すべてのおすすめ
空の割れた日は
なんでもない午後の水面が
微風にそっとゆらいだくらいの
静かな頃で
お気に入りの帽子を
どこかに置き忘れてしまった
隙間から、パリンと
音を聞いたのは私だけかもしれない
 ....
太鼓橋が渡れない

友達が言うので
回り道を教えてあげたら
来なかった
こぽこぽと音がする
静かなカフェに
きつねと
たぬきが
やってきて
コーヒーを
飲みたいと
言うので

こっそりトイレで
おしっこを
これは私のための祈りであって、あなたのためのものではない。

山を歩く。桐の花がそろそろ終わりで、空色だった花は汚れた茶色に変わっている。そのかわり茨が満開だ。真っ白な花は鮮やかな美しさを持たない ....
神戸っていうのは、不思議な街だね。

洒落たウォーターフロントと、にぎやかなショッピングモール。
混沌とした中華街までもが、通りを挟んで混在してる。

ほらさ、自分って海ふりーくですので、こ ....
笛咥えてピー
真夜中にピー
ひとりでピー

思い出すよ
我が幼き日の思い出

夜に笛吹くとヘビが来るわよ
ってママンが言ってたよ

ところで
昨日
手紙が来たんだ

「落と ....
今頃は、さらさらした風が吹いてきて
いつも 左肩から
あなたを感じる匂いが します。




昨日 通ったことのない
知らない道でデジャヴした
山吹色の花咲く庭の
崩れかけた壁の上 ....
中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って

眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない

薄まら ....
地をふりかえる
もはや人でないものとして
山に分け入るべき時だ
鼻を濡らして
舌を濡らして
人としての重荷を下ろす
頬を赤らめ
森を通って山の頂上にたどりつく
おしり むずむずする
 ....
あわあわ ぶくぶく
かには おでこが ひろいぞ
ひろい ひたいが なやんでるみたい
あおさめてるのは
柿の木のせい なんだろか

ぶつぶつ 言ってるのは
ひろい おでこが
ちょうどいい ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
君が眠っているうちに
パンが焼きあがったみたいです
お母さんはお父さんを呼び
小さな女の子はテーブルを手早く片付けて
髪を撫でてもらいました

君が眠っているうちに ....
無限の時間 猿がキーを叩いていればいつか偶然に
シェイクスピアを書くことがあり得ると言われたものだ
百匹目の猿が芋を洗えば みなが洗い出すとも言われた
私がその百匹目だが まだシェイクスピアは書 ....
その日私は一日中テレビを見ていた
朝起きて夜寝るまで
一日中テレビを見ていた
朝、昼、夕の三食も
テレビを見ながら食べたし
数回トイレに行った以外は
掃除も洗濯もせず
一日中テレ ....
安全な海域ってどんな うねりなのだろう
私の父は泳ぎの得意な人だ
溺れてまともじゃない子を抱きかかえて海を渡れるほどの人
父さえいてくれれば
私の海は保証されていた

その海はずっと続いて ....
周遊バスは まるで回遊魚のよう
回遊魚は、一瞬でも泳ぐのを止めないんだよ
  
 バスは
 ライトアップされちゃって 水族館の魚だな
 闇の中を 背広も流れるよ
 中吊りの広告も 固まった ....
夜は死ぬ
その中に秘密を宿らせたまま
ふたたび夜が生まれ変るまでの
小さなひととき
人は夜がその死に際して降らせた
ばらばらの
暗い破片を
胸に突きさしたまま歩く
何かおかしい
どう ....
裾に広がる森の緑
雲よりも白いその頂は
はるかにそれを越えて空をさす

足元ばかりを見つめるような日常にも
そうやって見上げる景色があり
富士はまるで矢印のように
その向きを教えてくれて ....
すき、
ではじまり
きらい、
とつづき
くるん、とまわって
また、ひとひら
やわらかなあしもと
あおいはなびら
ゆるり、ふうわり

そのあそびは
かならず
すき、
ではじまる ....
家に帰ってきた瞬間に雨が降る
そんなことで
ちょっとした幸せを感じるのだから
たぶん、いや、確実に
僕と言う人間は
非常に単純にできているのだろう

ベランダに出て
雨にぬれた犬を見て ....
千年前
好きだった男がいた

自分の名前が
世界で一番嫌いな名前で
あたしの名前が
世界で一番好きな名前だ、
ということを
いつも言っていた
薄すぎる
珈琲を飲みながら

男の ....
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから

おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
斜体
滑空する
地平は沈黙したままの
全くの木蓮
光/グライド
焼けだされる
きれいな、
春を




{ルビ廻輪=くるま}の中で幸せだった
花の匂いがしていた
四方八方が ....
橋は燃え上がり
燃え上がる橋をわたしはゆく

蝉は二次元の丘で鳴く
その声があなたに聞こえるか

蝶は死とすれ違いながら羽化する
その身じろぎがあなたに伝わるか

いつ、と問うな
 ....
まだ桜に早い頃
木蓮が
花を咲かせる
冬の無骨さを残しながら
樹の先に
花びらだけを
咲かせる
花びら一枚一枚に
名前があるわけもなく
少し高いところの
空気のそよぎに合わせて
 ....
殴り合ってケンカして、言い争いもしてみたり
時には涙もしてみたりで、本当に嫌いになることがあっても
僕らはまだ、幸せだよね。
君が居て、僕が居るんだから。

時計をなくして、太陽も頼りにでき ....
ここは
私の住んでいるこの小さな世界は
他よりも春が来るのが遅いです
だから
今頃きれいな桜が咲きます

玄関のドアから外へ出ると
すぅぅ
桜もちの匂い

隣の家の広い庭
2本の ....
眼を閉じよ
どんな風景が
どんな制裁が
君をここまで連れてきたのかを想像せよ
踏みつぶされた
ひとつひとつの物語を噛みしめて
陽の下でのあらゆる可能に背を向けて
夜の中での不可能に随伴す ....
コップ一杯の冷たい水
そんなささやかな願いさえ
叶わないまま
死んでいくこどもがいる星
きっと百万年前も今も
あんまり変わってないんだよ
この星は
せめて
冷たい雨が降って
その唇に ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空の割れた日- 霜天自由詩1405-5-17
太鼓橋- チアーヌ自由詩805-5-17
こぽこぽ- チアーヌ自由詩405-5-17
私のための祈り- 佐々宝砂自由詩605-5-17
交叉- umineko自由詩4*05-5-17
ピー- 大覚アキ ...自由詩505-5-17
ベルリン- 千月 話 ...自由詩11*05-5-16
楡と扉- 藤丘 香 ...自由詩30*05-5-16
尾のあるもの- 岡部淳太 ...自由詩11*05-5-15
あわあわ_ぶくぶく- 刑部憲暁自由詩105-5-15
ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15
裸で君の隣りにいると- ふたば自由詩1505-5-15
寓話_百匹目の猿- クリ自由詩2*05-5-14
テレビのある生活- たもつ自由詩7*05-5-14
安全海域- るるりら自由詩705-5-14
回遊魚- るるりら自由詩405-5-14
夜の鍵- 岡部淳太 ...自由詩6*05-5-13
富士- ベンジャ ...自由詩5*05-5-13
ねこねこの、くるん。- 汐見ハル自由詩405-5-13
雨、大粒の雨- ヤマト自由詩6*05-5-12
ジョンレノンはイマジンと言うのが精一杯だったんだ- ピッピ自由詩505-5-12
自転車にひょっとこ- たもつ自由詩1705-5-12
ジェイコブス・ラダー- 大覚アキ ...自由詩13*05-5-11
リタルダント- サカナ自由詩10*05-5-10
橋は燃え上がり- 佐々宝砂自由詩305-5-10
木蓮- Kaorinko自由詩505-5-9
幸せってなんですかね?- 完食自由詩505-5-9
桜もち香- ふく自由詩105-5-9
オカルト- 岡部淳太 ...自由詩4*05-5-9
水の惑星- 大覚アキ ...自由詩405-5-9

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