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並木道に陽が射して
黒と緑の横断歩道


緑ばかりを選んでいたら


まぶしくて
     ぽとり



地中深くまで
潜って行く


黒い粒



また逢える ....
こんにちは と
差し出された名刺には
箱庭とだけ書いてあった


鞄の中から取り出した
石に草木に川に橋、
さらには水車小屋までも
あれやこれや説明しながら
砂を敷き詰めた顔面に
 ....
まじめに働く六月に
少しは休みをあげようと
国が「六月の日」を制定
俺はまだ死んじゃいねぇと
迷惑そうな顔をして
仕事を続ける六月の
背中がそっと濡れていた





 ....
風に乗った紙飛行機は

いつの間にか

水溜りの上



行ってしまった風に


敬礼をする
積み上げられて溢れた雲が
いっせいに崩れ
散乱する光


仕入れを忘れ
品薄の空に
また雲を積み上げて
崩れるのを待っている



そんな


春の



活気に ....
五分後には
起きているはずだからと
忙しく鳴く小鳥を
なだめて眠る



親鳥は必ず来てくれる
          と


大きな口を開けて
日が落ちてから
こんにちは を思い出して
これで正しいのだろうかと
図鑑を開いて調べてみる


さっき思い出した
こんにちは は


ありがとう だった模様


明日は忘 ....
カカシの頭の上で
いつも泣いていたカラスが


首をあげる


揺れる視線の先
輝く円盤の中に仲間を見つけ
嬉々として向かっていった





違ったのかもしれない
 ....
歩くごとに
一枚ずつ
カードを捲っていく

高い数字を
待ち望んでいた

のに

ジョーカーをひいた



今の僕には

使い方が解らない
夏のあいだ

身を粉にして働いた




何も言ってはくれないが

役に立てていた

       はずだ





もうじき





    雪 ....
僕の猫しりませんか
行方不明です
指名手配にします
探してください
どこへいったのでしょう
わかりません
どうしていなくなったのでしょう
わかりません
僕が何かをしっていそうです
そ ....
主人のために
軽快な羽音を立てて
働き続けてくれた
小回りが効くからと
八の字にぐるぐる回ってくれた
働き蜂との蜜月を
寄り添う相手のいなくなった
この狭いガレージで
いつまでも
思 ....
望遠鏡で
月を覗いたら

傷が付いていた


のは

望遠鏡の方で


月は今でも

美しく欠けていて
あおばさんのあとらさんおすすめリスト(13)
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