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さびた車輪が 降り積もった時間を振り払い 
重くきしむ

巨大な動輪が レールの上をわずかに揺れて 
危険な過去の岩石たちを粉々に砕く

車軸に浴びせられる 熱いオイルの飛沫が 
すでに ....
朝になっても 降りつづいて

白を重ねる 都市の眠り
 

音を埋められた通勤電車は カーブを滑る


列車の窓は 薄明るく曇って 

吹雪に閉じ込められた ....
薄暗いガード下を

みかん色の
悲しい色の
人肌色の街灯が

ぼんやり照らしているんです

ここでぼんやり 飲んでる連中は
頭のネジがゆるんでいるようで
じつは案外 切羽詰まってい ....
冬枯れた庭に 緑を残すオリーブの銀葉がそよぎ

その枝にはまだ 黒く縮んだ実がしがみついている

シクラメンの強い赤が 庭が生きていることを教えている


私たちは ここで 同じ ....
お祭り騒ぎは終わった 
路上のツリーたちの つぶやき
澄んだ夜気が 満ちてくる頃

薄雲の切れ間から 星々の視線を感じて
今夜 本当の儀式が始まる


司祭は、浅い路肩の溝の中 ....
夕暮れが 古い白壁の影を刻み 
小さな町の家たちは 街灯に身を寄せ合う

息をひそめた町へ 
男は にじむように戻って来た

夕餉のしたくの手を止める女たち 
薄暗い窓から光る目が見 ....
山人さんのいねむり猫さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
錆びた車輪- いねむり ...自由詩513-12-23
白の瞑想- いねむり ...自由詩2*12-3-1
縁があったら_また寄っとくれ- いねむり ...自由詩1*11-8-21
冬の庭で- いねむり ...自由詩211-1-30
聖夜__明滅する命- いねむり ...自由詩310-12-23
帰郷- いねむり ...自由詩110-12-5

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