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ひとが
きもちわるい
この世が最初から
きもちわるさの総体だったみたい
だ
曇り空
僕が僕であることに理由はない
ただ
誰かが暇つぶしに書いた
歴史があるだけだ
詩とはなんだったか ....
sekai-kan
おっさんの射精みたいに
希釈された
sekai-ken
ワイシャツの首絞める、
感触
世の中はきれいごとだ、っていう了解に
意味もわからず袖を通す
....
夜の舌がそっとおりて
首筋をなでていく
鼓動の場所が何か
つぶやいて
少しふるえる
雪虫がはばたきながら
手の上で消えていく
心も声も感性も
少しずつ洗われていく、
温度 ....
こはく色のあめだま。
こはく色のあめだま。
食欲より希薄で
性欲より恥ずかしい
球体のハチミツ漬け
口の中で転がせば
転がしただけの、
糖分が仕事をする
/女の子のいちばん ....
指差し指差される
射線の
間をぬって孕む
生まれたくない僕を
生みたくない僕
/埋もれる
街が、降ってくる
人人の声、
靴あと
僕が僕である前に
つきつけられた無用/
本 ....