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小説家としてデビューしたのに政治家と成つて死ぬ。
其う云う生きかたが格好良く想わるるか、又は
其うで無く想わるるか。
何者として在つたとしてもダセーもンは、ダセーわなァ
とは云え基 ....
おこる人は キライですか
キライな人ほど 好きになろうと
努力しますか しませんか
どうでも いいのですか
キライな人から 逃げ出したなら
そこは あなたワールド
誰も ....
郊外の田は収穫のあと放置され、新しくイヌビエがすでに生い茂り、晩秋の季節特有の屈強なアメリカセンダングサが雨に打たれている。
ときおり雨足は強くなるが、大雨になることはなかった。
雨はすべての世界 ....
幾重にも
連なってゆく
痛みの無言に慣れてしまう
その痛み
それは
誰にも明かせないから
誰もがみんな
重たく齢を
重ねる
褒美のような光の背には
忘れられ過ぎた美 ....
きみの定位置
母さんのあぐらの上
(名付けて母さん座椅子)
父ちゃんが帰ってくれば
父ちゃんの腹の上
(名付けて父ちゃんベッド)
ばあちゃんちに行けば
ばあちゃんの後ろ
(名付けてばあ ....
温かいご飯
温かいお風呂
温かい布団
この三つは
心まで温めてくれる
寒い冬の夜
わたしは寝る前に
下布団とシーツの間に敷いた
電気毛布のスイッチを入れておく
しばらくし ....
あの世はこの世の一部なんですね、お義父さん
かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ....
ひげ ひげ ひげげ
しぶといな
まいにち まいにち はえて
てまえの かおなぞ おもちゃのように
どこかで いつか みたような
ちょびひげ などに してみて あそべ
....
君は君自身のためにルールをたくさん作った
例えば
本を読むとき
君は一度開いた目的のページを
わざわざ1度閉じてから
再びゆっくり開いて本を読み始める
例えば
朝の ....
母の胎に宿ったあの日から
天の両手につくられている
あなたは世界に一人の、彫刻です
遥かな空の青さの中に
薄っすら透けた天の両手は
黙った姿で、待っています――
いのちの全身を、震 ....
米びつから米をすくいあげていて
底になにか引っかかるものがあると思ったら
しなびた腕がいっぽん
計量カップのふちに指を引っかけていた
取り出してごろりと畳に投げ出した それ
黒ずんだ腕はいつ ....
「上司も部下も 親も男も みんなクズ」
其れが 彼女の 口癖
何時だったか しおらしく 項垂れる姿を 目撃したので
思い切って 聞いてみた
「どうか されたんですか」
そ ....
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った
かなり炎症してますね
頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
「死ぬ時は一緒だといいな。」
お風呂上がり
キミの髪を拭く私に
突然キミはそう言った。
「でも、もしボクが先に死んだら
天国の入口で ずっと待ってるから。
だから お母さん
もし ....
帰宅した父から硝煙反応
かんかん光る
かんかん踏切
かんかん降りる遮断機の
かんかん赤い光の点滅
その先線路を
飛んで行く
暗闇の中
急行電車が
飛んでゆく。
かんかん手を振る二歳の息子
電車を見 ....
人生のマラソンだ
なんて 言いながら
あなたが
手を広げて やって来る
私の 目の前で
ゴールテープを切る
縁は 繋がり
途切れること 知らず
掛け違えた タス ....
私は数年間とある国家試験の浪人をしていた。朝、まだ日も昇らない頃に起きだし、蛍光灯をつけて教科書を広げひたすら読んでいく。体力が充実したら定期的に答案を書いていく。それは望ましい地図を作る作業 ....
手毬とよく似た
日輪の影
不浄を仰ぐやわらかな羽
いつか、どこか、で
お会いしましたか
生まれたばかりの蓄音機
しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く
あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと ....
夏の扉が開かない
どこであろうと
浜は潮臭く沼は生臭いのだと知った。
ならば。よろしい。
塩水湖をぐるりとめぐるいかにも寂しい鉄道の
無人駅のそばに男は暮らした。
男はいつも自室でひとり酒を呑 ....
倚りかかるのでなく
凭れる
そんな時間の
絶妙
安心を手放さない為に
色恋は放棄。
わたしが今欲しいのは
色恋のドキドキではなくて
しっとりと落ち着いた
「ベ ....
時折、詩友達で集う
神楽坂のキイトスのドアを、開いた。
1年ぶりのマコト君が
カウンターで教えてくれた。
「○○さんが沖縄から来て
この近所で詩の展示をやってるよ」
* ....
自然なこと
素直なこと
自分では
気付かないこと
傷つかないこと
傷つくふりしか
出来ないこと
傷つくつもりなんて
ないのに
傷つけられて
しまったかこ
過去 ....
種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている
子供の前で大人のふりをした
洗濯物の前で大人のふりをした
鏡の前で大人のふりをした
悲しみの前で大人のふりをした
ママ友の前で大人のふりをした
雪の前で大人のふりをした
....
従順なあなたのわたしは疲れ果て
我がままなわたしのわたしが怒り出す
そんなわたしは、信じてあげていい
おおっ
第一次反抗期
ショッピングモールのフードコートで
隣の坊やが
反抗してるしてる
どうやらコップをいたずらして
ママに叱られているらしい
「ダメでしょう!」
....
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