すべてのおすすめ
星が鳴いている

ちいさないのちが鳴いている

何億光年かけて

星は

秋の虫になるの

ちいさないのちが鳴いている

星が鳴いている
おや
朝の電車に 赤いランドセルふたり
姉妹かな,
ホームに残った母親に 手を振っている

柔らかな両手が動く
声にならない 唇の動きと一緒に
よどんだ空気を切りながら
僕 ....
心に棘の刺さった時は 
真綿のように包んで 
黙って何処かへ流れゆく 
雲の旅人になろう 

あの空から地上を見れば 
大きな荷物を背負った人も 
小さい蟻に見えるだろう 

あの空 ....
番になれなかった蝶々結びがひとつ。

咽の頭が
ひとつふたつ飛び出して
あてのない渇きを訴えている。

共に立ちえない辺の先が
行方知れずになりたいと訴えかけてきた。

叶わない全体 ....
廃園なんてない
庭はいつもそこにある

木の国
虫の国
蟻の国

幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても

おかえりという言葉が
時々 ....
ひるまの電車はがらがらで
まるでちがう人生みたいな顔をする

はれていて
あかるくて
がらがらで

まるで
ちがう人生に乗り込んだみたいな

わたしが
わたしだって
だれも ....
白い 世界を 見ていた
疲れた 思いの中で
君は 走った
いつも 誰かと 一緒にいた


君はあそこまで 行くのだろう
白い 煙が 立ち上っていた
私には 何もわからない
見てい ....
緊張しているせいか

街に匂いがあることを思い出す

それは

呼吸を止める存在の

まっとうな足跡の

あるいは

絶望の

その中にある

親しみの

赤い血の ....
大きく翼を広げた烏は
雨を切り裂いて飛んでいった

困難や苦難の先に在る(オマケの)幸福を得るために違いないんだ

与えられた意欲への呼び水を無駄にはするな

そう言い残して

大き ....
  田園は
  青空の下で完結している



  黄金の海の中
  細い糸のように老いた
  一人の農夫が稲を刈っているのを
  私が妨げようとするとき



  もう ....
粘土で
象をつくったら
「可愛いきりんね」って
誉められました

たこ風味の
おかしな生きものをつくったら
「足が多いよ」って
注意を受けました

気ままに
まるをみっつ並べ ....
退屈なときだ
光る石がずっと雨に濡れている
こけおどしの証明
君のいない雨の日
しぶきを跳ね上げてもひとりぼっち
さみしいのにはもう飽きた
日干しの洗濯物の匂いが恋しい
だからここで踏ん ....
ネットオークションで
小さな駅を買った
小さな駅には
小さな電車しか停まらなかった

小さな電車には
家族がいっしょに乗ることができない
いつのまにか一人ずつ
だまって家を出ていった
 ....
のっぺらぼう
なのです
 
あるひ
かがみをみてみたら
のっぺらぼう
だったのです
 
どおりで、そとにでても、だれにもあいてにされないわけだ。と。
 
ファウンデーションで陰影を ....
風がカーテンを揺らす
私は誰かの洗濯物をたたんでいる
ふと眼を向ければ
貴方の優しい眼差しがある
私は微笑みを返す

時の音は静かで
街の音は風になり
また吹き抜けては
あなたの視線 ....
君は優しい家庭に 育ったんだな
パステルカラーの思い出を いとおしげに語る その口元
少し気の早い 白のコートの襟の上で結ばれた サクランボのような微笑み
夕暮れの向こうから忍び寄ってきた寒さに ....
 「上を向いて歩く−はてどこかで聴いたような」

風は丘を越えて吹いている
丘を覆い尽くす向日葵は
風に吹かれていくらか首を傾げ
黄色い丸顔を撫ぜる風

道の下は荒れ地
昔昔その昔
 ....
朝の風は向かい風
少し冷たい風
襟元きゅっとしめて
歩かないと飛んで行きそう
(飛びたいけど)

帰りの風は
追い風 背中を押す
薄い太陽の光さえ
満たされる心の中
(顔をあげてる ....
 夜の図書館

しじまに俯く図書館の内省では
神田川の源流もナイルであります
不心得者の高校生が夕方
不品行に忍び笑いを殺していた
地下の障害者用トイレも森閑と
そばかすだらけの司書の死 ....
部落の女を

三枚の小銭で買ひ

口づけをして

やりました


口角から漏れる

黒ひ血液

彼女は其れを

涙、と云ひました

涙を貪るために

貴様を買ふ、 ....
すべりだいを
どこまでもすべっていく

いぬのこえが
すこしずつ
とおざかっていく

かいいぬのなは
クロといった
そのなまえさえ
いまはおもいだせない

トンネル ....
力を籠め
直角を形作る釘を抜く

秋の初めの陽射し
うっすらと汗をかき
 N釘 和釘 五寸釘
 丸釘 ステープル
 亜鉛鍍金(めっき)の太め釘
あらゆる釘を抜いてしまう
すると匣(は ....
  宇宙が
  じっとこちらを見つめる夜
  惹かれあいたがっている
  わたしよりもきっと
  歯磨き粉のほうがさびしい
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
首を垂らして歩けば
私の影で縁取られた道路が見える
雨上がり、ミミズが這い上がって
そこいら中でダイイング・メッセージ
無性に腹が立って
傘をぶん投げる

私のこと、好きになってくれよ
絶望があるのと同じように
希望も存在する

楽しみが永遠に続かないように
苦しみも永遠に続かない

人生を希望の方向へ
希望の方向へと
向けていきたい
太陽に向かうひまわりのように
 ....
現実を見ると怖くなるが

それでも羽をばたつかせ浮力を得るんだ

純然たる生き死にへの矛盾は

最後に答えの一部に成ると信じて
 
詩はいつも
死んだように
思いを 無くした
見えない感覚なのだろう


私は 見た
いつも それを
川の 畔に 腰を 下ろして
一人で 見ていた


なぜ それを思う必要が ....
駅までの15分



キンモクセイの匂いが

日に日に濃くなってゆく



秋の日差しは暖かい

暖かくて気持ちがいい。



3ヵ月なんて嘘みたい

 ....
最近はほとんどの時間を
記憶を食べて過ごす

口に含み
よく噛んで飲み込む
そして、
次の記憶を口に含む
山人さんの自由詩おすすめリスト(5270)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の虫- 吉岡ペペ ...自由詩1811-10-6
沈黙するお喋り- 御笠川マ ...自由詩911-10-6
雲の旅人_- 服部 剛自由詩311-10-6
水を得ない海辺にて- yuugao自由詩4*11-10-6
庭にはいつも- 小池房枝自由詩811-10-6
ひるまの電車- はるな自由詩211-10-6
君はどうして- 番田 自由詩211-10-6
交差点で足を止め、空をみる- 空中分解自由詩311-10-6
窘め- 徘徊メガ ...自由詩2+11-10-5
田園- 草野春心自由詩611-10-5
粘土- 千波 一 ...自由詩8*11-10-5
雨降り- 黒髪自由詩4*11-10-5
コスモス- yo-yo自由詩10*11-10-5
のっぺらぼう- 白糸雅樹自由詩211-10-4
ある夏の日- 菜穂自由詩5*11-10-4
ある家族- さすらい ...自由詩4*11-10-4
歌にならなかった詩- ……とあ ...自由詩1011-10-4
風のふく道- 朧月自由詩211-10-4
十月の童話- salco自由詩14*11-10-4
- 雪路自由詩2*11-10-4
滑り台- 小川 葉自由詩311-10-3
釘抜き- つむ自由詩6*11-10-3
歯磨き- 草野春心自由詩511-10-3
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-3
青春の苛立- マフラー ...自由詩4*11-10-3
無題- 渡辺亘自由詩811-10-3
願望から始める- 徘徊メガ ...自由詩211-10-3
秋の土手- 番田 自由詩111-10-3
中央病院から- ハリマ自由詩311-10-3
私は老人- 夜明けま ...自由詩911-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176