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あーやだやだ
まったくもう
早く戦争終んねえかな
もうどうせ負けなんだからさぁ
とっとと終わらせてすっきりしようぜぇ
今度空襲来たらどうしよう
こないだは運良く逃げられたけど
次はや ....
覚え書きの前提となる、万里の長城よりも長い語彙から
盗み出された建築方法。そのいくつかを私は知っていた。
例えば シベリアのスーパーマーケットの駐車場で
荷物をしこたま載せたカートを押す老婆の ....
真冬の動物園をゆくと、不思議な光景に遭遇する。
例えば、インド象が、真剣に雪を、おいしそうに競って食べているのである。彼は、はたして象なのだろうか。生きている象は、熱帯のサバンナの赤い夕陽を背に咆哮 ....
ちいさいお魚 池の中にいて
緑の葉の下 見え隠れする
山茶花が咲いて 悲しい日だから
私 うずくまっているの
寒いお魚は 貝で出来てる
寒い山茶花は じくじくこぼれる
寒い私 傘を ....
そのとき私は
この上なく上手に手を引かれ
視界は薄紅と肌
幾度瞬いても
ある薄紅、と、ある肌の
指の届く範囲に全ての指が在り
与えられた視界に全てが揃い
あの薄紅、あの肌 ....
ぼくたちはもう
損ばかりして生きていこうよ。
二頭のかばが
インダスの河辺に大きくよりそい
美しい夕焼けをみた。
たかる蝿さえ静かになった。
はなれていくひとびとの足も止まった。
....
あなたが大人買いした
その食玩達は
誰もが寝静まる真夜中
遠い国の鳴き砂に耳を澄ます
肺の奥まで吸い込んだ
着色顔料の青色は
どこまでも鮮やかで
いつまでも少女の心と身体を蝕む
....
私は読まずにすんだ。さっき部屋にやってきた
詩も小説も読まない親愛なる友人が、
馬鹿共が書いた本に向かって、ピストルを弾く真似をしてくれたから。
私は本に開いた穴から世界を覗き見た。
賑やか ....
息を
わたしたちは潜めて
東の空の彼方から
春がやって来るのを
待ち侘びていた
夜明けに
うすい紫の風が
わたしたちの
頭の上を撫でながら
通り抜けてゆくとき ....
私は
そらに放たれた宇宙飛行士
オフィスの
隅っこで見上げてる
ホワイトボード
お知らせのメモ
ホチキス
こんな朝から
遠い宇宙の孤独を想う
私とどこが違うのだろう
正 ....
ももの花
軽い衣に春染めて
緑の枝葉も知らぬうち
蕾のままに頬はほころぶ
絢爛のぼんぼりもなく
錦糸の衣も纏わずに
春の節句の雛つがい
ももいろの
笑みに吹かれて
ひな祭り
....
緑のたぬきとして暮らしている
暮らすことに対しては苦痛ではないけれど
もう随分と古狸であるものだから
化かされているんじゃないのかと
ボンズで飲み食いした後
カードを使用すれば
店員は裏表 ....
{ルビ濁=にご}った泡水が浅く流れるどぶ川に
汚れたぼろぞうきんが一枚
くしゃっと丸まったまま{ルビ棄=す}てられていた
ある時は
春の日が射す暖かい路上を
恋人に会いにゆく青年の ....
イタズラッコの春っぽの風っこが
ぴゅうと口笛を吹くように渡ると
空のほっぺたをっぽっと染めずに
かた物の茶色の樹々のさきっぽを
ほんのりももいろぴんくに大変身
....
世界は鍵のないドアのようなものだ
君は今ほほえみという名前の粉ミルクをお湯で溶かしている
名前をよびたかったがわからない
せめてメルアドを教えてほしいというと語尾上げで「はあ?」と一瞥される
....
新小岩駅から北東約15分
すべての始まりはそこで
やがて
花火の夜に散るように
マイクロバスから
あせた国際色が帰る場所
すべての始まりはそこにあると
信じるものたちの
終 ....
ワールドアパート
酢酸
失われたハサミの片方のもう片方
イチローの背番号51のように
音も無く降る雨の形
ワールドアパート
共通しない扉で
耳を傾けるスパイス・ガール
俺の掌の ....
おおきく、おっきーく息を吸い込んで
ぷうーーーーーうってはき出す
空気がゆれて
それがすずしい風になって
暑くて困っている人のところに
どうか届きますように
もし、別れを言う相手が ....
【桜】
元来色の白かった私が
薄ら桃色に色づくのは
きっと貴方の仕業です
今年も
また
染まってしまいました
【金木犀】
はらはらと散らすのは
涙では無く
貴方の残 ....
(くもはしろいだお
と、ノンちゃん色鉛筆の箱をひっくり返す
あいにく白い色鉛筆は
どこかに失くしてしまって
ノンちゃん覗き込むけど
箱はからっぽ
みつからない
ノンちゃん白い画用紙広 ....
生きてきた
ということと
生きる
ということを
つなぐ接着剤を探してみた
奇妙なことよと
笑われた
愛だの恋だの
言葉を環にして
誰かの指に通してきたけど
水に濡れた紙のように ....
放置された畑 咲き並ぶネギボウズ
バコン バコンと
プラスティックバットを振りぬいては
浅緑を空の彼方に弾き飛ばした
なぜそんなことをするのだと叱られたが
ネギボウズの高さが
ちょうど僕ら ....
そこで溶ける人々の道に
石化する人を送り出す空に
いつの間にか帰ってきた人たちの
懐かしい声がただ優しい
私たちはとても弱くなってしまった
工事現場の迂回する
道の分だけ余計に
呼吸 ....
ならなきゃいけない者になれなかった人がいる
やりたくない事をやらなきゃいけない人がいる
一体この世界は誰を中心に回ってるんだろうなぁ?
なあ、いい加減教えてくれないか?運命とやら
俺達 ....
ひとつひとつ、はげしい輪廻のあとに、夜は摘み取られてゆく。現世の庭にしどけなく積み重ねられた夜の鏡像は、大地の核に至るまで、ことごとく破壊されている。光は輝くことをやめた。色彩はひろがることをやめた。 ....
大事なことは
ことばにしては駄目なんだ
ことばは
写真のように伝えるけれど
ことばの力は
限られていて
ことばにしては駄目なんだ
私は
今日もことばをたどっている
そこに ....
白にはどんな色も似合ってしまうから
僕は白が羨ましい
ガードレール
どうってことのないカーブだった
緩やかな曲線が空に続いているなんて
今でも信じていない
あいつは
小学 ....
あなたの論理ばかり振りかざす唇と
抱きしめるのを止めてしまった腕と
ちゃんとあたしの話を聞かない耳と
まっすぐ見つめ返さなくなった瞳を
角の八百屋でみかんと交換して ....
http://www.geocities.jp/by_kamome/ashitasora.html
画像多用のため、↑のURLまでお願いしたいと思います。
よろしくです。
ゆったりと流れる川辺で
岸壁の色とりどりの地層を眺めながら
時折感慨深げにふむふむとうなづき
岸壁から剥き出た様々な石に
そっと耳をあててそれから
ぽくぽくとトンカチで叩いてみます
何 ....
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