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下着買い受けの女へ生理寛解を拝みにいくと嘯いて
最果ての夕暮れ春の灯台にあった
魍魎が私と共にいた
ヤブ椿の花は無心にあえいでる

既視感もかくやとばかりに他人様と衝突する
左肩が痛む  ....
 コリコリの農家の子として生まれたカタコランは、
九才の時に神の声を耳にし、全知全能の神カタコリの
前ではみな平等であると説いた。布教は、カタコラン
の生誕地コリコリではじめられ、農家で働く年寄 ....
あと十三分でこのワークショップ小屋を出て
長雨のなか派手な帽子を被って鍼灸にゆく
何を話しても伝わらない日々である
この気持ちをどう表現しようかしら
何を貰って生きてきて 何を返そうかしら
 ....
日正規雇用
時給いくら、日給いくらの
疲正規雇用
乙かれ、乙欄〇
避正規雇用
壊れた椅子の脚を支えて何年
飛正規雇用
支払調書で凧揚げ、向い風
秘正規雇用
メンバーではない、知ってた ....
生活に狂え
と一言いただき
巨大な師の生首が
浮かぶ町で暮らすことになる

朝夕を過ごし
飯を食い糞をひり
普請して窓から師の顔を
眺めて暮らす

空は磨いたようで
風は穏やかに ....
 .... (内臓はからっぽ)死んだ馬の胸の中に、
{ルビ紙縒=こより}で拵えた聖家族が暮らしている。
1:12 a.m. 雨が降りはじめた。
聖家族の家は茸のように雨に濡れる。
小鳥は頭蓋骨に雨を入 ....
 
 夏の日の
 薄い日暮れに
 山裾を 退屈な貨物列車がめぐる
 段々畑に 
 くっきりと動いている
 働く人の影
 
 歌を忘れたら何が残るだろう
 長い貨物列車のリズムを
  ....
やわらかい、
手でひきながら、
にぎわいへとみちびく、
そのひとみに、
よく跳びはねる、
活発な、
ちいさなウサギ、
が、二ひき棲みついて、
だから、きみはよくまばたきをする、
その ....
たまには屋根の上で
おもいっきり叫びたいときが在る
誰にも解らない言葉で
おもいっきり歌いたい時が在る

らぁ~! らぁ~! と

いくら叫んでも
罪は消えない
始発の朝に
腹を割いたら
群青があふれだし
膝をついたまま
脱落を選んだ

履歴書はよく燃えて
約束された未来は焼失した
何者にも名づけられない自分が
裸で社会に投げられ
すりむい ....
誰かに教わったわけでもなく
ひれもないのに
泳ぐ術を知っていた
不思議
暗闇の水は透明なはずなのに
烏賊墨いろ
触れる
包まれる
抱きしめられる
身ひとつだけの
図式
へその緒が ....
桃の実の、そのなめらかな白い{ルビ果皮=はだ}は
――{ルビ赤児=あかご}の{ルビ頬辺=ほつぺた}さながら、すべすべした肌触り、

桃の実の、その果面の毛羽立ちは
――{ルビ嬰児=みどりご ....


切り取られた野菜の端ばかり集め
冷蔵庫中腹で開かれる品評会で
腐りかけの指先で絶命した人参を転がす
朝は降ってこない
あるのは催促の声と模範囚ゴーレムの動かす
さえ箸の音である
 ....
 バスターミナルで
 ステップ降りるパンプスに
 纏いついてくる
 外気の 重み

 耳の端 掠める
 年明けの駅前で戯れている人達の談笑は 
 夜陰に白いレース開いた
 烏瓜の花
 ....
大寒の朝
フロントガラスにいくつもの
小さな雨粒たちが
縦に並んでいる
球体の接地面で
ふるふると
ふるえてる
ああ、ここにあったのだ
糸から外れても
ばらばらにならないで
ここに ....
1584年の天正遣欧使節の後、
反カトリック勢力である
ネーデルラント北部7州の独立後、
オランダ東インド会社の設立と
アムステルダム銀行の設立を見たうえで
伊達政宗は支倉常長に命じて
ス ....
 あれは五年前、ぼくがまだ大学院の二年生のときのことでした。実験室で、クロレート電解のサンプリングをしていたときのことでした。共同実験者と二人で、三十時間の追跡実験をしておりました。途中一度でも .... 古書店に入ると
老夫婦が内田百閒の日記について
話を交わしていた

百閒先生は
なして小倉については何も
書いちょらんのかねえ と

うねる波の発音に
懐かしい歌謡を聞き分けた

 ....
独りきりの夜の隅に

誰の邪魔にもならぬように

ランプの灯をそっとつける

私は低廉なグラスをかかげ

タリスカーをその灯に透かしながら

本を片手に煙をそっと浮かべた


 ....
ズズズズズズドンッと
とつぜん、学校が
手足をのばして
立ち上がる

で、ドドドドドッスン
ドスンと、しこを踏むと
走り出した

窓から、扉から
子供たちがこぼ ....
汗も涙も塩辛い
胆汁は苦い
寒さに震えるネズミ
呼吸を忘れたネズミ

肉体と精神の糸のほつれ
つぶれたトマト
窓から飛び出した冷蔵庫
氷嚢をあたためる心臓

入れ子状の死
ゴミ箱 ....
友人から電話が入ってきた
世間話しが途切れ
Tの事になった

お前が行ってしまってからどれくらい経っただろう

記録を{ルビ創=つく}るとお前は言っていた
俺は止めろと言った

きっ ....
雑貨を
雑貨を終わらせなければお前は

いつも飯の動画ばかり見てるお前
飯の動画見てるのに可愛い女出演すると
目が血眼になり食うことを忘れる

だから雑貨を
雑貨を終わらせなければお前 ....
登場人物  夫──壮年のサラリーマン。
      妻──夫より三歳下。専業主婦。
      娘──短大出たてのOL。

舞台    東京都世田谷区の一戸建て住宅。


(平成二年、八 ....
お前のことを聞いたのは
つい最近のことだった
婚約者を残して逝ってしまった と

お前はビールが大好きで
出張先のホテルで溺れたと聞いた

お前は技術屋でオレは営業屋だった
オレたちは ....
木橋で出来た小道は途中
宙空で突然に途切れ
もう一歩も踏み出せない
処マデ来た私、
足下に
こんもりと山々の深く濃い緑の森林

ひろがり在りて在りて広がる、

向こう遥か光の海 黄金 ....
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
 
 
 
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も ....
あのラーマが販売を終了する
ラーマとは、インド神話最大の英雄の一人で
タイの現国王もラーマ10世なのだが、
販売を終了するのはマーガリンの名前だ

ボクたちは、あたりまえのように
毎朝パン ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五時五十七分の日入り- 民二郎自由詩324-2-6
カタコラン教の発生とその発展。- 田中宏輔自由詩13*24-2-5
憂鬱っす- 民二郎自由詩424-2-3
否、正規雇用- 松岡宮自由詩6+*24-2-2
- 春日線香自由詩324-2-2
EVER_BELIEVE_IN- TAT自由詩324-1-30
聖家族。- 田中宏輔自由詩12*24-1-29
ソレイユ- リリー自由詩8*24-1-25
まばたき- 本田憲嵩自由詩1224-1-24
今夜は- レタス自由詩4*24-1-22
ただ働き- トビラ自由詩4*24-1-22
対岸まで- そらの珊 ...自由詩12*24-1-22
桃。- 田中宏輔自由詩11*24-1-22
さいはて_に至るまで02- ゆるこ自由詩324-1-21
回送バス_- リリー自由詩5*24-1-21
邂逅- そらの珊 ...自由詩8*24-1-20
シン・VIVANT- atsuchan69自由詩10*24-1-16
火だるまパンツ事件。- 田中宏輔自由詩9*24-1-15
歌謡- 形代 律自由詩4+24-1-11
Solitude_at_midnight_(...with_ ...- 自由詩4*24-1-9
走る!_- 田中宏輔自由詩14*24-1-8
コールドスリープダウジング- ただのみ ...自由詩5*24-1-6
Tに捧ぐ- レタス自由詩7*24-1-6
雑貨- 長束静樹自由詩124-1-4
燃える!- 田中宏輔自由詩12*24-1-1
訃報- レタス自由詩11*23-12-25
意識の光景15- ひだかた ...自由詩723-12-25
糺の森。- 田中宏輔自由詩17*23-12-25
sayonara.com_61-70- AB(な ...自由詩823-12-20
さよならラーマ- atsuchan69自由詩18*23-12-20

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