すべてのおすすめ
いきみつつ
尻をちょっと浮かしかげんで
腰をゆっくり回しながら
のの字を書いてみる
ゆっくり
うんと、ゆっくり
切れないように、慎重に
慎重に、慎重に
「こうして、こうして、こう書くの ....
  猫よ
  おまえは邪魔だから
  どこまでも流れていってしまえ
  そう言うと僕は
  ギャアギャアとあばれる君の飼い猫を
  便器に放りこんで
  「大」のレバーを回したのだ ....
駅を降りると夕日がとても綺麗だった。東京の端っこにある駅の、橋からみえる夕日だ。

いつか忘れたけど
ある日の、君を思い出した。

君は目を潤ませて
『とても綺麗だね。』って後ろから抱きし ....
国語ができません
正確には
国語のテストの点数の
かせぎ方を知りません
せんせいに媚びても
無駄でした
つまり
自分の考えを書きなさい
それでも
無駄でした
どれだけ書いても
無 ....
世界を征服した、孤独な高い塔の上から 
広い地上を見下ろすより 
たった数人で集う、ひとつの場所を 
素朴な{ルビ日向=ひなた}でみたしたい 

「私は正しい人である」 
と胸を張るより  ....
工事ランプは今夜も寂しくて
車もまばらな夜の向こうには
灯るような、三日月

いまとなってはどんな言葉も
傷をかばうための
道具でしかないのなら
せめて
こまめに
踏むし ....
* そよ風が 頬とカーテン 撫でて行く

夜になると 気温もグッと下がって
汗だくだった身体も 
少しダケ 涼を 取り戻すけれど
ピタッと張り付いた シャツは 脱げない

サラっとした  ....
あの人には
あの人だけの言葉があることを知って
それを聞き洩らさぬようにと
心を砕いた時もあったけれど

いつの頃からか
あたしは
それをやめてしまって
やめてしまったら
あたしは
 ....
日は落ちても、
積み荷は減らず、

思考は
水底の虫のように
降り積もる澱のなかに
埋もれてゆく

明日はまた違う明日だとしても
私はいつまでも
変わることができずにいる

そ ....
長いご無沙汰でした
白い空白に一筆を付け加えました

青空が何もなかったように通り過ぎて行きます
なんとも清々しい朝です

昨日から考えに考えて
しぼり出した一言ですが微妙にバランス ....
今日も
終職できなかった

思いがけず
終職できたという
幸せな人もいるという

わたしは
終職したいのだろうか

まだこの世の中に
未練があるのではないだろうか
 ....
カスミさん
会うたびに「はじめまして」と言いますね
記憶を保てないあなたは
世俗の煩わしさに悩むこともないのでしょう
私とは違う 栗色の瞳は
何を追っているのでしょうか

カ ....
 公衆便所に居て男達は
 ずらりと肩を並べながら
 白磁の陶器に降り注がれる小便を眺め
 例えば自分の記憶や感情なんかが
 よくも一緒に流れ出て
 しまわないものだと思う
 溜め息は臭 ....
…確かに俺には言うほどにロックの知識が無かったのかもしれない
そんな思いが
今日も遠くに見えてきたヨットハーバーに浮かぶ
小型ボートが…
遠い国から出稼ぎにきたイスラム系の人を乗せて通りすぎて ....
いいよもう
かまわなかった
びしょ濡れの犬のように
疲れはてて

いいよ
最初から
屈服するしか
なかった

かまわなかった
ひとを
殺してもいいくらいに

ひとを殺し ....
それはいつもそこにあるから
しかたなくて
必死にいのちを擦りあった

てんてんと開いたあなから
すこしずつながれだして
しかたないから
必死にいのちを擦りあった

かなしくもない ....
にきたまの
ささめきと。
どろつちの
ちんもくと。
今宵の風も
黒雲をはらい。

にきたまの
ささめきと。
どろつちの
ちんもくと。
雨のよは
ほかになし。

黒蝶貝なる
 ....
 
 
台所に行くと小さな深海がある
水圧で食器洗浄機が潰れている
よくあることだね
きみが見たこともない魚を
きれいに包丁でさばいている
時々あることだね
たまにあることだね
 
 ....
ある夜
激しい異臭がして
ベッドから飛び起き
電灯を点けて見ると
テーブルの上で
俺のドッペルゲンガーが
ジャージを膝まで下ろし
脱糞していた
蓋の開いたノートパソコン
和式便所と勘 ....
武器の形をした島

地球上で最も凶暴な住民、ただしあくまで、潜在的に

ありふれてはいるが、空から見下ろせばその島は太平洋に浮かぶ拳銃にみえる、シリンダーのあたりから山となって人工の針葉樹林が ....
こねこね
こねこね
小さな手に余る
大きな生地


こねこね
こねこね
非力な手に余る
硬い生地


ママが作った生地
ママが丸めた生地
ママがくれた生地


こねこ ....
童話の蟻とキリギリスのお話は
もともと蟻と蝉だったんだと知った

この童話が発端で
キリギリスってチャラ男の代表だと思っていたけれど
凄い勢いで快楽のみを追求するのが
地上に出て1週間
 ....
一人でトボトボ
道を歩いている
焦点が合わない
ふらふら千鳥足

誰も振り向かない
孤独な一人旅
地球が回る
時間が回る

コバルトブルーの空の下
虚無を感じる
砂粒のように
 ....
 
 
カマキリ会社のカマキリ社長は
用件が済むと電話を切る
鎌で電話のコードを切る
以下、カマキリ専務、カマキリ部長、
カマキリ課長、カマキリ平社員
みんな電話のコードを切る
だから ....
灼熱する夏の大地に
長くつらなるアリの行列
その列をたどると
いっぴきのセミの死にゆきあたる

地上にこぼれた命を
食らいつくすアリの集団

哀しみはなく
厳かさはなく
叫びはきこ ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
さなぎの原はそらの土地
とうめいな樹木のつづらおり
千丈の根にうおの骨、
絡まるたおやかなうおの骨。
おまえを祝ってしんだのです。

さなぎの原は海のそら
わたる針金の雁の群れ
うすみ ....
森へ
つづく道は
つめたくて
きもちいいんだ
冬の
シーツみたいに
白くないし
深く
濡れているけど

たとえば
ビリジアンって
色が好きだった
絵の具
 ....
さわるな
しゃべんな
息すんな
息はくな
息抜くな
ぼーっとすんな
歩くな
走るな
わらうな
泣くな




ほんのちょっとでも触れるなよ
汚いから
目を合わせることす ....
菜の花畑
咲きさかり
やまぶき色とみどり色
そよ風と土のかおり
織りあわされる

やわらかな茎の
なかほどで
てんとう虫は
僅かのあいだ
同朋の仔を
確かに見守る

てんとう ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とぐろを巻く- 花形新次自由詩1+*11-9-16
君の猫- 草野春心自由詩8*11-9-16
秋の夕日。- そよ風自由詩411-9-16
国語の方法- 中川達矢自由詩211-9-16
天の声_- 服部 剛自由詩511-9-15
逃げ道を照らせ- 千波 一 ...自由詩9*11-9-15
ぱや虫- 藤鈴呼自由詩4*11-9-15
- blue自由詩811-9-15
水底の虫- 結城 希自由詩511-9-15
手紙- 花キリン自由詩4*11-9-15
終活- 小川 葉自由詩311-9-14
カスミの空- 御笠川マ ...自由詩411-9-14
公衆便所に居て- 田村大介自由詩411-9-14
いつもロックを- 番田 自由詩111-9-14
- はるな自由詩211-9-14
untitled- はるな自由詩611-9-14
雨の夜に- つむ自由詩3*11-9-14
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メロンアイランド- 乾 加津 ...自由詩8*11-9-13
小さな手の大きな想い- 三之森寛 ...自由詩111-9-13
キリギリスと蝉- なぎね自由詩111-9-12
一人旅- ペポパン ...自由詩5*11-9-12
カマキリ会社の皆さん- たもつ自由詩1011-9-12
夏の葬列- 寅午自由詩211-9-12
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ビリジアン- 水町綜助自由詩16*11-9-12
- ぶらっく ...自由詩311-9-12
菜の花畑- あまね自由詩12*11-9-11

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