すべてのおすすめ
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ぬくい雨とつめたい雨が交互に降る
六月とジューンのあいだの青い溝
雨が上がった朝
夏至の朝、光について考える
前を歩く女が引く
空のキャリーバッグのキャスター音が低く響く道
その ....
黒い空だけが
、羽をひろげられる
あかしだと想ってた
すすけた煉瓦の路地裏
12の時に踊りを ならった ◆―◆―◇
誰もがあきれて 笑っていた
黒煙のあがる炭鉱の街で、
他の子達 ....
綺麗な砂漠の真ん中で
オンボロなギターを弾き
ラクダと戯れながら
ゆっくり歌を歌っていた
蜃気楼は今日も未来の都市を
ぼんやりとうつしていた
壊れたラジオからは
....
300年前の人に会う方法を知っているか?
彼は会うなりそう聞いてきた
風が窓枠を激しく揺らす
囚人が興奮を抑えられないように
(笑う、
300年前のやつらに会う方法だ、知らないのか?(また笑 ....
地面に
へたり込んで空を見る
空は
少しだけ遠く
夕焼け雲を連れてくる
犬の目線
猫の目線
カエルの目線
車の目線
テニスコートの
そばの車道で
ぼんやり
身体を投げ出 ....
そのいて座の子らは
日曜日の夜が好き
うたげのあとの
{ルビ零=ゼロ}の織りなすパターンが
ひょっこりと
谷で夜風に当たったり
市役所の屋上から綿毛を飛ばし
無人駅の明かりをともす
....
みんなみんな、
ピアスホールを空けたがっている、
そういう莫迦を
俺らは駆逐できないんだ。
だから、俺もピアスホールを空けたがっていて、
多分、一番莫迦なんだ。
…どうでもいい、ど ....
………
…ねぇ
ん…?
あの人なんて名前だっけ
ほら…大統領の……
オバマ?
違う
………
プー…
プーチン?
それだ!
プーチンはもう大統領じゃ ....
海の仕事に憧れる、
俺は初恋を望みます。
女子高生の、
紺のハイソックスの
それで隠しきれなかった
スカートの下
を
不思議な気持ちで
目線を上げて ....
冨のある 海が運んで来てくれた
柔らかく 温もりのある
大きな桃を大事に育ててる
いつか、新たな芽生えがある事を信じて
会うたび君は
不味そうな飴を一つ
僕に投げて寄越す
エレベータの中で
僕らの手は
そっと重なる
そして君の表情はいつだって
無しのつぶて
だけど、
焦らし合うマインド ....
雨ノ翌朝ニ
藻屑拾イニ行カフト思フ
其処ニ彼方ノ声ノ聞コヘル筈
モ無イコトハ知レテ居ル
藻ハ花持タヌニ咲クト詠フ
姫モ
吾ト同ジフ様ニ
玉藻ノ揺レルニ俯イタカ
揺レルガ藻ノ ....
俺は夜道
コンビニからの帰り道
考えごとをしながら歩き
歩きながら考えごとをし
メモを取ろうとふと立ち止まり
ああ手帳は
置いてきたのだったとふと
星のない空を見上げ
生気のない壁を眺 ....
俺の腐った幹の上に
枝葉が伸びて花が咲く
俺の腐った幹の下に
根っこが伸びて瘤になる。
俺の腐った幹の中
殻に包まれた自分がいて
自分の匂いに吐き気を催し
俺の腐った幹の中
....
夜香木
それは
お客様が
くれた木
毎年楽しみに
している。
一夜限りの
癒しをもらう
今年は
3日楽しませてくれた
寒さに弱いけど
室内に入れるのは
はばかる。
....
たいふうは過ぎ
ふふふとわらう
木々はゆらゆら
葉をふりみだし
子供はかけてく
髪ふりみだし
あとにはふうっとため息と
きんもくせいのかおりがふわり
洗ったばかりの長そでシャツは
....
ほしとかがやく
ちいさなキャンディに
きもちをぜんぶ
かえられたらいいのに
それを
きみが
たべて
あまいね。
って
それで
ぜんぶ
いいのに
....
その夜 声を盗まれて
お前と私が立ち尽くす
肩まで降りてきた空を
世界を
二人で支え合う
それが何故私達なのかもわからずに
拳を握って立っていた
足が地面に減り込んだ
このまま ....
{引用=
秋、なのですね
久しぶりにみる陽の
海峡の水の色は、
遊び心を誘った紺碧から
秘密をとりもどし/もどらされた ―◆■□
群青色ににぶく一変していました。
夏を泳いだ ....
広い広い空に
声が枯れるまで叫んだ
実験室のビーカーを覗いて
華麗な幻想に驚き
ガラスはただ割れて
僕を傷つけてしんでいった
もう咲かないのかなと
うえきばち ....
あおとあかと たまにきいろと
あとはいらない
たいくつと思ったことはない
ただ
まいにち日が暮れかかって
あかりがぽつぽつともる
これはうつくしい
じっとまえ見て 風に吹かれて
雨 ....
車輪の一つ取れた車が
鳶のように夜の道路を柔らかに滑っている
その滑空は
ときに私を恐ろしくさせる
明けることのない夜の中
草を撫でる風のように
その車は
欠落していることを感じさせずに ....
空の階段をかけあがって 風に乗って遊ぼう
笑い声が輪になってまわるよ
雲の上で寝転がって やさしい雨に触ろう
あなたの頬に太陽がキスをするよ
星のあかちゃんが生まれたよ
そーっとそー ....
泣いて
泣かないで
つめたい雨が心臓に流れこむ
あなた
わたし
だれか
いいえ あなたの
熱い 肩や指先の
感触たちがおしゃべりする
わたしのからだに
夏が帰ってきたみたいだよ ....
うつろな午後
昼食を終え
同じような犯罪を
同じように報道するワイドショーを消し
読んでしまった新聞を 畳みなおす
新陳代謝のように続く 不要な情報のループ
その繰り返しの外
離れた ....
私はニンゲンであったから
冷たい雨の下で
蛙たちと共に飛び跳ねることはない
私はニンゲンであったから
蛙たちは
安全な距離を保とうと必死になる
沼に飛び込む
水面に波紋がたつ
大き ....
週末の三条大橋はちょっとしたお祭りだ
駅から出てくる人と駅に向かう人
遊びに繰り出す人と帰宅途中の人
お酒や香水のにおいが混じりあい
鴨川では小さなジャズライブが行われている
駅に向 ....
25年
この 家庭という
いっけん しあわせな
牢獄につながれている
しあわせだったのは
10年くらい
つながれていることに
気づいたのは5年前
あたしが
ウツを発症し ....
大きな空だね
しょっぱい風だね
あの夏から
本当のことには気づいていたのに
雨の夜道はスキップで
始発列車は居眠りで
何をさがしてこの岬
灰青色の空模様
黙って映す海の色
....
普通の友達ぐらいなら
メールの返信なんて当たり前で
返信を拒絶するのは
その人物を拒絶しているからであり
拒絶された私は
生きる意味さえ拒絶されたのだ
返信を拒絶するぐらいなら
....
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