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俺、おまえ、鋼、はがっ
ね、おまえが、かかかかか
かかかたい、硬いはがっ
ね、俺が鋼
お願いです
どうかお願いします
回転寿司屋臨海丸
のカウンターに俺とおまえは、こしっ
かけ ....
はっと、
目を覚ますと
ベッドの足元に
等身大のアンパンマンがいた
といっても
実物を見るのは初めてだったから
それが等身大なのかどうか
本当のところはわからない
つやつやのほっぺ
....
ブリッジをする君が足元
そして腕のあたりから
徐々に橋になっていく
なぜ君はブリッジをしていたのか
なぜ本物の橋になる必要があるのか
僕らは何を間違えたのか
かつて優しい嘘で慰めの言葉 ....
母から、私の野菜過食の罪を告げられた瞬間
木製の食卓は突然老成してしまった
木製の食卓は突然老成してしまった
だから私どうしてもアルコールせざるを得ないの
だからどうしてもアルコールせ ....
電気、いらない
ガス、いらない
石油、掘るな
あたたかさなんて
必要ない
地球環境守る
これがぼくの温暖化防止条約
電車、止めろ
車、スクラップ
飛行機、撃墜
あたたか ....
頬に刻まれた皺、真っ黒な白髪染、おそらくは更年期障害後半、で態度も言動も女であることが、いや人間であることも微妙に疑わしい女占い師がとつとつと、スタジオのギャラリーに、カメラの向こうのお茶の間の人々に ....
ラベルを剥がしたビデオテープ
広げたままのけばけばしくて薄っぺらな雑誌
勘定書や生ゴミ 積ん読の本の山
段ボールの箱からこぼれた新聞紙
その陰から
ひょっこりと覗いている
....
夕暮れ時がそこにはあった
透明なゼリーに閉じ込められた
みかんの間を
飛行機は泡の尾を引きながら
西へと飛ん ....
少しだけ死なせて、と
たった一人
君が言った
春の
うつくしい夕暮れだった
ぼくは
君なら死んでもいいと
思ったから
ばんご飯の時間には
帰っておいで、
と言った
ぼくは君が
....
どうしたんですかあ?
返事がない
どうかしましたかあ?
やっぱり返事はない
道の真ん中にうずくまっている人がいたから
バカ男は声をかけたんだけれど
きちんと見たら大きな岩だ ....
紺色の制服を着て
学校帰り
電車の中で何かが抜け落ちてゆく
降りるはずの駅をやり過ごして
いつもかよった
県境を流れる江戸川の河原
ただ
空が広くて
ただ
風は流れて草の匂 ....
1.
かみさまは、どこですか。
2.
かみさまは、どこですか。
道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
悠久の時を越えて来るものは
優しい光りとなり
波に木霊する
ひとつひとつが七色に輝きながら
押し寄せてまた戻る
百年も千年も波の旅と恋が始る
煌きは風と渡り
....
ぼくらは、とかく秒刻みでしか生きられない
ようにできていて
あわただしく
世界は今日も明日へと足をすすめる
そこに待っているたったひとつも
ぼくらは知らない
世界はどうしてか
いつも ....
散歩する
ひとりで
世界に抗うための 肝試し
夜の墓地
君の他には誰もいない場所
君は闇の静かな渓流の中に
ひとつの影を見る
誰もいないはずなのに
墓地をうろつく黒い影
君は見る
....
いい加減教えて下さい、おかあさん
わたしは本当にあなたから生まれてきたのでしょうか?
わたしは本当にあなたとおとうさんの子供なのでしょうか?
いい加減本当のことを言って下さい、おかあさん ....
夏の夜
夏の海
砂、砂
そっと手に掬う
一粒、ひとつぶ
祈る、祈るのは
誰のため?誰かのための
作りかけの自分
少し、すこし傷に砂を入れたい
自分が変われるのか
....
お子さまからお年寄りまでみんなに人気の定番メニュー、
コアセルベート・スープはいかがでしょうか。
まず恒星の素を用意します。恒星の素はガスまたは液状です。
缶やビンに入ったものがスーパーで売 ....
その男は
ひたすらに詩を書き続けた
何も求めず
ただ書き続けた
詩を書くのと同じように
酒を飲み続けた
肴など必要とせず
ただ飲み続けた
血を吐いては飲み続け
罵倒されては書き続け
....
木々
いくつもの いくつもの
あかるさと
ささやきに満ちて
水 と
雲
眠り
よりそう風
はな と
こぼれ
触れる
空に
消える 影 ....
道は水に覆われている
水には雪が映っている
雲も風も星もなく
空は粗く覆われている
灯は消え
曲がり角は軽くなる
貨物のない貨物列車に
持ち上げられては降ろされて ....
牧場は、今日も晴れるや。
山の向こうまで続く青空に
ポツリ、ポツリ 綿雲
良く乾いた干草が ホロホロと
風に浮かびそうな具合で
何となく 美味しそうだと思うのは
雑食動物の脳内変換 ゆえ
....
車内はひんやり寒い
乗客はみな一様にうつむき
僕の呼吸だけがまた
不細工な格好で繰り返される
耳元で川が流れている
昔、綺麗な魚に見とれて
手袋の片方を落とした
それは確かにあっ ....
海辺の坂を走る自転車のブレーキが
みぃみぃと鳴く
それが合図だったかのように
目をつぶると
浜辺の巻貝の中へ
体が入り込んでしまった
殻の奥でくつろいでいた巻貝は
ヌルリとだるそ ....
肩にまわした枝先から
次々に花が咲くように思えたのは
良く晴れた陽のまぶしさでなく
あれはそう
池のほとりから身を投げ出して
舞う花びらをつかまえようとした
少し危うげな
それでいて柔ら ....
夏、わたしのさみしさへ
はぐれた雲がひとつその影をおとしてゆきました。
青い空はわたしのものではなく
雲はしずかにながれてゆきます。
そのあわいかげにいつか はなの
しろいひとひらがあらわれ ....
積み上げられて溢れた雲が
いっせいに崩れ
散乱する光
仕入れを忘れ
品薄の空に
また雲を積み上げて
崩れるのを待っている
そんな
春の
活気に ....
{引用=バージェス化石群のうかぶ
地底の暗がりで
水晶の音を聞きながら
ねむっていた
あなたへ
拝啓}
東北本線の夜行便が
山沿いの陸橋をちいさくわたり
けわしく青らむ空の奥 ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした
まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
....
幸福を抱きとめて静止するあなたは、蕾のすがた
胸に手をあててわずかにうつむくその、
長い祈りにも似た、沈黙
春を知る朝の、淡い喜び
風が冷たくても、
....
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