すべてのおすすめ
電車の あっち と こっち
{引用=す………
…き……
……だ…
………よ}
もう会えない
{引用=……なら}
誰かに向けた心
目覚めた想い
途切れたClowd
光る雨 虹の道
{ルビ天空=そら}へ誘う{ルビ聖風=かぜ}に乗り
放つ力 夢の途
光る路標を見つけたら
真っ直ぐに届けよう
....
「罰」
1.スラム
スラムを歩いていた
黒人のドラマーが路上で演奏している
ある道を選ぶと、
小銭を支払わなければいけない
ぼくは背中にギターを背負っている
(いつの ....
かつて国鉄全路線に乗った
作家の宮脇俊三さんはこう書いた
「何かと不満の多い人間は
一度夕張線に乗るとよいと思う
いくらかおとなしくなるに違いない」
文句のある奴は夕張へ来い
文句のある奴 ....
「スライディングをして
サッカーボールを蹴った
ナカムラシュンスケ
が映るテレビを見て
小さい両手を頬にあて
幼い兄と妹は
ムンクの顔を並べる 」
と ....
数字の背景に
眼差しがならんでる
いくつもの湿った瞳が加算されて
とても大きな数字になってる
僕と君の質量は
あいかわらずのままで
変わったことと言えば
合わせた瞳と
合わせられ ....
なくしてしまったものが
消えてしまうわけではない
わたしのものでなくなっても
世界には全部ある
つまりそれは
みんなのものだけど
わたしものじゃない
すべてを知ろうとして
百科 ....
どこまでが今日なのか
分からなくなった今日
昨日のテレビ欄を見たって
へぇ〜と吸って ほぉ〜っと吐く
テレビは見ませんからいつだって新鮮なのです。
今日が分からなくなった今日
サングラ ....
1
川の表面に見えない川が重なっているので、刻み採る、反転したウグイスを読むための辞書を踏みながら。いくつかの水分子に哀しみを含ませて川をさかのぼらせる。川を構成する無数の小さな川のそれぞれにふ ....
ベランダの浮輪に
バッタがつかまってる
夏、海水浴に
行きそびれて
書記官は窓を開ける
木々の梢の近く
監査請求書が何かの水分で
少し湿っている
白墨の匂いを残して
物 ....
風が鳴らす季節のインターホン
縁側に出てみると夏が立っていました
水で冷やしたスイカを差し出すと
種ごと美味しそうに食べていました
僕が卒業式の悲しいエピソードや
新入社員の苦労話を打ち ....
本の続きが読みたいと思ったので
部屋を出て外へ向かう
ポストの裏側に続きは書いてあった
また続きが読みたくなったので
デパートへ行く
エレベーターの壁に続きは書いてあった
(僕だってこんな ....
そうそう遠くへいけるものではない
自分に言い聞かせる
過去や未来に関心はないけれど
たゆまず足を運んでしまう場所は未来で
死ぬまでこころ寄せてしまうのは過去で
そう思案しているうちに ....
倒れてから半年
「紐をください」
孫にも敬語を使う
あてがわれた部屋で
『紐』の本に指を挟んだ
「趣味くらい」と彼の娘
わたくしの母
手芸用の太い編み紐を
渡したのは確信犯だった
....
ひどく深い山奥に
その百貨店は建っていた
百貨店といっても実際にはよろずやで
それでも、食料品から最新のテレビまで
なんでも売っているのだ
ダムが出来ると
集落のすぐしたまで水面になる ....
{画像=080524153641.jpg}
人を判断する基本としての足首
ぼくの友人は足首で判断する
細い繊細な足首がキリリと力強く歩み去るのを
眺めるのが好きだ
太い力強い足首が折り重 ....
ときどき僕は
「やさしさってどこにあると思う?」って
生徒に聞いてみたりする
僕はにぎりしめた手を胸にあてて
コンコンとノックするようにたたく
生徒は了解したように
「胸のおくにあ ....
桃色の四角い顔で
素朴にほほえむ
ぱすも君
無数のバスや電車にのりうつり
街から街へ今日も走る
今日は職場の老人ホームで
婆さま達に囲まれて
歌って踊ってすごした ....
夢をみた
影のない夢
脈絡もなく
断片ばかり
夢の最後は
あさっての新聞を手にして
冷や汗をかいている自分
不安な焦燥に身を焦がして
紙面に目をやると ....
こうふくを
くださると
いうから
れつにならび
こうして
まっているの
せんとうは
はるかかなた
うしろもおなじ
すこしあきて
ふとみると
れつからひとり
....
朝食を終えたファーストフードを出たら
偶然、夜勤明けで店内から出てきた私服の君が
駐輪場からスクーターに乗り
アイスコーヒーのストローを咥えて
立ち尽くす僕の前を走り去っていった
....
淡いブルーの
ツメを乾かしたら
出かけよう
サンダルをはいて
軽やかに
白いプリーツを
ひるがえす
出会いはいつも自由
風を探しに
電車に乗って
どこまで行こう
....
無表情に首を傾げた
自転車の整列する駐輪場の上
線路に吊り下がる
モノレールは監獄の面影で走る
昨日の重たい疲れを残し
眠りながら吊革にぶら下がる人々
....
遺影のある家に行くと
線香の良い匂いがして
羊羹を一口食べた
奥さんがずっと昔からのように
右手で左手を触っている
側では子どもたちがわたしの名前を知っているので
窓から外を見ると
....
別に何言われたっていいや
って思いながら
平気な顔して
行ってみる
負けず嫌いなんかじゃない
悔しくも
悲しくもない
理由とか必要とか
みんないろいろ言うけれど
考えるからダメなんだ ....
ゴミ箱を作ったので
いらないものを捨てた
だけど、ゴミ箱はまだ満足していなかった
仕方がないので
最近、増えすぎて
持ちきれなくなった不安を捨てた
ゴミ箱は少し満足したようだった
その日 ....
あなたはいつも
わたしの
開かれた窓でした
そこにはいつも
新鮮な空気が流れていて
清潔な水色の空とつながっている
たとえばそれは
岬の草はらの淡いスケッチで
たとえばそれは
ガ ....
赤
それは私の手じゃない
10数えるまでに360m離れて
ゆっくりでいいから手を繋ぎにおいで
(ドクドク ドク ドク)
黄
まだなの?キミの心へ届くのに
まだ慎重に?そっ ....
男は椅子に座っている
頭の上には青空が広がっている
けれど屋根に支えられて
男は空に押しつぶされることはない
屋根は壁に支えられ、壁は男の
視線によって支えられている
目を瞑る、それ ....
こどもの頃
僕はポポという おもちゃの兵隊に優しくキスをした
ポポは照れ臭そうに 真っ赤になって土に潜った
ポポを知ってるのは僕だけ
僕のことを知ってるのもポポ ....
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