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白々と冷えたゆびの先で
あかりを数えていた
ひとつ、ふたつ、みっつ
或いは
いちまい、にまい、さんまい
それとも
いってき、にてき、さんてき
夜の透明度が増していく
音 ....
それから、わたしたちは
たわいもない話をした
例えば
太陽熱の行方であったり
入道雲の裏側についてだったり
陽炎みたいな
曖昧な、話ばかり選んで
窓から顔は出さない
直線的に切 ....
舐め取ってしまいたかった
肌に忍び込もうとする熱を
流れる川に見える反射を
足元に伸びる影の創造主を
(つまり、光を)
一見しなやかに見えるそれらの正体は
水あめみ ....