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今朝のおまえの目が
あんまり緑だから
どうしたって聞くと
やっぱり風邪だ

普段体調がいい時は
緑に茶色が散っている
水の底に見たブナ林のような
おまえの目

それが濃い緑に張 ....
真夏日、沿岸部には波浪注意報が発令され
世界中の溝口さんが落下していた
親戚の少女は大きな中華鍋を持って
兄と一緒に家を出て行く
重い、と言うと兄は悲しそうに首を振った
牛の死体を引 ....
 加藤だ、
 おまえだ、
 セスナ飛ばしたろが、
 ちゃんとしまっとけ、
 って言ったろが、
 加藤、おまえのことを言ってるんだ、
 黒沢、おまえは振り向くんじ ....
いつも寄り道せずまっすぐ帰るあなたが
今日、突然に、隣駅で降りたのはなぜ?
缶コーヒー1杯分の小銭も節約するほどのあなたが
急に、ここでブレンドを頼んでいるのはなぜ?

いつも我慢強くあの人 ....
皿の上には電灯があった
鶏肉がなかった、と
きみは言った
どうやって食べるのか聞くと
説明書をくれた
そのとおりに取り付けてみる
電灯はきゅこきゅこ音をたてた
飛べやしないのに
 ....
がっこう帰りの夜
よだかのホシをよんだ。
ママはくもんしきのテストにいそがしくかえりはおぼつかない。ともだちはとっくに先に帰った。と思ったらがっこうかばんのなかに紅い絆創膏とまっかなガーゼが入って ....
昼、明るい、朽ち果てるイーゼルの四つ脚の金具の染み、緑青色の欲情をし
見渡すアトリエの壁と壁掛けのカレンダーの中で枯れるお花畑、ハレルヤの
印字されたバターケーキやレターセットの束による啓示が頭に ....
牛に頭を潰された男が
漂う台風の夜
ごおおおおおおおお
大きな顔がわたしたちを
破壊していく
巨大建築物の
ユウワク
屹立してわたしを
待つ

なぜ
登るのか
それは
そこにビルが
あるから
 落葉の中を走る鳥は
 悲しい鳥だ
 飛べないかはりに
 足は太く節くれ立つて
 駝鳥の足のやうだ

 このしつかりした足で
 枯葉を大仰に鳴らして
 進むのだから
 化け物が暴れ回 ....
ちゃんと季節は夏至まで巡ってきたと言うのに
太陽の奴いったい何処に居るんだか
朝寝坊を誤摩化しているのか
おつきさんと夫婦喧嘩でもして
目の周りの痣を見られたくないからか
この頃ちっとも姿を ....
空のいろには 届くはずもなく
だからこそ
仕方のないほどに
空のいろを 
瞳に宿しながら
きりんは ゆっくり緑を{ルビ咀嚼=そしゃく}している

その
長い長い首の得る高さは
 ....
駅前の商店街で産まれ育った
近くには八幡神社があって
お祭りの時には店の前の広い道路は
歩行者天国になった
ふだん車の往来が激しい道路を歩くと
何だかくすぐったい気持ちになって
誰 ....
陽の光がまぶしい
ドラキュラの生活
クーラーの下
詩を書く

お茶を飲む
テレビを見る
寝転がる
いびきをかく

時だけが徒に
流れる
空しい思いが
通り過ぎる
この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
温室の入口にある日章旗の
赤い円を凝視する。
凝視する。
ツと目を逸らすと、
隠された神の緑があらわれる。

それで緑のためには赤が必要なのだと知った。

穴を掘るのは重労働だが
い ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。

秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています

わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている

魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
立ち位置を、探している。
いつまでも見つからない、
足の踏み場を。 

もしくは、
消えてしまった君の幻を
抱きしめる、
世界の中心を。 

人波の川が流れゆく
この街の中で、 
 ....
夏休みにしか帰らない
実家の銭湯には
青い富士山の変わりに
緑のペンキが色あせ
ボロボロに古びた
一匹の龍の壁画が
どん と
風呂場一面を支配している



田舎のせいか
夏場 ....
地平線を隠してしまうときの
きみのつま先が好きだよ

肩甲骨を両手でまさぐりながら
そう 僕は小鳥も気がつかぬほどに
ちいさくつぶやいた

地平線が見えないなんて
くだらない永遠なんか ....
むき出しの腕を風が滑っていく感触は、 

洗いたてのシャツに袖を通した時によく似ている。

ペダルを踏み、耳の後ろで逆巻く風を感じながら、

夏がくるのだ、と君は思う。


街の影が ....
深い眼差しを、
赤く朝焼けした巨木におよがして、
動きだすふたりの直きせせらぎが、
ふくよかな森の奥行きを高めて。

始まりは、乾いた無音を燻らせる、
茫々とした朝霧を追い越して、
あさ ....
眠りの国の君は
きっととても美しいのでしょう
けれど
其れが見れなくて
私はとても哀しいのです



君の伏せられた瞼の裏
封じられた瞳の色は
平生の黒ではなくて
もっと
緑と ....
ぼくは詩人

星は天空に従い
生は天命に従う

今日もまた

夜の散歩をしていると
月に出会いました

この国では{ルビ古=いにしえ}より
山の端から姿を現し
山の端へと姿を沈 ....
雨が止みはじめた頃に、
傘を差しはじめてみた。
びしょ濡れになって傘の下、
僕は何かに守られていると強く感じる。
道の向こう側から、
少年が歩いてくる。
あの懐かしい長靴の黄色が、
僕の ....
ポケットの中のごみくず

五月の晴れた空

遠い水の匂いと

静かな予感が 僕を眠たくさせる


つま先を打ち付ける仕草

白いシャツの背中に寄った皺

言いかけて止めた言葉 ....
トレイに紙を入れトイレを済ませ机での何時もの朝
ある時黴の付いたカルキ臭い水槽の中に私の症状が
見つかる私はゆっくりとそのネックレスを取出して
三つの神々に渡したが黒い真珠を一つ秘匿のままに
 ....
初夏の陽射しは 便りを運ぶ

宛名も消印も
差出人も
見当たらないけれど
懐かしさという
こころもとない手触りに
わたしは ゆっくり目を閉じて
紫陽花のさざなみに
いだかれる
 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13138)
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