すべてのおすすめ
夜中に浮かぶ雲達を数えていると
酷く寂しくなることがある
 
同級生の机に花があったときのような
猫が車にひかれていたのをみたときのような
 
そんなとき
私は数える手を一旦辞めて
三 ....
金曜日の青ピーマン
尖らない鉛筆の先っちょで
膨らんだ水風船の腹を押す

明日からはお休みで
学校は眠りについて
笑い声の記憶にまどろんでいく

廊下の本棚の辞書が流す涙は ....
飛行機を知らない人と轍を踏む
想像よりも柔らかい轍だった
この先に飛行機があるんだよ
そう言うと向こうは深く頷いた

生まれたときから教えられた通り
正しく騙せば
一族は末永く恵まれる
 ....
蒼白な表情を
死体の父は脆く浮かべた


体から湧き出る日常が
沢山の汚いを表現していて
宇宙の屑のように感じた


(からだの なかの

優しい、濁毒が


ピアノ ....
大人になんてなりたくないと
思った時から
ずっと星を探していた
将来への自信と
可能性への期待に満ち溢れて
星は必ず見つかるものと
全ての人に全ての星があると
それが当然だと思っていた
 ....
夏が黄色くなってゆく
太陽の色に近づいている
夏をぎっしりとつめて
鮮やかな黄色になってゆく

黄色くなってゆく夏は
水に中に落ち
ぷかぷかと気持ちよさそうに
泳いでいる

近くで ....
11

ジャングルジムの上で
傘の脱皮を手伝う

またやってくる
次、のために

海水浴の帰り道
人の肌が一様に湿っている



12

ピアノを弾くと
鍵盤がしっとり ....
裸になった彼女の身体には
両脇腹と右肩と左の脛に弾痕があって
だから彼女はいつもぎこちない様子で
歩いたり
ものを書いたり
笑ったり
していたんだなと納得して
そこに触れなければいけない ....
 
 
しろいよこがお
 
くろかみおかっぱ
 
ゆううつのとき
 
いぬのなげきは
 
とこしえに
 
ぐるりとまわった
 
がんきゅう、ひとつ
 
ほろりほろり ....
霧のポケットから
たよりなくこぼれおちる
飴でできた郵便受けに
新しい手紙が届く

閉ざされた空から降り注ぐ
涙の化石ひとつひとつを
言葉に記すように雲のページは
静かに静かにめくられ ....
( 世界は 
( 透けた瓶の内にある 

森の小道を裸足で走り 
汗をかいたラムネの器の底を手に 
真夏の空に傾ける 

( 星のころがる、音がする。  

{ルビ蝉時雨=せみしぐれ ....
季節をいつも読み違えるものだから
あの人は憎めないとか可愛いとか
言われ続けても
当の本人は必死でもがいている



一粒の種だった 
それがあなた
今ようやく根を張るところ ....
一、蝉しぐれ

白い病の影がおりて
夏の命、際立つ


すり硝子の花瓶に
溢れていたはずの笑顔
シーツに残された
僅かな起伏は
生きていた
あなたの

散らばった
レモン色 ....
森の中で
がばっと大きな口が開いていた
大きな口は
緑色の歯をいつも見せていた
晴れた青い空の中で
流れてきた白い雲を
一気に飲み込んだ
歯が揺れている
近くまで寄ってゆくと
自分が ....
もし、80歳ぐらいで、先に僕が死んだら
「やっと死んでくれて、せいせいしたよ」と笑ってください
 君が死ぬときは 僕が迎えに行きます


君は
「爺さんのお迎えが来たよ 、、、まだ、早 ....
パッと見女子大生のパートのおばちゃんが
パットのラインの読むグリーン上

この文章を構築する商品は
デパートで賄えるに違いない

アパートではレパードは売ってないけれど
デパートでも ....
セミの青年やっと殻から出てきたよ。
今から鳴き方の練習をするようです。
では皆さんこっそり聞いてみましょう。

マ・マ・マ

ミ・ミ・ミ

ム・ム・ム

メ・メ・メ

モ・モ・ ....
 死んだんだってさ
 この辺りで一人の年寄りが死んだらしい
 それまで興味など無かった筈が
 急にその人の家の前を通るたびに
 死んだんだってさ
 という 主婦達の声を思い出す
 垣根 ....
テレビの中のひとが
環境問題について話していました
テレビの外のひとは
そんなものだろうとみていました
テレビの中と外の境目に
三つの色がありました
太陽と植物と空の色でした
ひとの色で ....
高層建築物の根元に椿が凍結している

定義されてしまった人間
表面は奪われてゆく
相互関係は失われるままに断片化されてゆく
体温のある調度はあるいはパック詰めされた精神

光沢のある闇が ....

から病んで臥せっていたはずの姉さんが這い出てきた
北の海はすっごく寒かったんだから
カラカラと寂しい音が喉からして
手で青を掴んできたわあんた青が好きだったでしょう
ショウの途中で姉さん ....
「別れませう」とペリカンは言った
「別れてほしいの」
ペリカンは左を向き、片目で私を凝視する
潤んだ黒目が、一瞬灰色に濁る
写真を撮ったのだ
下のくちばしの袋が震へる
袋の中は、たっぷりの ....
車の走り去る音が水飛沫のように聞こえて心地良かった
誰かが車を閉める音が夏休みを彷彿とさせた
熱は下がったが医者から絶対安静と言われた
まだ咳と痰が出る
動くとすぐだ
こう暇であると天井をじ ....
赤い山の頂上は削られて
お菓子もアイスも
好きだけれども
ジュースを食べていたい

燦々と照る陰の地下水のように
しみ出してくる
地面の地層をかじり当てたい

口 ....
 
 
その日の空は
限りなく紫なオーラを帯ていて
隣の青山さんが
酷く赤っぽく見えていた
 
学校では
校長がメッシュを入れていて
それが限りなく絵の具っぽくて
生徒全員含み笑い ....
水を描こうとすると
モチーフがうまくつかめない
ただただ手を濡らすだけで
画用紙は白いままだった
だから僕は画用紙を水に浸して
水を描いた

コップの中の水の
揺らめき
覗いてみたら ....
これから向かう家庭教師先の
国語のテキストを
電車の中で読んでいた

その内容はあまりにも悲しかった

戦争で両親を失い
家もなく食べるものも満足いかない
それでも生きようとする
子 ....
「序詞」

ゆりかごの中で
小さな戦があった

理不尽な理由とプラントが
長い海岸線を覆いつくした

けたたましくサイレンが鳴り響き

その海から人は
眠りにつくだろう
 
 ....
玄関のチャイムが鳴ったので
仕方なく立ち上がろうとしたら
背中の上に
重たい鳥が
止まっていた

「どいてくれますか?」
黄色の羽根を
ぱたり、と閉じて
ずん、と居座る
「私は止ま ....
―夏至は、もう過ぎています

とか
じつは過ぎきっていた太陽の光、みたいな
ぽかりと口を開けるしかないような
きもち

かげろうが立ち昇るはやさで
泣き顔をつくるひとたちを
遠く道の ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとにやさしく- ゆるこ自由詩9*07-7-21
7月19日- リーフレ ...自由詩5*07-7-21
飛行詐欺- ロカニク ...自由詩1407-7-21
父の死- ゆるこ自由詩8*07-7-21
星を探していた- ぽえむ君自由詩20*07-7-20
黄色い夏- ぽえむ君自由詩15*07-7-20
「その海から」(11〜20)- たもつ自由詩2207-7-20
彼女の弾痕- 楢山孝介自由詩9*07-7-20
ことばあそび- ゆるこ自由詩5*07-7-20
二番目のきみへ- 小川 葉自由詩707-7-19
蝉時雨_- 服部 剛自由詩11*07-7-19
血液から生え出す植物、青。- AB(な ...自由詩407-7-19
夏を弔うための三重奏- 佐野権太自由詩31*07-7-19
森の中の口- ぽえむ君自由詩9*07-7-19
君が死ぬとき- 北大路京 ...自由詩11*07-7-19
*デパート*- かおる自由詩5*07-7-19
虫の声(セミ)- hiro自由詩5*07-7-19
三千円でごめんなさい- doon自由詩3*07-7-19
- 小川 葉自由詩307-7-19
夏が来るとき- 一般詩人 ...自由詩4*07-7-19
0→1- ふるる自由詩19*07-7-19
「別れませう」とペリカンは言った- 三州生桑自由詩1107-7-18
病床で- 円谷一自由詩6*07-7-18
泣きながら西瓜を食べる少女- ヨルノテ ...自由詩3*07-7-18
午前四時の大台に- ゆるこ自由詩9*07-7-18
偏光- THANDER BIRD自由詩12*07-7-18
それでも生きている- ぽえむ君自由詩10*07-7-17
詩群「その海から」(01〜10)- たもつ自由詩31*07-7-17
ペズゥ- 小原あき自由詩32*07-7-17
七月十七日- 水町綜助自由詩1207-7-17

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