すべてのおすすめ
気づいているだろう
あのときの
以来
僕らは
何もかも奪われる運命にあるのさ
気づいているだろう
身体もこころも
気持ちも何かを
剥ぎ取られるような
痛みを感じているって
....
なににも負けない柚子の香りにひかれて
家につれて帰った
冬なのに
ここには
まだ雪が降らない
一度も白を見ることもなく
この季節が過ぎてゆく気がする
寝ぼけた春を思い浮かべて
重たい気 ....
こどもの頃
よくやっていたのは
梅の枝を一本切ってきて
瓶にさして風呂場に置いた
すると
風呂場は毎晩温かいものだから
梅が早くつぼみをつけて
白いちいさな花が咲く
金色の ....
洋酒の入ったチョコレートが好きで
ちびちび食べている
いっぺんに食べると
アブラカタブラ・・・
胸やお腹が
しぼんだ風船の手触りだ
こころの中でつぶやくのはヨシ
口に出して言ってはな ....
カステラたべたい
ロールケエキを
うちでは
ばあちゃんが
カステラとよんでいたので
いまもそれで通る
家庭とは
そおいうものである
ちなみに
ブランデーケエキや
....
あたしは
ほんとは
なまけもの
ナマ
ケモノ
生
獣
獣は
食べて寝て
獲物を探す
獲物になる場合もある
....
おまえは
おまえの描きたいものを描けばいい
おまえ
いま自分の絵が好きか?
人の真似は人まねにしかならないんだよ
自分を否定するから苦しいんだ
何で描くことが好きに ....
. ............. .. ... . .......... .. .......... . ... .. . . ..... ........... .. . .... . . .. ....
私の尾骶骨が泣いているのに
誰も気づかない
そんな哀れみを乞うようなポーズをとってみても
誰も気づかないふりをする
だって
自分が哀れんで欲しいんだもの
みんな
....
生まれたころを過ぎても
生まれなかった子は
やっぱり
私が殺したんだろうか
私の生まれた日に
すでに死んでいた子は
生まれなくてよかった子なの
ねえ
あなた
黄色い自 ....
瓶ジュースが主流だった頃
こんな所にも
お店屋があったのかっていう田舎みち
ケースの中で
空びん
カタカタ
ケースごと返しに行く
冷やしてくれてて
ありがとう
あの頃のお ....
古い自由帳の表紙の
写真の仔犬は大人になって
もう死んでしまったかな
わたしはまだ
生きているけれど
自由帳に
じゆうなゆめを
描かなくなったよ
いつの頃から
ゆめは ....
布団だか
地べただかわからなく
倒れこみ
かいだ匂いは
金木犀
嗚呼
わたしは
それだけで
しあわせ者だ
ふと
金木犀の匂いがした
気がしたんだけど
まだ
咲いてないだろうと思う
洗濯物は
乾かない
いまはまだ
無理
いつか
金木犀の大樹の下で
橙色の雨を ....
風の匂いが
秋の匂い
明日につながる今日は
終わりじゃないから
投げやれない
ちかごろ
葬式の想像ばかり
生きるも死ぬも
自分の思い通りにならない
ギリギリ
義理立て
....
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと
いま思いついた
私の部品が軋んで
いらないもの削らなければ
重たくて滑りも悪くて
いまはとても飛べないか ....
コスモス堤防を知っていますか
私の生まれた町は
祭りの仕方も変わってしまって
花火大会もなくなりました
予算がないんです
恐ろしく反り立つ
あの川の堤防は
落ちたら死 ....
こんばんは わたし
こんばんは あなた
窓の外で
覗いてるのはだれ
漂うさざ波の天井
青い空に白い雲の天井の
部屋
明かりを消せば
月明かり ....
色鉛筆や
油絵の具はあとでごまかしが利くんだよね
水彩は
厄介なんだよ
透明感があって
きれいだけど
良い紙を使えばいいのかな
今は
何にでも虎の巻があるからね
罪悪感の欠片もない
....
大人の塗り絵
色鉛筆は
木のじゃなくちゃだめさ
わたしが絵を描くのをやめたころ
色鉛筆は
みんな子どもにやったのさ
塗り絵の風景画は
なくなりつつある田舎の風景で
あったとして ....
IN MY LIFE
お元気ですか
ときめいた季節は過ぎて
あの
真っ青な空があったことすら
忘れてしまうほど
ずいぶんと
私等は
目の前のことにのみ囚われすぎですね
い ....
当てが外れた日曜日
キミという人物に
わたしは
また放浪の旅人だ
明日は
海の日だそう
ヒグラシが鳴かないことに
誰もまだ気づかない
た ....
忙しくても退屈で
挫折したくても
笑われるのが悔しいから
痩せ細ってみようかと思う
料理番組でも見て勉強したい
三食のメニュー
片手間には難しい
おざなりなおざり
窓から雨
....
あくびをかりて
なみだが
ポロン
ティッシュで拭って
なんでもない
よ
夜行性なのか
夜になると元気になる婆が
大声で機嫌よくも
喚く濁声
お盆を過ぎたころ
わたし
静かになった田舎に帰省します
電気も水道も
惜しみなく使われて
堪え性もなく
計画性も ....
いつまでもそばに置けない
縫いぐるみは
いつか別れなければ
ならないから
わたしの見ていない場所で
燃してください
お願い
捨てないで
燃してください
お別れは
跡形もなく
水在らあらあさんの蒼木りんさんおすすめリスト
(26)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
_
-
蒼木りん
未詩・独白
3+
07-1-31
蒼カビが生えたらさようなら
-
蒼木りん
未詩・独白
6
07-1-13
白梅
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-12-11
いのしし
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-12-8
いまも
-
蒼木りん
未詩・独白
2
06-12-1
なまけもの
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-11-13
溢れて
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-10-21
夜汽車
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-10-14
尾骶骨
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-10-13
命日
-
蒼木りん
未詩・独白
2
06-10-12
瓶ジュースが1本飲めるのは贅沢だったのさ
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-10-10
自由帳
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-9-28
それだけ
-
蒼木りん
未詩・独白
13
06-9-22
橙色の雨
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-9-13
秋の山麓で
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-9-4
理由はないの
-
蒼木りん
未詩・独白
5
06-8-30
コスモス堤防
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-8-29
無題
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-8-10
重塗り
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-8-4
大人の塗り絵
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-7-29
いんまいらいふ
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-7-23
火曜日はずっと眠る
-
蒼木りん
未詩・独白
2
06-7-17
ほっといてかまって
-
蒼木りん
未詩・独白
3
06-7-7
なんでもないよ
-
蒼木りん
未詩・独白
6
06-7-5
や
-
蒼木りん
未詩・独白
4
06-7-1
火葬
-
蒼木りん
未詩・独白
6
06-6-25
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