海よ
Lucy

僕はたくさんの「なぜ」を
君の底に 沈めてきた

たくさんのことばが
僕から出て行ったきり
くらげのように
永いあいだ 漂っていた

海よ
君は思い出の中に
僕を沈めて
遠く 光っている

丘を登っていく僕の手の中には
あるんだ
かたく ひらべったい
白い貝殻のような
僕の言葉が


自由詩 海よ Copyright Lucy 2013-01-24 12:15:09
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