暗闇のなか、一日がはじまる どこか
に行こうと、 ....
かぼちや、エリンギ、玉葱、ピーマン
ふつふつと煮えてゐるのを
マヨネーズで食する
質素な每日の食ひ物
その偉大さは
嚙んで、嚙んで、嚙んで
分かると云ふもの
ご飯のお供には
胡麻入りの ....
夜明けの海が磯際を洗っていた

スプニングリールに巻いた
ナイロンの道糸を
仕掛けの糸(ハリス)と直結するのに
結び方を選んだりはしなかった
一応、ストロングノットも知っているが、
トリ ....
なぜ怒ってたんだろう

わかるわけあるかいや
他人の機嫌なんて
事情も知らんだろうし

集ストしてなければ
そんなことは問題にならない

集ストしてたんですねぇ
そしてそのことも
 ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
陽の光がさみしい それは
常緑樹の隙から洩れ来る
ひとつの悲しい思い出

私は一人
誰といても一人
木を眺めても
火を焚いても
風音に紛らわせ叫んでも
私は一人

そして
そう ....
きみ、
お地蔵さん、
目と口とハナすじが、
まるでかぼそい筆で描いたように、とぉーっても細くなる、
とーっても白いお地蔵さん、
美味しいものを口に運んで、
思わずりんかくが杏仁豆腐のように ....
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+
 ◆ケイコ47歳
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜ ....
ふるい夢をみた
ふゆの朝

たまごが2個の目玉焼きは
血が混じったために
スクランブルエッグになった

またつくればいいさとあなたはいう
ギンガムチェックのテーブルクロスに
あた ....
波音を聞いて、
(ヘンリー・ミラー『暗い春』夜の世界へ・・・・・・、吉田健一訳)


足下を振り返った。
(マーク・ヘルプリン『シュロイダーシュピッツェ』斎藤英治訳)


僕が見たもの ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5438)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ともし火- そらの珊 ...自由詩15*25-2-16
泣いたっていいだろ。_- 田中宏輔自由詩13*25-2-16
2月の道- 番田 自由詩825-2-10
かきくけ、かきくけ。- 田中宏輔自由詩11*25-2-9
骨音- あまね自由詩1425-2-6
水星逆行- 形代 律自由詩1125-2-2
横断歩道- 佐白光自由詩3*25-2-1
冬の窓辺- 夏井椋也自由詩11*25-1-31
わたしに語りかける夢の話し- 洗貝新自由詩12*25-1-30
de_verbo_ad_verbum_/_nihil_int ...- 田中宏輔自由詩11*25-1-22
1月9日- 唐草フウ自由詩14*25-1-13
不在- 夏井椋也自由詩14*25-1-10
IN_THE_DEAD_OF_NIGHT。──闇の詩学/余白 ...- 田中宏輔自由詩10*25-1-8
マリオカート- おやすみ自由詩325-1-6
- HAL自由詩4*25-1-4
年神さまのこと/花の営み- ちぇりこ ...自由詩12*25-1-3
むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。- 田中宏輔自由詩17*25-1-1
雪手- 本田憲嵩自由詩1724-12-30
見つめなおし- 足立らど ...自由詩1324-12-30
頭を叩くと、泣き出した。- 田中宏輔自由詩12*24-12-29
- ryinx自由詩1524-12-27
ゴチソウ- 髙任勇梓 ...自由詩524-12-27
秋磯のアングラー- atsuchan69自由詩12*24-12-25
小さなおっさん- りゅうさ ...自由詩324-12-24
高野川- 田中宏輔自由詩20*24-12-24
陽の光- Giovanni自由詩11*24-12-23
杏仁地蔵- 本田憲嵩自由詩924-12-22
ma'am- atsuchan69自由詩9*24-12-18
絶叫- 平井容子自由詩1824-12-16
Corpus_/_Grain_Side_Version。- 田中宏輔自由詩15*24-12-14

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