華麗なる加齢(アホ)
ドクダミ五十号





加齢臭がするオヤジがカリーを作る

 可成り美しく無い情景ですよね

  「市販のルーは好かぬ」などと

   偉そうな事を言いながら

    安い鶏手羽なんぞと

     ”お勤め品”の

      野菜を炙って

       コンソメで煮て

        トメイトを加えて

         ベシャメルソウスと

          炒ったカリー粉を混ぜて加え

           おろした林檎の煮詰めも


無論、一食分では上手く作れないから、何食かは連続する。

いくら美味くても飽きるのは、色恋に似てはいないだろうか?

「けっ、たいして知りもしねえくせに」あはは、仰る通りです。

自分自身に腹が立つたか、腹の辺りがカッカとしたが、それは

チリパウダーを少しばかり加えすぎたからであった。
        

 おしまい


自由詩 華麗なる加齢(アホ) Copyright ドクダミ五十号 2013-01-26 02:17:03
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