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外灯に照らされて

葉のみどり





救急車の音

風もない夜だった


あなたの声を聞きたかった

からだもたましいも

ただそれだけになっていた


 ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
{画像=120721002547.jpg}



曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
あの人は風だった
緑の髪をなびかせ瞳の奥に、あれは
夜明けの光をたたえて 水のようにやわらかい
あの人は風だった
わたしを見つめて笑う 流れる雲を空を映して


あの人は草だった
やさ ....
西瓜の皮の饐えた
匂い

溶けかけたアスファルトの
執着

潮の香りで擦り剥けた
夜明け

逆光の中で振り返った
誰か

何処から剥がれ落ちたのか
皆目見当がつかない
 ....
夏を待つ間
透明な
ガラスのコップに
冷たい水を注ぐ

満ちていく
満たされていく
透明な入れ物に
透明の中身で

夏が来る頃
どこからともなく
水滴が現われて
コップの魂を ....
忘れられた歌

幼い日の

遠い記憶と

優しい嘘


軽い眩暈と

心臓の鉛


どこまで潜ってゆくの

どこまで走ってゆくの


世界は等しく朝を迎えるけれど ....
 四月

空に舞う
傲慢なのかもしれない
あなたは僕を遠ざけて近づくことはない
風を伝って
光りを浴びせて
もう巡り合うことのないその瞬間々々
想うことでしか触れられない
あなたは
 ....
月のといき
天の川の星のながれに
指をふれる
星のしじまのつめたさに
寂しさを 手づかみする



そんな夜には、
なぐさめの亡霊が やってくる
小さなベッドにすべりこんで
私の ....
死に行く体を抱えたまま

どこまで歩き続けるのだろう



青い乳房を抱えたころの私は

遠い昔

何を考えていたのか



励ましの言葉を発したいと思うのだけれど
 ....
安価な着色料で
染め抜いたような
オレンジの夕暮れ
粉末を飲み込んだ
雲を溶かすマグマ

アーティフィシャルな
世界が
夜に消える前の
アーティフィシャルな
この光景は
たぶん
 ....
おじいちゃんと森で薪を拾う
僕が手当たりしだいに
背負子に放りこんでいると
そいつはまだ早いと言う

幹を離れてまもない小枝は
水分を含んで
みずみずしい
生木の範疇を出ないものは
 ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
犬の眼をじっと見つめていると
黒々としたその瞳から
哀しみだけが
滲んでくる

犬は
なぜ自分が犬であるかを
きっと知っている
遠い昔
野生を
人間の為に捨てた存在
自由よりも不 ....
あなたの手を見ているとき
わたしは時折、魚のようだと思うことがある
別れ際にひらひらと
暗い海へとかえっていく

来た場所も行く先も知らないわたしたちが
誰かに与えられた名前を呼び合いなが ....
さざ波の僅かな飛沫さえ愛おしい
春から初夏への道のりは
小舟で海を渡る様に
儚くも危なげなモノ
飛べなくなったイカロスが クス、と笑う
白のシャツと海と小さい波が
あなたには とても似合う ....
満員電車の中での雑感

この状況というものを真夏の潮干狩りと比較してみたらどうだろうかと、ふと思ったのでちょうど満員電車の真上から見下ろすような光景を浮かべてみた。
掻きわけ掻きわけ探すのは貝で ....
とても疲れている
人間であることが 嫌だった
むしろ死んでいるのかも知れない
自分のことなんて どうだっていい


会社の便所で 夜空を見ていた
家に帰りたいと思う
そうである ....
例えば
渋谷のセンター街でうんこ座りしている若者を
通行の妨げになるからと追い立てるのは仕方ない
がしかしモラルを問うのは的外れである
何故なら
アルツハイマーのじじいなどは衆人環視で「本物 ....
光ろうとも
光らせようとするでもなく
ただ
感性には自信があるというひとよ

静止している物体が
一見いつまでも静止していられるからといって
今生この宇宙は今のところ膨張しているわけだし ....
目を瞑って 世界を見た
それはそれは綺麗だった

明日が来ない 世界だった
綺麗過ぎて悲しかった

僕は居よう 君と居よう
忘れたくない明日を進もう

さようならは 嬉しいよね
そ ....
 むかし人であった女の幽体が、やはりそのむかし宿と呼ばれていたこの廃墟から、離れられずに留まっている。全ての人はあまりにもあっけなく死に絶えてしまい、幽霊になる者とて稀で、彼女は孤独だった。

  ....
真夜中
犬が鳴く
私も鳴く
犬ではないものも
私ではないものも

裏木戸が
閉じたり開いたりする
風が行ったり来たりする
風ではないものも

老婆は
うるさくて眠れ ....
 愛してるよ

   愛してるよ

     愛してるよ

       愛してるよ

         愛してるよ

           愛してるよ

         ....
 
 
夜、ベッドの中で 
妻はいつもより濡れている
ぎゅっと抱きしめると
ぼくの腕の中で 
あっけなく崩れていった 
豆腐だった
水切りが足りないことに
どうして今まで
気づいて ....
ある程度
ルールがあるって素敵じゃない

赤信号
渡っちゃいけない死ぬ気なの

自転公転 月に潮

無秩序と
がんじがらめは勘弁で

笑いが起こる中身には
笑う同士に共通認識あ ....
使い古された財布が
波打ちに漂っていた
誰かの落とし物だろうか
それとも海に帰したのか
迷いながら通りすぎた

次の晩
そこを通ったとき
もう財布はなかった
満ち干にひきとられたのか ....
自由になりたい と空を見上げていた頃
自由だった

自由になった と地面を確かめて歩く今
体が重たい

自由になろう と走り出した頃
自由だった

自由になれた と後ろを振り返る今
 ....
私が私に犯した罪について
羽根のある人に懺悔してから

電車に乗って海へ向かった

トマトジュースを飲みながら
透明な人の住む海へ
テキーラを飲みに行こう

喪服の紳士が
ホームの ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5270)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の街路樹- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-22
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
緑の人- 石瀬琳々自由詩16*12-7-19
鈍痛の南側の季節- nonya自由詩22*12-7-18
初蝉- そらの珊 ...自由詩23*12-7-18
心臓の鉛- 永乃ゆち自由詩15*12-7-18
四月- 乱太郎自由詩21*12-7-17
ナウシカ- 月乃助自由詩19*12-7-17
人生はセンスとリズム感が必要だと思うの- 初代ドリ ...自由詩6*12-7-10
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小さな森- そらの珊 ...自由詩2512-6-4
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約束- 瑠王自由詩8+*12-5-25
はがゆい- 岸かの子自由詩5+*12-5-25
「潮干狩り」- ベンジャ ...自由詩312-5-25
俺、38歳- 番田 自由詩212-5-25
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感性には自信があります。- 海里自由詩312-5-24
きみはないた。- きみのて ...自由詩112-5-24
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湯豆腐- たもつ自由詩9*12-5-23
光り- Wasabi 自由詩412-5-23
財布- mizunomadoka自由詩312-5-23
じゆう- 小藤自由詩212-5-23
海へ(星座の形で)- まんぼう ...自由詩112-5-23

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