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ある旅人は言いました
世界の果ては海だったと
もう一人の旅人は言いました
世界の果てにはただただ高い
山があったと
私は彼らに言いました
世界の果てには
一人の少女がいたと
....
やっと寒くなった朝に
雪は降った
お前はじっと降り落ちる白を見つめる
白い雪
お前の目の前を通り過ぎていく
外に出たいとお前が言う
長いまつげに雪が降り積も ....
宇宙が地球を影す頃
そろそろお家に帰らなきゃ
おいしそうな夕飯の匂い
あの子の家はカレーかな
いいないいな、おいしそう
僕の家はどんな匂いかな
好きな物が出るといいな
....
干支がちょうど二回りして
ああ、今年は当たり年やなあて思ってたときに
行ってもうたあんたのときとは違って
長生きした人の葬式は
ほんま呆れるくらい殺風景なもんやな
受付の人は寝 ....
坊や、雪が降っているよ
桜はまだ、咲かないの
ご覧もう咲いているよ
真っ白な雪桜が
坊や、雪が降り続いているよ
椿はまだ、咲かないの
ご覧もう咲いているよ
みどりいろの ....
お前みたいにようできた妹を持つ秘訣はな
兄ちゃんみたいな駄目な兄貴を持つことや
何やってもあかん
お父ちゃん、お母ちゃんに
心配ばっかりかけよる
こんな駄目な兄ちゃん見てる ....
「メイク・ラブ唄」
然し其れ即ち
恋する乙女の
啼き声夢の如し
操り操られている私
何処に行つても
此処好きと云ふ
御好きでせう
夢に狂う
少女の ....
なんでかねェ
止められへんもんてあるんやねェ
唖っという間のことで
なんや悲しむ暇もありゃせんわ
痛かったやろねていうても
苦しかったやろねっていうても
後の祭りっちゅうのはこ ....
【ア段】
愛していると仰るの
買われましたと言い返す
去り行く今夜違う背中
たちんぼの我を見つめよ
泣き言啼き声なんでも出せる
はめられるのかはめ ....
月を見ながら死ぬ君は
夜明けの太陽を
むしろ恨むことだろう
君のいない明日を
やつは何かの始まりみたいに
照らし出す
君が死ぬ時間に
起きている人は
ただ眠れない夜 ....
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの
薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの
料理 ....
憂う雨しとしと泣いている
身に染みいるような
寄生虫(むし)の様
紛う影あの人が近づく
そして通り過ぎる
それだけの人
夢しんしんと
うるさい雪の様に
積もり積 ....
右目が溶ける
まだ見える
左目が溶ける
もう見えない
右耳が溶ける
まだ聞こえる
左耳が溶ける
もう聞こえない
鼻が溶ける
口が溶ける
もう嗅げない
....
ピンクの木馬に乗ったのよ
とがってて
おしりがとっても痛いけど
とびきりピンクが
好きなわけでもないけれど
ピンクの木馬に乗ったのよ
不思議の国の入り口で
王様の目をし ....
日だまりの中に飛び込む
パシャンと光が飛び散る
明日やあの人の背中へと
破片が突き刺さって行く
昨日たくさん照りつけた
残り日がまだほのかに香る
ママが干してくれた布団のよ ....
ぼうぼう山の狸が言った
そっちの煙がくさいから
こっちも負けじと火を付けた
乾いた木々が燃えていく
嗚呼燃えていく燃えていく
これであんたの山の煙も
気にならなくなった
....
水在らあらあさんのなかがわひろかさんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
腹に棲む、世界の果て
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なかがわ ...
自由詩
3*
07-7-17
白い桜
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なかがわ ...
自由詩
4*
07-2-21
宇宙の宿す、影の頃
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なかがわ ...
自由詩
5*
07-2-6
葬り廻り
-
なかがわ ...
自由詩
5*
07-2-5
雪花(ユキバナ)
-
なかがわ ...
自由詩
6*
07-2-2
兄ちゃんと妹
-
なかがわ ...
自由詩
16*
07-1-25
三つ節
-
なかがわ ...
自由詩
2*
07-1-24
ステージ4
-
なかがわ ...
自由詩
5*
07-1-22
かしらもじ
-
なかがわ ...
自由詩
5*
07-1-21
お月見日和
-
なかがわ ...
自由詩
5*
07-1-17
リソウ乙女
-
なかがわ ...
自由詩
9*
06-11-30
東京
-
なかがわ ...
自由詩
9*
06-11-23
愛々
-
なかがわ ...
自由詩
3*
06-11-20
ピンクの木馬
-
なかがわ ...
自由詩
6*
06-11-19
日だまり
-
なかがわ ...
自由詩
5*
06-11-14
タヌキ
-
なかがわ ...
自由詩
4*
06-11-13
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