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地球はまわる
ぼくらもまわる
ガリレオ相対性のきれいなこと
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あの人のように強くなくても
あの人のように正しくなくても
やっぱりダメだと
苦笑いする夜も ....
電話が鳴った
君は「暇だから・・・」
と言った
白い雲が
空の端から
反対側の端に流れていったのだけ
覚えている
電話が鳴った
君はいつになく無口で
雨音が聞こえていた
....
【マルボロ】
かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?
エタノールで消毒した 清らかな ....
愛のことばを
ささやきたいのに
君に微笑むこともできなくて
かなしみに暮れていく
そんな星がある
今は三日月になって
わらってる
わたしのあたまの中に恋人がいて
日になんべんも死ぬ
わたしは足がおそいから
いつも置いていかれるんだ
光源を探す
おおむね一畳分の
敷布団の上で
そこの始まりには
しん、とした空気があった
同時に
何かが老いたような匂いが
そこら中に漂っていて
わたしは
そこで口からの呼吸を覚え ....
たぶん
だいじなものがないんだと思う
また
どこかのアーカイブ
探せばいいんじゃないかって
明日
逢えないとしたら
まあ
それもいいかなって
どこかとおい
南の国で
ラ ....
休日の午後
自転車を走らせたら
荷台に乗せた息子が
妹って何、と
わたしに問うのだった
わたしは答えた
おかあさんが
まゆみちゃんの妹で
おとうさんの妹が
かおりちゃ ....
自分という分
それは世界の一部分
60億種類の自分があって世界がある
自分がない人なんていない
俺には自分がなかった
だからさんざんつけこまれてきた
誘惑されまくったし いじめられまく ....
シュリルシュリルリシュリルリリ
僕らというこの現象は
溶けきれずにはみ出した
二酸化炭素の泡沫です
着色された青色の
歪められた電灯です
落ちることの許されない
小さき声の記号です
甘味料に騙されな ....
自分の髪が煩わしくなるとき
夏の訪れを感じる
いっそ丸坊主にでもしてしまおうか
と思っては、躊躇う
長袖に隠れていた腕が
恥じらいながら顔を出し
外気に近づいた脇が
風の気配にスー ....
泡がうまれ
浮かんでいって
はじけて消える
泡が泡として存在した
一瞬のいのちが
空中へ放たれてゆく
窓のそと
にゅうどうぐも
夕立がくる
ひとり
またひとりと
....
目を瞑ると
葱畑が見える
むかし
実家の裏にあった
あの葱畑だ
あの頃のように
目を瞑ったまま
人差し指を立ててみる
赤トンボが止まっている
目をあけると
それ ....
白線の内側に下がってお待ちください。
白線は自分で引いてください。
内側と外側は自分で決めてください。
白線の外側を
一匹のシオカラトンボが横切っていく
軟らかくて
....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような
元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
....
遠い風/海の凪
光の海/遠い風
潮騒を割り溢れ出る光の帯
遠く海を渡るカモメが一羽
君のもとへ早く
焦らずに帰ろう
遠い風/海の凪
もう陽がしずむ
曖昧になる境界
遠い海 ....
忘れられた小さな空がある。
初夏の風を受けて
駅に続くなだらかな坂道を
歩く途中にある
金網のフェンス越しに
名も知らない花の群生
赤紫の小さな花を
背の高い茎にたくさんつけなが ....
てゆーか覚悟を決めてほしいなこれは
いい意味でエンドレスな不安の話だ
まず重心をひくくかまえてコンセプトを叩き込む
さりげなくサバイブする自分らしさで
クリエイティブな脱力系ポエムとか ....
あなたの瞳にうつるものが
どんなにあなたを悲しくしているか
どれほど考えてもわかりません
あなたの背中がいったいなにを
どれだけ背負ってそんなにも
淋しく見えるのかわかりません
け ....
ドラム缶の中で羽化した
ボウフラたちが
シーツほどの大きさに広がって
街灯におおいかぶさる。五時三十七分
長距離トラックのヘッドライトに
体当たりすることで
火花を飛び散らせた。
男 ....
チチチ と絡まった溝を鈴音のように舞う
開く両手に飛び込む事はないと
幾重に承知しても
投げ出さずにいられない
おはよう どこですか
電線に 立ち止まる 空
役に立たないものばかりに
気が行ってしまって
そんな中から
昨日の風景が広がって
風に乗った君が
僕に気づかずに
颯爽と消えてった
たぶんあれが一番大事な恋で
それは詩にできません
....
恋と詩と
あとひとつ
思い出せないのです
と言って
遠いところへ
いってしまった
あとひとつ
それはあなたの
声、かもしれなかった
まっくらだったのに
その男は普通に部屋に入ってきて
箱を置いていった
その大きさは幻聴に悩む私の音域ほどもあり
身震いする
いく日もほっておいたお風呂の水を
ざぶとかけられた気分
隣 ....
ついに私は
私を演じきれなくて
舞台の幕を下ろしている
途中なのだった
ふと私は
我にかえり
路上で目覚めたのだ
役者のように
服を着て
それ以外に
何もなかっ ....
湖に溺れている豚
必死な形相
肺にあふれる涙
私は歩けないから祈った
永遠に沈黙が続くなら
壁に骨をぶつけ
音楽を差し上げます
青空を
深々と突き刺すスズメバチの群れ
赤く腫 ....
あと10日で
あたしの生まれた日が
来る
もう
嬉しくもない年だが
1年に一度
この日は
母に 感謝の電話を入れる日に
している
なぜなら
遠いこの日
あたしは産まれ ....
故郷の
桜の木が老いている
むかし酒屋だったところが
更地になっている
火の見櫓もなくなって
夕方になれば
知らないメロディが
柏の原に鳴り響く
昨日見た夢を
母に話 ....
熱い とひとり言うのも飽きて
熱いねえ って呼びかけてみた
誰もいないのだけれど
そうしたらその声は
出しっぱなしのストーブに こだま したよ
金属質の涼しげな音で
冬の熱はとっくにさめき ....
今日も今日とて自習室難民
テキストを開いている時間より
さまよっている時間のほうが長い
席の空いているスターバックスを
すわりごこちのよい席の空いているスターバックスをさがして
....
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