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いつも手探りなのだろう 最初の灯りを灯すひと
夜の気配に気がついて 最初に帰り着いたひと
それが何処かは分からない
小さな灯りが消えないうちに 火がおこせるとは限らない

最初の灯りを灯すひ ....
  日を浴びて
  自分に水をやるように

  やがて枯れたら口を閉じ
  はるまで言葉を休めるように
  
  
あさがおに釣瓶とられてラプンツェル
ろくろっくび幽体離脱ラプンツェル

その子二十櫛に流るるラプンツェル
マドモアゼル・ラプンツェルかじるプレッツェル

人魚姫の姉さま達の長い髪
12時 ....
 ローリングする着陸機よピッチングだけはするなよ いざランディング
 懐かしい名前でふいに呼ぶ人のありそうで怖い乗り継ぎの島

 あの雲の影はほらそこ あの影の雲はあの雲 青い青い海
 雲は皆 ....
 危険です真似しないでねハブクラゲつんと突付くと面舵転進
 道脇のガードレールに何気なくアカショウビンが止まっています

 真っ白なリーフエッジと砂の浜 引き潮どきの{ルビ美=ちゅ}らさ島々
 ....
木漏れ日が
どうして丸いのか知っていますか
私は
丸くない木漏れ日を見たことがあります

金環食の瞬間を待ちながら
大勢のひとが
空ばかりを見上げていたとき
木漏れ日はどれもみな
大 ....
水晶の針の折れる音を聞いたことがあります
ピキンとも
ピリンともつかぬ微かな音

聞こえない音を確かめたかったのです
音がするものならばと
指先で二つにしてみたとき
まさか聞きとれるほど ....
チューリップは一つのチェンバー
親指姫を隠して
チューリップは一つのゴンドーラ
花の精を船で渡すよ

チューリップは一つのパラボラ
全波長、集光して
チューリップは一つのチュー ....
月が
川に映っていたので
石を一つ
投げ込んでみると

水ではなくて石

石ばかりが
ごうごうと流れているのであった

けっこう危険な川である

言葉の川 流れて行く
言の葉 ....
ミンドゥルはタンポポ
メアリーはやまびこ

ナルガエはつばさで
ポンソナは鳳仙花

ソナムーが松なら
マエミーが蝉

カルマエギはカモメだそうだ

北朝鮮の台風の名前は
どれも ....
ひとが壊れたり直ったりするのって
おもしろいね

生き物はケガしたり弱ったりするけど
壊れたりしないよ
それなのに人間は壊れる
病気になったり死んだりもするけど
ぶちっと聞こえて
壊れ ....
「長江ですか。
 うちから電車で三日ぐらいです」
と中国からの留学生

遠いのか近いのかさっぱり分らないよね

例えるならば月

星々や太陽よりは近しく
雲よりも空よりも私た ....
にいさん 今 どうしていますか
風の音が聞こえます
ずいぶん強く吹いているようです

窓ガラス一枚へだてて
冷たい外の世界は
やっぱり
窓ガラスもう一枚へだてて
にいさんの部屋へ続いて ....
青きを踏んで
真っ直ぐなひこうき雲

簡単なようでいてなかなか難しい
古タオルに黒マジックで
ぞ う き ん と書いた
ぞ う き ん

なので反対側の端っこには
き り ん き ん と書いてみた
き り ん き ん

家人に見せると
きりんきん では ....
紙に書いてください
書けるものならば紙に書いて
紙に書いたそれを見せてください

世界を
モニターの向こうにまで感じるとるためには
第六感まで動員しても
なお追いつかないような想像 ....
言葉たち
あちこちで
みしみしと
ひしめきあっていて

言葉たち
時に
きゅうくつだったり

なんとなく
楽しかったり
はやく詩になりたいなぁ
なんて

 ....
夢を食べて生きてはいけない?

この季節、月はとても高いところを通る。
黄色いまだらな生き物は
首を伸ばして
鍋に盛られた青草を食んでいる

青草には黄色い花ものぞいていて
ぎざぎざの葉っぱなど
なかなか新鮮そうだ

黄色いまだらな生き物の故郷 ....
雪虫という虫を知らないが
今日、雪虫を見たような気がする
すうっと目の前の少し高いところ
お尻にちっぽけな綿のようなものをつけていて
体はなんとなく水色だったと思う

風の中、雪の匂 ....
春じゃない小春日和の
雨じゃない木の葉の雨に
木漏れ日がほどけて夜が織りたされる
真昼の空に
水在らあらあさんの小池房枝さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手探りの灯り- 小池房枝自由詩1107-2-3
一筆啓上_火の用心_お仙泣かすな_馬肥やせ- 小池房枝自由詩10*06-10-24
ラプンツェルの国- 小池房枝自由詩13*06-10-3
ヤママヤーの海と空から- 小池房枝短歌504-7-27
ヤママヤーの島から- 小池房枝短歌5*04-7-25
こもれび- 小池房枝自由詩7*04-6-20
こしかたゆくすえ星あかりのみ- 小池房枝自由詩9*04-5-24
さざめくかたち- 小池房枝自由詩204-4-26
レテの果て- 小池房枝自由詩6*04-4-7
まだ生まれない台風- 小池房枝自由詩6*04-4-5
観察日記、懐かしい人への手紙- 小池房枝自由詩3*04-3-15
東する水果てる東国にて- 小池房枝自由詩504-3-7
今日は会えなかったけれど- 小池房枝自由詩704-2-27
ひこうき雲- 小池房枝自由詩9*04-2-16
ぞうきん- 小池房枝自由詩1004-1-24
それがもし詩という何かであるならば- 小池房枝自由詩10*04-1-11
未詩- 小池房枝自由詩603-12-17
ぼく、ばく。- 小池房枝自由詩6*03-12-12
きりんたんぽぽ- 小池房枝自由詩5*03-12-6
雪虫- 小池房枝自由詩3*03-11-22
木々は光をまた土にゆずる- 小池房枝自由詩303-11-16

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