すべてのおすすめ
「これを採るにはこうするんや」

口を大きく空に開けて
走り回っている
おとうと

おおきすぎるそれがちょっとこわい
私に
「これ、わたがしの味がするでぇ」

たくさんの
 ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
マンホールの蓋を開けると
ハローページは既にそこまで
ぎっしりと積み上がっていて
でかくて、飲み込めね、でかくて、飲み込めね
ごきゅごきゅ喉をいわせ
頑張っている船長の隣で
僕はタウン ....
水も飲まず
GAMEに耽って
夕方
肩の痙攣が止まらなくなったら
世界の肉をしゃぶりに行く
丸めた汗臭い服を構わず羽織って
液晶に浸かった神経を
引っこぬいて


ものも言わず ....
ダヒテ。



ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
 僕の魂は重みにつぶされたりはしない
 青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
 そうなったら
 ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
この住宅地は
どこか変なんです
川っぷちにあって
どぶ臭いなんてことは問題じゃありません
臭いのならむしろ
どこからともなく漂う
昔の横須賀線の臭いの方が
ずっと気になります
日当たり ....
ワン!
と唐突に始まる詩
を数編書き
少女はそれから二度と詩を書こうとはしなかった
ターコイズ、ターコイズ、ターコイズ・マーチ
ターコイズ・マーチ
先生!山下君のターコイズ・マーチ ....
私はどこへ行けばいいんだろう?
外に出たいけれど、外に出られはしない。
誰にでも出来るけれど、それは出来ない。


もちろん、いつでも遠くまで行ける。
自由なのだから。
泡が心地よく頬を ....
並木道の
みえない、ずっと向こう
から
容赦なくやってきた足音

かんたんには受け入れられない、
決して受け入れちゃいけない、
と わたしは
いつまでも
スカートのすそに
砂のま ....
その手は
私のために生まれた
私のために

私のために生き
私のために寄り添い

ねむり

私を愛した

その手は
私を愛した
(私を愛した)

夜がある
そこ ....
肌ざむいから
冬のあいだに
編み上げることのできなかったセーターを
ベストがわりに着て
すこし冷めてきたコーヒーを飲んで
読みさしの本を閉じて
(結局あんまりたくさんは読めなかったな)
 ....
駅ですれ違った女子高生が
「アンタ詩人になりなー」
と友達に言っていた

ポエジックってのはなんて恥ずかしいんだろう
否定しようか?簡単だけどさ


「詩人病ですね」
「詩人病?」
 ....
道路の端っこに弟が寝ていた
こんなに寒いのに
と思いながらも弟らしい寝姿に
つい笑ってしまった
半身を起こし後ろから両脇を抱え
ズルズル引きずる
小さい頃はよくおぶったものだ
気づかない ....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ


施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
ところであなたは
どちらにお住まいですか

たずねると
その人は、
ビー玉沿線ですよ。
とだけ言って
ころころ笑った
笑いながら
ころころすれ違って
ふり返ったときには
もう
 ....
 *

文献によればビー玉沿線の原形が見いだされるのは乾永4年というから
はるか安土桃山時代まで遡る。むろん当時は鉄道の概念はなく線路など
というものは存在しないがビー玉を直やかにすべらせるた ....
てのひらにドアを取り付けた
白くてとても素敵なドアなので
一度遊びに来てください
と、旧い知り合い数人に手紙を出した
一通が宛先不明で戻り
それより早く金を返せ、という返事が来た以外は
い ....
うさぎは
「じぶんが
あいされていない」と
かんがえたので
みずうみに
みを
ひたしました

つぎのひ
ぽっかりとうかんだ
うさぎのからだをみた
どうぶつたちは
このようにしゃ ....
今日をキャラメルの日と制定します

晴天
ひるがえる白い洗濯物
何気ないラジオ放送から始まったキャラメルの日は
全国の老若男女を巻き込み
いまだかつてない展開をみせた
神棚には全てキャラ ....
あなたはたぶん
わたしがシアワセと感じる指先や
透明になれるほんのすこしの暗号を
ちゃんと知っていて
いつだって手をひいて
この思慮深い森の出口につづく
複雑な線をといて
近道へ、
近 ....
僕は淋しかった
または、淋しくなかった

だから 僕は森を歩いた
だから 僕は空を仰いだ
しんしんと
珍しくも降ってくる雪に合わせて
その降ってくる音に合わせて
僕は息を吐いた

 ....
日が落ちてから
こんにちは を思い出して
これで正しいのだろうかと
図鑑を開いて調べてみる


さっき思い出した
こんにちは は


ありがとう だった模様


明日は忘 ....
つづら坂のてっぺんが赤く燃えて
曲がり角のそれぞれに暗がりが生まれる
それがくねくねと蛇のように眼下の町へ
影法師が一組
手前の角の煙草屋の暗がりからあらわれて
穏やかな夕日にそっと目を伏せ ....
手に入れたいものがあった

走った先にはかすんだ景色

冷たい風
慰めあうように
癒しあうように

雪は掌の上で溶けていった
熱いのはココロだけ
冷えていかぬよう

急ぎ足で帰 ....
8つのおとうとは
私が夕飯時になっても
食卓に来ないので怒っている

8つのおとうとは
私を呼んでも返事もしないと
私の部屋のドアを蹴り
「何か悲しい物でも、隠しているのか」
と問 ....
目覚めの呼吸が
ぽこっとまあるい泡になって
光差す天井へ
ふわりふわりと上っていった

仰向けのベッドで
それが弾けて消えるまで
ぼんやりと目で追っていた

ここに置いたはずの眼鏡は ....
カカシの頭の上で
いつも泣いていたカラスが


首をあげる


揺れる視線の先
輝く円盤の中に仲間を見つけ
嬉々として向かっていった





違ったのかもしれない
 ....
冴えない空気だいつもわたしそう思う
まるで鈍くなったカミソリで作ったような
にせもののメロウ
にせもののヴィジョン


力のないわたし社会と自身をだまくらかして
読み進まない文庫本を片手 ....
被爆者二世の
おじさんは、アメリカ人に
「広島ってまだ荒野なの」
と問われる度
なぜ知らないのかと
聞き返す事にしたのだ
と言う

謝らなくたっていい
何千と言う米兵を救ったと
 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたがしが降る日に- 月山一天自由詩12*05-2-4
- アンテ自由詩12*05-2-4
船旅のアゲハ- たもつ自由詩8*05-2-3
世界の肉を食いに行く_a- 大村 浩 ...自由詩7*05-2-3
ダヒテと世界- 嘉村奈緒自由詩2005-2-3
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
長尾台住宅- 遊羽自由詩10*05-2-1
略歴- たもつ自由詩1005-1-31
サンマ- ういち自由詩105-1-30
誰そ彼(たそがれ)- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-30
その手は- 浅見 豊自由詩1*05-1-30
とうに夜明けで- 佐々宝砂自由詩205-1-28
詩人病- ピッピ自由詩1105-1-26
靴底- たもつ自由詩505-1-24
屋上スタイル- 千月 話 ...自由詩13*05-1-23
ビー玉沿線- 望月 ゆ ...自由詩14*05-1-22
ビー玉沿線- 角田寿星自由詩705-1-22
記憶- たもつ自由詩1405-1-21
さようならの一つくらい言えるようにはなっていたい- 煙と工場自由詩1305-1-17
イメージ・キャラメルの日- ワタナベ自由詩10*05-1-16
ナビゲート- 望月 ゆ ...自由詩10*05-1-15
歌_1- 岡部淳太 ...自由詩5*05-1-14
こんにちは図鑑(一)- あとら自由詩4*05-1-12
つづら坂- ワタナベ自由詩18*05-1-9
ある冬の静かな慟哭- Kana ...自由詩105-1-9
おとうと、怒る- 月山一天自由詩1505-1-9
海を抱く- RT自由詩505-1-8
カラスは仰向けに- あとら自由詩305-1-7
カラスは仰向けに- 半知半能自由詩4*05-1-6
戦後60周年- 月山一天自由詩7*05-1-5

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