すべてのおすすめ
誰も知らないその庭に咲く薔薇
朝一番の雨に濡れた赤い薔薇を求めて
僕はたどり着いた 足をひきずりながら
かぐわしいその香りを嗅げば幸せになると
ただひとつの愛を得られるとずっと信じていた

 ....
でんしゃだった
ぼう、ぼう、と
隊列つくって
歩く目があわれと
気づいてしまった、
僕は

時よ止まれ、と
つぶやいて映すガラスのうすぐらい
鏡像が
伸ばした手/

 /こちら ....
数多のあなたから
発信されることばに
わたしは固くまぶたを閉じる
それらを愛さないために

西側の、部屋
窓に切り取られた風景のなかで
遠く稜線がたそがれてゆく
そう
書いたときには ....
「球の描き方」





水の中で目を開けた
融けなかった青が
からだのなかに入り込もうとしている
皮膚のあいだから
――それは恐ろしいことだった


夕方が近づいている
 ....
立っているだけで
汗が落ちてくる夏の
その夜
星が飛んでいた
短い夜の間だけ
羽ばたいていた
月へ向かおうとする星
大地へ降りようとする星
それぞれの運命に従って
音もなく
飛んで ....
鳳仙花

揺れる


『鳳仙花』


右目の古傷を開かれた
ぷつぷつ と
肉の裂ける音と共に
かさぶたを剥がされ
瞼の底へ

彼の残した右目が

入り込んだ


 ....
 


  ? 片口鰯、かく語りき


司会の片口鰯が
自分の頭をかじりながら
話をまとめようとするので
なかなかうまくいかなななないのだが

烏賊はいかんせん
自分の足をかじ ....
遠い山の稜線が
水墨画のように
かすんで

ゆるゆると
時間だけが
澱のようにたまっていく

さがしているものは
光りにはじける 青
とろりと熟した 赤

なげだされたキャンバ ....
 走らなくて良い。そう言った男は走っていた。雪の少ない地域であるということは、気
温の高い地域であるということとイコールではなく、早い日没を経てすっかり宇宙が透け
ている。星々の吸熱を、誰も止める ....
なぜあなたは 
病の親の世話をして 
毎朝歯を喰いしばり 
家の門を出て来る部下が 
体調崩し仕事を休む 
辛いこころが見えぬのだ 

わたしは今日も ふんふん と 
あなたの腐った愚 ....
夜の夏がほのかに飛んで
闇の中に夢を描く
この世界に音は必要としない
ただわずかばかりの光だけが
飛びさえするだけで
夜の夏は十分なのだから

夜の夏が静かに飛んで
闇の中に夢を灯す
 ....
ヒーローだったことについて
話す気になった
守るものを見つけたから

ヒーローの後の仕事として
誰からも愛されないヒーローになり
どこに行くにも
無人島がつきまとった

悪は相変わら ....
ちいさな頃書いた、日記のように
空を何度もみた
いそがしいんだ、私

匂ってくる
なにもない、があるよ
との言葉に
泣きたくなる
こんな、ありきたりで、

罵ってください
むかし ....
四畳の和室は
ぴゅうぴゅうと風が吹き荒れて
窓際に掛けた古い制服の横で
私と云う個体が何かに脅えている
 
(そうら
(夏だよ
 
 
CDは何度も繰り返しながら
ゆっくりと世界を ....
朝霧の蒸発してゆく速さに
子供たちは
緑色の鼻先をあつめて
ただしい季節を嗅ぎわける


くったり眠っている
お父さんのバルブを
こっそりひらいて
空色を注入する
うん、うんとうな ....
 
小さな子供が空を見上げて
緑の瞳をぎょろりと泳がせたのを私は見逃さなかった
 
何時でも地球の中心に立つ私達は
きっとその目線が怖くて堪らないはずだ
 
時間軸でさえ
カウントは足 ....
カッパカッパラッタパラッパラッパウンパッパ
パラソルデルソルシオモッテコイ

しっかり夏売り出し中、でも
パラッパラッパと雨降る梅雨日和
気の早い百貨店では
夏じまいセールだって
冷 ....
夜明けとともに
目的もなくふらふらと
外を歩いてみる
そこの夏は冷たかった

葉の上の雫に触れ
その一瞬にしかない冷たさは
手のひらの中で
やがて消えてゆく

川のせせらぎの音も
 ....
軽いものからゆっくりと重力を失いながら空中に溶けていく
見えなくなっていく
オゾン層のところでオゾン層を破壊しながら
悪意が宇宙に滲みだすが
宇宙の方では自業自得くらいにもおもわない  ....
風の言葉は聴かない
大きな波間に揺られてしまうから

静かに耳を閉じて
心の水底を漂うだけ

哀しみの理由は知らない
日々を馴染ませる湿度のようなものだから

低空で胸を開いて
攫 ....
★弥陀の目

弥陀の眼を私は見た
見上げた12歳の少女の目
その瞳の柔らかき疑問を、美しとした
再びは見れぬ弥陀の目
慈悲のまろやかな輝き
4尺半の痩躯に漂う幼い気持ち
私は再びは ....
白い服を着た少女
向こう側からやってくる

黒い服を着た少年
反対側からやってくる

少女と少年は出会う
少年は少女を犯す

少女の白い服に
小さな赤い斑点が滲む
 ....
田舎暮らしに馴れきってしまい
地下街が怖くて僕は
東梅田のビルの隙間
歩道をとぼとぼ駅に向かう
汗がにじむのは
気温のせいじゃなく
コンクリートに染みついた
あの夏の影の照り返し
不快 ....
ひっくりかえって
おっこちて
少女 少年
死ぬまで おどる
こどもは みんな
目玉 ひんむき
そこから ぐるり
かわ うらがえる
骨肉だけの
ダンスはつづく
ひとよひとよに
ひと ....
アイタイキモチを結句に
歌えるようになったとき
恋が始まるのだと誰が言ったのだろう
2002年5月8日


あなたは今、幸せですか
リフレインしてやまない君の問いかけに
若 ....
暴風で倒れたトウモロコシ畑の
その隣で新しい工場が建て始められ
太い鉄骨がまっすぐに立てられた
まだ収穫されていないままの
その実を背中にした
作業員の目は悲しそうだった
鉄骨は太陽の光を ....
あなたは私を見抜いてるでしょ?でも私は気にしない。

自転車で並んで走るっていうのはいい。歩道を並んで走るととっても迷惑でごめんなさいって思う。

自転車で並んで走ると手をつなぎたいって思って ....
赤い屋根まで のびるものが蔦葉であり
方解しないように 白い壁に這わせたのだ
おとうさんの書いた 詩を
おかあさんの書いた 詩を
小さな僕は
理解できないでいました

船旅は航海 ....
校長先生のお話は
いつもとても長く
生徒が一人、二人と崩れてゆく

背筋を真っ直ぐ伸ばしたまま
音もなく倒れ
そのまま影となる

「これで、校長先生のお話を終わります」
その瞬間
 ....
夜中に浮かぶ雲達を数えていると
酷く寂しくなることがある
 
同級生の机に花があったときのような
猫が車にひかれていたのをみたときのような
 
そんなとき
私は数える手を一旦辞めて
三 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
楽園- 石瀬琳々自由詩17*07-7-26
みんなを呼ぶ雨雲のこえ- 月見里司自由詩407-7-26
数多のあなた- ワタナベ自由詩24*07-7-26
「球の描き方」- ソティロ自由詩17*07-7-25
星が飛んでいる夏- ぽえむ君自由詩11*07-7-25
鳳仙花- 蒸発王自由詩5*07-7-25
片口鰯、かく語りき- Guy= ...自由詩7*07-7-25
夏の残像- 渡 ひろ ...自由詩16*07-7-25
げんとう- 月見里司自由詩207-7-25
虫の味_- 服部 剛自由詩11*07-7-24
夏の夜- ぽえむ君自由詩10*07-7-24
ヒーロー- ロカニク ...自由詩9*07-7-24
さかさま電柱の海- 月見里司自由詩907-7-24
大好きなリアル- ゆるこ自由詩8*07-7-24
海の日- 佐野権太自由詩38*07-7-24
こども- ゆるこ自由詩6*07-7-24
*パラソル*- かおる自由詩10*07-7-24
冷たい夏- ぽえむ君自由詩23*07-7-24
- モリマサ ...自由詩907-7-23
それだけ- 松本 涼自由詩607-7-23
詩集・聖なるペギー- 生田 稔自由詩6*07-7-23
白い服の少女- なかがわ ...自由詩2*07-7-23
駅・大阪- たりぽん ...自由詩15*07-7-22
まちがって暗黒童話- ピッピ自由詩407-7-22
40ページの手帳日記- Rin K自由詩38*07-7-22
鉄筋とトウモロコシ- ぽえむ君自由詩11*07-7-22
ソーダ水- umineko自由詩12*07-7-22
幸福の木〜飛砂- 鯨 勇魚自由詩607-7-22
校長先生- ふるる自由詩14*07-7-22
ひとにやさしく- ゆるこ自由詩9*07-7-21

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