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夜はこんなにも静かだ
僕の知っている人達はみんないない
もっと言えばこの天球の世界に人間はいない気がする
宇宙は球体なのだ
僕は外に出ていつもの草むらで倒れ込んで星を眺める
プラ ....
ぼくは手を後ろに組みながらいろんな色の額縁にかざられた思い出の絵をながめている
幼い頃の絵 少年時代の絵 青春まっただ中の絵 青年時代の絵
ここまでしかない ぼくは死んでしまったからだ
....
男はその歌を四十年間聴き続けた
なのにまともに歌えない
外国語の入っている歌だったからだ
けどサビならまともに歌える
今となってはそのサビの部分は彼の人生の教訓そのものになってしま ....
世界中では雨が降っている
誰も天気予報を必要としない
毎日人々は傘を持って外出している
飛行機なんてない世界だから誰も雲の上に出たことがない
雲の上には神様の国が存在していると信じら ....
雪に覆われた心の中のバス停の小屋の中
僕はバスを待っている
しかしバスは来ることはない
雪は静かに降り続いている
思い出の人達は記憶として僕の脳裏に現れる
僕はその記憶をなくすつ ....
記憶を遡り 苦痛と恐怖を味わう
もう二度と戻らない時間 しかし愛おしい
僕は気分が少し楽になる 呪縛が通り過ぎていったおかげだ
夜空の波を漂う 僕はもう少しこうしていたいだけ
腰に雲 ....
君が死んでからもう二ヶ月が経つ
僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
最近調子がいいんだ
病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....