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この風は
マンハッタンに林立するビルディングの
谷間をくぐり抜けてきたのか

この風は
インド洋に浮かぶマグロ漁船の
舳先を掠めてきたのか

この風は
セーヌ川の岸辺に集う
恋人た ....
青空に顔を向けて
無邪気に咲いた早朝
陽射しが眩しすぎて
不甲斐なく萎んだ午後

無力を思い知って
力なく項垂れた黄昏
もう夢なんか見ないと
突っ伏して泣いた真夜中

花が落ち ....
女の子はミルクティ
黒い人は刹那が好き
大抵みんな空が好きで星が好き

だってそうでしょう

男はわりと"あたし"が好きで
女は破綻を否定しつつなんだか嬉しそうだ
 ....
トマトが砕け散ったよ
口の中で
それは私の口の中で

ひどく柔らかくて
驚くほど甘くて
怖いくらい赤い

偶然の産物
それをすっかり飲み込んでしまった

食してはじめて知ったよ
 ....
満たされない心は本能に支配される。
理性など知ったことか。
一体何の為に苦しむのだ。
別れた子供の為、迷惑ばかりかけている両親の為、同棲中の女の為、しばらく会っていない友人の為、積もった借金の為 ....
にやけて
僕の話を聞きながら
ナプキンの
端を折る君の指
赤く塗られた爪が
見えない世界を
静かにさ迷う

キスをしたんだ
責任は取るよ
空の狭間
雲が途切れた辺りから
手を伸 ....
雪が降ってくるのです
音もなく 羽毛のように
やわらかく 花片のように
雪が降ってくるのです
見えない雪がすべてを包んで
私を埋めてゆく 冬の森


ごらんなさい
遠くから蹄が駆けて ....
僕はいつも君の方向に
向かっていっては
蒸発してしまう
やだなぁ
なんて薄っぺらいんだろう
薄っぺらいからだよ
蒸発してもすぐにまた
ここにいるんだ

僕はいつも気管支に
空気みた ....
むかし、(そう、わたしはもう「むかし」という言葉が使えるようになった)
大事な約束をひとつした
わたしは高校生だった
期末テストの英語の点数を
その頃付き合っていた人と競った
数点差でわたし ....
  .
三日続いた吹雪が上がり谷筋に三角の青い空
けものたちの暖かな匂いを捜しに行った
うずたかく吹き溜{ルビ=だ}まった雪はまだ乾い
て柔らかい今朝空から降りてきた天使の膚{ルビ=はだ}
 ....
シロカニペランラン金の盞
コンカニペランラン銀の台
いつからこの国に咲いていたのか君たち

室町の頃に記録があったというのは聞いたけど
数百年前からか

では数千年前には
数万年前には ....
波が打ち寄せる
冬の海岸では、夏の抜け殻が永遠のようだ
水平線の彼方に摩天楼が広がる
闇夜を切り裂くネオンの宝石箱だ

名も知らぬ一輪の花に
そよ風が吹いている
揺れるその余韻に ....
  部屋で
  死ぬ
  小さな
  しろい雨のあと



  音、
  壁を打ち
  忘れ
  透明に腐ってゆく



  君が
  待っていた
  空椅子に ....
のび太くんに会いたい

ぼくはのび太くんに会いたい

漫画の空のしたでやわらかな描線で

10才の小学生のころのじぶんに

ぼくはのび太くんに会いたい


土管の公園にゆけば会え ....
近所の魚屋で
タコが売っていた
三匹くらいいたと思うけど
どこからどこまでが
ひとつひとつの体なのか
その数は定かではない

きっと海の中では
ひとつひとつだったのだ
ひ ....
人生って基本的に無差別級じゃないですか
ボクシング並みに階級を分けてくれとは言わないけど
せめて柔道くらいには分けて欲しいなぁと思うんです
人生の60kg超級とかそういう感じで
そうしたらきっ ....
潤いを失った唇達は
肝心なことから遠ざかって
雑音を語り始める

大切なものを壊してしまうのを畏れて
何度も云いかけた言葉を空に呟く

最も伝えたいことは今も宙に浮いたまま
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
{引用=
君は
君を助けてくれる
寝言なんて

どこにもないと
君は思うかもしれないけれど

工事現場に不意に
ひろい闇が広がるように

鶴の毛が抜けて
猫がはみ出してくるよう ....
一人でいるには この家は

あまりに 広すぎて…

何をしようもなく

何をすることもなく

ただ 僕のまわりの空気が異様に冷たくて

ただ ぽつりと懐かしき日々を描 ....
その表情を隠したマスカラの笑顔は
猛毒の森が潤んだ瞳を痛めている
甲斐甲斐しい菜箸の手つきとネイルを鎧にして
コールなんて空しいだけだね

コンタクトを外して
化粧は流れ落ちて
ドライな ....
   パラダイス イズ インサイジュー
   パラダイス イズ インサイジュー
   さあ、マイムマイム、舞え。
   心持たぬ人の群れ
   王国にいま集え



   ビト ....
怖くても
震えてはいけない
月曜の朝に
震えてはいけない

胸の分厚い脂肪と頑丈な骨の向こうにある
ちっぽけなポンプが
か細い悲鳴を上げようとも
決して震えてはいけない
震えることは ....
光りにむかって飛んでゆく

カラスを綺麗と思ったの

黒い背が

ひかるひかる

橋の上の

私を置いて真っ直ぐに

飛ぶ君は汚れてなんかない
家の中で一番大きな窓に身体が映る
わたしの本当に美しい姿は
ピアニストになり損ねた青年の指にゆっくりと裂かれるとき
離れていく右半身と左半身が完全に分離する寸前に
皮膚が結露に触れて濡 ....
おじさんの葬式にいった
もう何年も無沙汰していたおじさんが死んだのだった
ぼくは棋士にはならなかった
おじさんはずっと独身だった

泣けてきた
幸せとはなんだろう
ぼくが決めることではな ....
埃の舞い上がる歩調に
嗅覚は痛みを放出する。
ここに枯れた曜日を
交わして
私の呼吸はゆっくりと
化石する。
もう、映えないで
と弾けた西日に
夜のさりげない会釈を
歪ませて
朗ら ....
ねえ雨って何色
銀色かな、白かな、黒かな、グレーかな
あなたといる時、雨は見えないの
音、そう雨の音しか聞こえないの

君といる時、雨は銀色に見える
ほら、あそこの窓にも、あの電信柱にも
 ....
信じるひとの上にも
信じないひとの上にも
雪はつもっているのです

きらきらと
反射しているのはこの雪が
またかえろうとするからです
せかいへ

わたしのまわりで
せかいは生きるめ ....
濁った窓から
冬の垂直な日が部屋の壁まで届く
真空管のなか
あの日のこころの蠢きを泳がす
それはあまりに遠い日なので
曲げた腕の面積では
足りない計算式のように
触れることのできない感情 ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5270)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の記憶- 佐倉 潮自由詩711-1-14
落花生- nonya自由詩20*11-1-13
戯言- 瑠王自由詩511-1-13
消失- 瑠王自由詩211-1-13
錯乱- ヒヤシン ...自由詩4*11-1-13
なぜて- Oz自由詩111-1-13
冬のオフィーリア- 石瀬琳々自由詩8*11-1-13
僕はいつも君の方向に向かっていっては蒸発してしまう- 真島正人自由詩7*11-1-13
指きりげんまん、針、千本- とんぼ自由詩411-1-13
雪のち晴れ- Giton自由詩3*11-1-12
水仙月の一月- 小池房枝自由詩4*11-1-12
海岸線、野道、ベッド、夢、都会の早朝- うめぜき自由詩1*11-1-12
静謐- 草野春心自由詩311-1-12
のび太くんに会いたい- 吉岡ペペ ...自由詩711-1-11
タコ- 小川 葉自由詩511-1-11
無差別- 虹村 凌自由詩3*11-1-11
ウズマキ- れもん自由詩311-1-11
残火の迷夢- 久石ソナ自由詩2311-1-11
君は君を助けてくれる寝言を- 真島正人自由詩711-1-11
広すぎて_あまりに広すぎて- ポー自由詩3*11-1-11
成人の日に- skc自由詩111-1-11
王国- 草野春心自由詩211-1-10
月曜の朝- 花形新次自由詩2*11-1-10
黒い光- 朧月自由詩411-1-10
乱視- 手乗川文 ...自由詩17*11-1-10
夏の思い出- 吉岡ペペ ...自由詩611-1-10
視線の内側にひかる- 久石ソナ自由詩1611-1-10
マスカット- 橘祐介自由詩311-1-9
白銀- 朧月自由詩411-1-9
ブリティッシュグリーン- はだいろ自由詩411-1-9

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