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スコーリカは犬
キスカは猫
これは小石
コートのポケットはほつれてる

レストリシは蝶
カダは嵐
引き結ぶ唇
指先はひび割れて赤い

ナフシグダーは永遠
ヴァローナはカラス

 ....
金魚、金魚
あか き くろ しろ
口呼吸 池の中

金魚、金魚
ぱしゃ ぱしゃ 葉の下
ひれの翳り 波紋ひとつ

金魚、金魚
はなびらのお船 浮かんでる
口に含んで 吐き出した
 ....
あしがいっぽんしかなくなって それでくるくるとおどります

すいそうのひろさは はじめから わからない

ひれにみたてたながいそでのふくは まわると とてもきれい

すそも まわるとまとわ ....
キャベツを二つに切ったら
きーーらぁーーいーーーって
女が出てきて叫んだので
キャベツ太郎と名づけました

女だけど太郎にしました
かわいくないので太郎です

公園のジャングルジムは
 ....
飴色の線が蜘蛛を伝って降りてくる
壁の染みは手を広げた形
翅みたい、

ぺらぺらのセロファンで
赤かったり緑だったり部屋を照らして遊ぶ
水葬には多分、オレンジが一番似合うと思うの

心 ....
刺繍するように
身体に墨を入れて
今年で三年目になりました

太陽は透けないのでいいです
夏でも長袖で過ごします
ロシアの歌手と同じ太陽です
星は昴です
それから北極星
目に見える大 ....
「海をください」
衝動を燃やす手立てを海に聞く 冬の最中に血潮は熱く


「スピリタス」
屠殺の日 金が欲しいと振り下ろす きっと今日、今、君に会いたい


「光来る朝」
そのゆびが ....
貝の髪を洗う

肌は、染め抜いた青、水底の。

腰まで伸びた貝の髪を洗う

細く深緑色の長い髪は強い潮のにおい

油の膜が

綺麗に見えて

暗い底からは綺麗に見えて

 ....
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった

南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる

オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立て ....
さげすらん・ぺぐ(梅の木の下)

く・くつぐ・くどぅ(月夜の晩に)

めぎ、めぎ・ふ・らむ・れすとりし(おとめ、おとめが蝶になる)

ばすで・を・きぬく・ふあまれれ(ヴィオロン男が爪弾けば ....
「冬へ」
波の立つ浜で声を待っている 強くなる匂い 「わたしはここよ」



「神話 ?」
母眠る 零る血吸いし地下茎に 乙女は実りてそのときを待つ



「花を宿す」
管の中  ....
細胞すべてが気づいてしまって

指の先から砂になる

寒さの合間で魚を逃がすと

私の鬼が ホウ と鳴く


息をするのは喉でない

呼吸をするのは肺でない

青い一つが ....
「憂国」
(次は右、今度は来てね約束よ)宛てなき知らせ流れて割れる


「橙火」
オレンジを投げつけ投げ捨て部屋の中 炎で胎を焼き尽くせたら


「岸」
春彼岸 何かを背負い行く乙女 ....
花を売る乙女は夜に何を見る 裏路地の隅に椿ひとつ咲く


造花売る乙女が蝶を飲み込んだ 偽花に隠れ口元拭う


蔓草で乙女三人手を繋ぎ四回回るとほらバターになる


鬻ぐ女ら ....
5と6の歌の隙間に空の青 震える指でこじ開ける朝


メリメン区啄ばむ鳥が跡残す 緑雨降る夜波ひたひたと


目覚め行く身体は冬を思い出す 凍れる雲の流れを待つ頬


化石サ ....
「マーブル」
盗む手の平の中に赤溶ける机に隠した白い罪たち

「ラム」
砂浜に焼け跡残して乙女去る贄の羊が丘の上で鳴く

「頭痛」
病む棘は所詮誰にも分からない晴れた日曜泣きたい独り ....
「お前は泣き方を忘れたね。」
幼い私が言う。

「いらっしゃいませ」
笑う私。

「こちらへお願いします」
客に背を向ける。
途端、
ガラスの中に目が映る。

「悲しい理由は見つ ....
花が口々に言う

さざめくはわたしの耳
波のよう揺れ広がる青

かがみ込んで
口付ける
いとしいお前は半ば骨

花が言うのはわたしの秘密

手折ってやろうよ
煩くしたら

 ....
おおきなとりが 
そらからおちて
わたしにあかい 
きばを、みせる

あいたくちのは
きいろのしたが
わたしのかおを
したからなでる

おおきなとりの 
なまえはしらない
わた ....
うつくしいものが見たい。

見せてください。わたしに。

身に余るしあわせ。

取りこぼす歌。

たくさんの世界を見せてください。

ただ、うつくしいものが見たい。

なにかう ....
そらのはじっこを
ちくちくしたおれんじがながれていった
水在らあらあさんのミゼットさんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おともだち- ミゼット自由詩4*07-3-20
金魚、金魚- ミゼット自由詩5*07-3-18
- ミゼット自由詩6*07-3-15
木蓮を見る(キャベツ太郎の話)- ミゼット自由詩2*07-3-8
こんちゅう記- ミゼット自由詩8*07-3-4
錘をつける- ミゼット自由詩2*07-1-26
ミゼット(30〜36)- ミゼット短歌5*07-1-10
髪を洗う- ミゼット自由詩4*07-1-5
五号惑星- ミゼット自由詩7*07-1-4
さげすらん・ぺぐ- ミゼット自由詩6*06-12-4
ミゼット(17〜29)- ミゼット短歌5*06-12-2
指の先から砂になる- ミゼット自由詩10*06-12-1
ミゼット(11〜16)- ミゼット短歌3*06-11-23
- ミゼット短歌3*06-11-17
青についてのいくつかのこと- ミゼット短歌7*06-11-9
ミゼット(1〜10)- ミゼット短歌3*06-10-15
悲しみ- ミゼット自由詩3*06-9-3
つみびと- ミゼット自由詩3*06-8-23
天啓- ミゼット自由詩4*06-8-13
桃の匂い- ミゼット自由詩4*06-7-14
_あ_け_- ミゼット自由詩2*06-6-12

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