すべてのおすすめ
日暮里駅から
山手線に乗り換えて
十二番のトコに来る
各駅停車の
でんしゃに乗れば
四、五駅で
過去の
自分に
会いに行ける。
ぴーひゃらった
とんととんとん
....
あなたを作り出したものは
全ての泥の中に潜んでいたのでしょう
紫色の鉛筆を
その指が滑らせるたびにあたしは
真っ暗な底を目の裏に浮かべて
まっすぐまっすぐ泣くのです
パンドラの箱は ....
湧き水の底から
三日月が現れて
私に問うた
空の寿命はいかほど?
さあ
太陽にも相談しませんと
何とも言えません
太陽は山の端に隠れる最中で
やさしく
月と太陽がかき ....
夜道を一人で
歩く
ちょっと怖い
冒険
花火をしている公園
拳銃の音と勘違い
ブッソウだ。
女性は心細いと思う
木々が寝静まり
ヒグラシが鳴く
親子連れがいて
網を持って ....
あついなつ
日陰の冷蔵庫
10円が鳴る
静か静か静か
ぬる風に
吊られた飛行機
白い外
影は逃げ水に溺れてた
僕も逃げ水の中
君も逃げ水の中
手をつなぐ
あつい
また手をつなぐ ....
おれたちは
美しいとさえ言えるほどの偶然の果てに出会って
互いが失ってきたものを取り戻そうとしている
時には痛みをおぼえるほどの激しさで
おれたちは震えていた
互いの眼を覗きこみなが ....
6歳の頃
初めてりんご飴を買ってもらった
食べるまで
りんご飴は
ケン玉の赤玉でできている と思ってたので
甘くて柔らかいから吃驚した
7歳の頃
初めて金魚すくいに成功した
ふ ....
昨日は開襟シャツの男が死んだ
今日はスプーンをくわえた女の死体を見ながら
明日もきっと生きているものは逝くのだろう
死は簡単に転がっていて
気づかないふりをして過ごす毎日は
とても息苦しい
....
曜日とかそういうのを
思い出すのが苦手なのは
何もボクの頭が弱いからとか
そういう理由ではないとは思うけど
つまり弱いとか遅いとかいうんではなくて
ただ単に曜日を覚えておくとかそういう ....
壁には緑十字。
せわしなく響く電子音、明滅するランプ。
工場で人を動かすものは。言葉以前の。
*
あぶらぎったシニフィエが
タンクになみなみと揺れ。
それは銀色の極太チューブに ....
朽ちた栗の切り株のそばアシグロタケ
硬くて喰えないのだけど
それなりに旨いダシがでるらしいので
ちょいとひっくり返してみたら
みたことのない黒い甲虫がいて
鮮やかな赤い星を背負って
せ ....
みかさをください
クロレヨの上から
こっそり手わたしで
安らかな生活ができますように
みかさは
いつかつかさになってもよい
二人のものにしましょう
ひそやかに
大きなまちに
....
親父に関するエッセイを書こうと思ってやめた
だってお前の声が聞きたいから
何時まで繰り返せばいい?
脈の無いコミュニケーション
脈の無いカンヴァセーション
赤剥けるまで繰り返すマスタベー ....
虫を焼き殺すあの青い光のアレは
なんて名前だったか
誘うとかそういう漢字だったと思う
誘虫灯とかそんな名前だったかと思う
「ライトセイバーみたいやな」
なんとかレンジャーのお ....
鳴きわめく油蝉を捕まへて
羽根をむしり取り
脚をもぎり取り
口の中に放り込む
食感は花林糖
この味は何かに似てゐる
この味は・・・
さうだ、鷄皮の唐揚げ!
胃の中で
ジュッと ....
お帰りですか、と
聞くとその{ルビ女=ひと}は
ええ、と
小さく頷いて
穏やかな微笑をうかべた
鬱蒼と茂る緑葉の下で
木洩れ日が描くまだら模様が
白い肌をよけいに引き立たせ
蝉しぐ ....
尽きそうで
尽きそうで
時に思い出したように
夜を縫う
置き去りの夏に迷う
この心のように
かくも小さく
かくも短き生命の振動が
この手に伝わります
見失う日々を
辿れ ....
ワープ航法が確立され
テラから宇宙探検にこぞって飛び出し
地球歴16世紀に始まった大航海時代で
世界が縮まったように収縮を始めた宇宙
銀河建国2198年の今
宇宙旅行のトレンドも52 ....
飛ばない鳥がいたとして
飛べない鳥はいないでしょう
それとも
逆の語りの方がお肌に合いますか
ひとつ許せば
色は濃く
ひとつ拒めば
尚更に濃く
それが
青というものです
さきほ ....
若いときに つくった
地図の上の 砂の都に
いのち からがら
逃げこんだ そのとたん
がらがらと トシをとった
{引用=
もっと 水 き ナ
どっと ☆ か 菜
加奈 かな 香奈」
もっと オナ れ モ
どっと ★ み 諏
魅ク 魅ク 魅ク)))
((リ ....
そんなことはいいから
あなたの話を聞かせてちょうだい
家族のこと
恋人のこと
学校のこと
会社のこと
悲しかったこと
寂しかったこと
こどものころのこと
そんな
いろんな話
....
ひたひたと打ち寄せる若い海が、
青い匂いに弄ばれて、言葉の果てで立ち尽くす、
夏に縛られながら。
波は立ち眩んで、一滴ごとに、ほころびる海の雫が
暑さに滲んでいく――。
散らばる熱が ....
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも
やるかやられるかみたいな ....
夏の朝
どこへというわけでもなく
外を歩いてみる
出会う小川のせせらぎが
さら
さら
さら
さら
さら
流れ流れてゆく
その川を見守る ....
次の風を待つ間に私は窓際に横顔を
貼り付けて猫背の時間を撫でていた
窓の遥か下にある小学校の校庭では
派手に盆踊りのテープが鳴っていて
けれどこの部屋には更に大きく響く
太鼓の賑やか ....
海の方へと走らす車の中
僕は何を考えて運転しているのだろう
自分に質問しても何も答えは出ず
アクセルを踏む足に力を入れた
優しさなんて口先だけ
と、思えてしまう
信じる程に失望は大きく ....
目が覚めると夢の中で
あぁ、いつもの繰り返しだと
ポケットから湿気った溜息を投げ捨てる
夢の中はぼくの世界と何も変わらなくて
ただ一つ違うのは
誰もぼくを知らないってこと
誰もぼくを知らな ....
さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空
本当に海まで続いているのだろうか
この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
....
雲しうみへ
おそいひるのひ
おちていくかけ
ひと
めしあげないで
干しのさなかに
えりのひかりに
しすた
えんじん
むし、き
命めくこと
ろめんにかせ ....
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