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いつも電車の中から眺めていた
いちめんの菜の花畑
あこがれは日々つのって
あの黄色に身をうずめたい
私の何かが変わる予感がするから

電車は目的地まで
定めのままに運んでくれる
 ....
いつの間にか骨が凍っていたから
熱っぽいあなたの言葉で
解凍された体液が流れ出る
うっとりとするひとときが過ぎたら
肉が痛んだ
焦がれるほどに泣けるほどに
肉に刻みつけたいと望んだのは私で ....
図書館の中に
戦場はひっそりと息をひそめていた
爆音も叫びも飛行機のエンジン音やプロペラ音も
溜息も束の間の笑顔も
音のない写真に詰め込まれていて
それらは見る者の脳に聞こえてくる ....
空が
ごうごうと鳴いていて鳴りやまない
空には隙間のない
厚い雲が低くどこまでも続いていて
あの山の頂上まで隠してる
霧かな
靄さえ雲の手助けをして
私と雲との距離をさらに遠ざけ
同時 ....
ああ これは

そう これは

圧倒的な、圧倒的な緑だ

辺りをぐるりと見渡しても
密集した木々
生きている緑
それだけの世界だ

明け方までの雨を受けてだろうか
濃緑の中から ....
水在らあらあさんの九谷夏紀さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
菜の花畑- 九谷夏紀自由詩907-3-17
凍った骨- 九谷夏紀自由詩4*07-3-11
音のない戦場- 九谷夏紀自由詩11*07-2-13
- 九谷夏紀自由詩207-1-21
生_- 九谷夏紀自由詩106-8-12

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