すべてのおすすめ
鬱陶しいものが
わたしを柔らかく包んで
膜を作っていく
ほんとうは嫌だけど
鬱陶しい膜を
破ってしまって
鬱陶しい液体に
塗れるのも嫌だから
鬱陶しい膜
を我慢する
たまに
ぷち ....
 

雨が花の形を整えていく
わたしたちは共通の言葉で話し
共通の言葉で
触れるべき場所に触れる

民家の前にぽつりと置かれたバス停で
傘を差してバスを待つあの二人は
親と子なのだろ ....
暗くなる部屋
冷たくなった風が吹き込み
レースのカーテンが揺れた
僕は床の冷たい場所を探し 寝返りを打つ
遠くの雷のように 飛行機の音が響いている
今日はもう外へは出ないだろう
夕食の匂い ....
 
 
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた

わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから

おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
 ....
雨の生糸で編んだ夜
街の灯りのビーズ揺れ
傘の上では獣の足音
軽やかに
六月の匂い 
たてがみやしっぽに乗って
運ばれる

鈴蘭を揺らす雨粒は
小粒のおいしいドロップス
だどもあの ....
 
 
都会の道ばたに
一人立ちつくす感じと
故郷の川べりに
一人立ちつくすあの感じは
とても良く似ている

人は道を泳ぎ
魚は水底で働くのだ

生きるために
どちらも正しくて ....
 
 
川であそぶ
私と私
私はどうして
二人なのか
水面に写る
ある日の私
水切りしたら
私が消えた
渡船の船尾から
私が私に手を振って
私も私に
手を振った
ある日の川 ....
牛です私決めました出産ですお立ち会いのもと牛です私牛です出産です決めましたお立ち会いのもと出産します牛ました私です決めました私牛を出産します。


産まれました
白と黒の牛は仔牛と呼ば ....
岸に咲いてる、雨の花 
魂宿る、雨の花 

その透明の面影は 
何故だかいつも腐らずに 
僕の隣で、薫ってゐる。 

それは愛人のようであり 
それは女神のようであり 

いつでも ....
噛み付いた歯の先から、刺激


微笑みの国タイランド
とにかくひどく蒸し暑くて
立っているだけで背中を汗がつたう
ホテルの側で借りた自転車には
鹿児島県の防犯登録証が張り付いていた

 ....
もう同窓会は終わってしまったが

アンタに会いたいと思った
アンタがどんな先生に
おなりになっているか

あたしは
クラス委員

学級崩壊し
不登校になった女子を
かばった

 ....
山奥の針葉樹林で生まれた
朝露のひとしずくは
無数のひとしずくと共に
苔や羊歯の間を縫って
ひたすら傾斜に従う流れになった

渓谷では
無邪気にはしゃいで
いたずらに透き通って
 ....
仕事と仕事の間の
エアポケットのような
30分間

中崎町と天六の真ん中あたりの
こじんまりとしたおしゃれなカフェで
居心地の悪さを背負いながら
コーヒーを飲む
午後2時

この街 ....
哲学

自分と向かい合うための時間を作るために

未来と向かい合う時は既に過去になっていて
過去と向かい合う時も既に過去になっていて
現在の自分と向かい合う時は既に過ぎ去って行く

作 ....
ひとつひとつ
家の窓にあかりがともりはじめて
空がかたちをなくしてしまうと
淋しさみたいな感情が
行き場を探す

そんなときは目を閉じて
くっきりと晴れた日の
空を思い出すんだ  ....
何もない日が不安なのは
僕の心がゆれているからだ

縛られたい
アンカーが欲しい

ユラユラゆれ続けて
何処までも流れていくから

空の青さにさえゆらいで


昼休みにあてもな ....
 
 
空色が
損をした
生まれてはじめて
ソーダ水を知ったから

どこまでも青い
嘘のような
真実なのだった

外は雨

気が抜けるまで
止むだろうか
今にも浮かんで ....
知らない言語を聞いている
彼が何を言っているのか、私には分からない
「大好き」かもしれないし
「死んでしまえ」かもしれない
「そこ空いてますか?」かもしれないし
「昨日のテレビがどうした」こ ....
 
 
休日の午後
息子と散歩した
飛行機を空に見つけて
あんなに飛んで
どこまで行くんだろう
と息子が言った
西の空を見ては
あそこに夕方みたいなのがあるよ
と僕に教えてくれた
 ....
81
棚の上に置かれた卵の装飾から産まれたカッコウのひなは、早速、置き時計を下に落とした。

82
あなたは、私の中から一回り小さい私を取り出し、その中からまた一回り小さい私を取り出し、を繰り返した。 ....
カスピ海にも ヨーグルトにも 興味がないから
もっと ほかのことを語ろう

テレビショッピングの人魚

深夜 まばたきが追いつかなくなった深海魚
青白い光に照らされ 沈んでいた

カクテルグラスにヨー ....
思考経路が低下すると
眠くなる

眠る 眠る 眠る

何も 考えないで
眠る

眠りは
死に近いともいう

あたしにとって
眠りは最上の友だ

傍らに 猫を見て
まどろむ ....
ふたり歩む小径にも
ふたりくぐるアーチにも
薔薇たちは咲き誇り 香りはあふれ
胸の想いも 互いの声音や眼差しも
薔薇の魔法を帯びて かなしいほど甘やかに染まり
この園がいっそ迷宮と化せばいい ....
 屈折率がちがうので
 液体があるのだとわかった


 ひんやりとした
 理科室が好きだった


 フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
  ....
水たまりを跨いだら、一国の王になっていた。

捨て猫の声が聞こえてくる。何故、捨てられた猫であるとわかるかというと、猫の言葉がわかるわけではなく、捨てられた猫の啼き声は、激しく依頼してくるからであ ....
脳軟化症の徳三爺さんは
丸めた古新聞で家のTVを叩く
偉そうな人が映る度に
ウーウー言いながら
丸めた古新聞でTVを叩く
以前は政党とか見分けをつけて叩いていたのだが
近頃はマイクの束や街 ....


いくつもの水際が交わる地点で、杉の木立が絶え間なく引用されては要約されている。切られた影をつぎはぎしてできた窓が幾重にも重なっては蒸発している。部屋の表情から捧げられた視力を集め忘れる。私は ....
{引用=
不完全な過去 不確実な現在 無知な未来



カスタネットの赤と青が嫌だったから
いつも校庭のすみっこで地面に円を描いてた
繋ぎ目がゆるんで共鳴しなかったから
いつも答案用 ....
思い立って
あたしは

東京の山
奥多摩へと向かった

目指すは滝

滝に打たれたかった

少し前 ブログ仲間が
滝業に行ったことを
アップしてあり
興味がわいた

そこ ....
目を、閉じていて
まぶたがシャッターをきらなくても
なにかにさわれる


まだここに居たいくせに


ひかりの間を泳いでいく
木漏れ日ばかりを切り取っていく
さむい日 でも
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鬱陶しい膜- チアーヌ自由詩510-6-6
抜け殻- たもつ自由詩2210-6-6
部屋の電気は消したまま- 小林 柳自由詩2*10-6-5
雑草- 小川 葉自由詩17+10-6-5
水の獣- ふるる自由詩7*10-6-4
生きるために- 小川 葉自由詩610-6-4
ある日の川- 小川 葉自由詩410-6-4
寄せる上げる潰す破裂- 手乗川文 ...自由詩21+*10-6-4
雨の花_- 服部 剛自由詩510-6-3
空色の損、ソーダ水- あ。自由詩14+*10-6-3
先公(センコウ)- 森の猫自由詩3*10-6-3
- nonya自由詩11*10-6-2
ゆるやかに- 大覚アキ ...自由詩510-6-2
哲学- ……とあ ...自由詩7*10-6-2
空のかたち- ベンジャ ...自由詩1*10-6-2
ゆれるからアンカーを- kauz ...自由詩4*10-6-1
空色の損、ソーダ水- 小川 葉自由詩2*10-6-1
[あるものねだり]- 東雲 李 ...自由詩6*10-6-1
親子- 小川 葉自由詩710-6-1
全手動一行物語(81〜90)- クローバ ...自由詩5*10-5-31
カスピ海ヨーグルト- クローバ ...自由詩1*10-5-31
眠る- 森の猫自由詩1*10-5-30
薔薇園- 塔野夏子自由詩12*10-5-29
気化してしまう液体なのだ- 石川敬大自由詩1710-5-29
蘇生- within自由詩9*10-5-29
映らないんデス- 大村 浩 ...自由詩8*10-5-28
探索- 葉leaf自由詩410-5-28
未慣性モーメント- 高梁サト ...自由詩21*10-5-27
滝業- 森の猫自由詩4*10-5-27
木漏れ日カメラ- 因子自由詩1*10-5-27

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