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覚えているか、あれは
そう四月のことだ
この街へ来た、電車で来た
覚えているか、それは
都市を走りぬけ
トンネルを抜け、春の中で
ありがちなおぼろげな夢の中で
あぁ、覚えていないこと ....
何にもない、何にもないってよ俺たち
肩を寄せ合って
それで夢ばかり詰め込んで
どんどん広がって、どこまでも広がってさ
まみれた両腕で
濡れ手で粟、そうやって集めたモンが
ひゅうと、そよ ....
初めに知ったのは母親の体温だった
温かな羊水に浮かんでいた記憶はないけれど
むすんで、ひらいて、して
あれからいくつの温度が僕を通り過ぎたのだろう
居心地の良い夢を見て
蝶々を追いかけて ....
手と手が触れたら
温もりは伝うかな
電波に乗せても
声は震えるかな
ディスプレイの向こうに
思いは伝うかな
一次元の宇宙が
6畳の部屋で世界に繋がっている
そういう風に今を表せ ....
のどまで出かかって
そして飲み込んだ言葉は
それはもちろん胃袋ではなくて
広い意識の海へと戻されていくのである
そこでは無限と有限が背中合わせに
宇宙までも漂いながら言葉たちは
忘れな ....
{ルビ私=わたくし}は一日の終わりに
あるいは毎食後に
または休日の安らぎに、人待ち時に
いつかどこかで、あなたに出会うだろう
砂糖も入れていいよ
ミルクだってお手の物さ
閉じ込められ ....
幸せは、
と書きはじめようとして
私はそこで言葉に詰まって開き直る
敢えて語るほどのこともない 私は幸せである
自分の心が決める
とは誰が言った言葉だったか
それはなんだか
壁にかか ....
ごめんなさい
今 私は
あなたが救いを求めた手を
払いのけました
ごめんなさい
私は 酷い人だから
願うことしか
できないのです
―自らの手で どうか
自分自身を どうか
....
空は鈍い銀色 今日に限って
朝もはよから
とりあえず 傘を持って
友の 見送りへと急ぐ
携帯は言っていた
「降水確率は40%」
振るのか降らないのか
気分と同調 低く雲は垂れ込める
....
ぽつり ぽたり
何処からか
ぽつり ぽたり
巡り来て
ぽつり ぽたり
何時からか
ぽつり ぽたり
集まって
ぽつり ぽたり
月明かり
ぽつり ぽたり
照らさ ....
水在らあらあさんの雨宮 之人さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
92、いつかどこかで
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雨宮 之 ...
自由詩
6*
07-3-20
89、泡_【あわ】
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雨宮 之 ...
自由詩
4*
07-3-11
88、手探り_【てさぐり】
-
雨宮 之 ...
自由詩
4*
07-3-9
86、距離感_【きょりかん】
-
雨宮 之 ...
自由詩
2*
07-3-5
84、言いかけた言葉_【いいかけたことば】
-
雨宮 之 ...
自由詩
3*
07-2-23
70、コーヒー_【こーひー】
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雨宮 之 ...
自由詩
9*
07-1-22
69、幸せ_【しあわせ】
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雨宮 之 ...
自由詩
4*
07-1-21
46、SOS_【えすおーえす】
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雨宮 之 ...
自由詩
3*
06-10-18
12、曇_【くもり】
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雨宮 之 ...
自由詩
1*
06-8-4
11、滴_【しずく】
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雨宮 之 ...
自由詩
2*
06-8-3
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