あるメロディーを聴いた
けたたましい騒音の中から

あるメロディーを聴いた
さかまく日々の雑音の中から


街に集まった人びとは
メロディーに合わせて歌を歌った
どんなに綺麗 ....
感情が泡の様に生起する
産まれては消え、消えてはまた気まぐれに現れる
胡蝶が視た夢の様に儚い現実
ある時絶対だと信じた世界の認識は
すぐに別の大きな波に浚われ、記憶の深淵にゆっくりと沈み込んで ....
皿をかさねる
どんな料理でも
皿が汚れる

皿をかさねる
指先に祈りを込めて
汚れを落とす

蒸気があがる
床下に壁の中に
張り巡らされた水道管から

私は皿 ....
ぼくらは ずっと待っていた
ぼくらの町へ 乾いた貿易風が吹く季節を
帆をぱんぱんに張り 胸板の厚い奴らが
また 町を訪れる春の季節を

むすめどもばかりか 近所の後家や亭主持ちすら
こころ ....
きみと違ったゆめをみた。
かなしくて、せつなくて、なきそうだったけど
(あはは、とわらって ぎこちない口角)

あたしたちのみた夢は、
こんなにもうすぎたなくて、さきのミエナイ霧 ....
水の本を開く
文字は流れ出し
意味は溢れ出し
あとには
水の思想だけがのこる
川によってはこばれ
人びとの喉をうるおしながら
水の暗喩が偏在する
その波の繰り返し
晴天と雨天の交替
 ....
足音の沈む
その、一瞬のあとに
居眠り運転の波は
名残を
綺麗に拐ってしまった
 
笑い声が響く
潮風の中に
私が産み落とした何かは
もう、息を潜めている
 
 
渇き始めた城 ....
ジャンプして
空の高さをめざしていた
虫たちの翅が透明になった


さみしいね
ぼくたちの夏が行ってしまうね


とうとう本も読まず
砂だらけの栞を挿んだままで
ぼくたちはまた
 ....
疲れた僕は 木陰で休んでいる
幹に 蝉の抜け殻
とても静かに
何年もそこに在りつづけているかのよう

しばらくして
ふと気がついた

だまって
いる

その少し上にも
またそ ....
ゾウが支える世界の右で
小さく小さく座り込む

静かに赤い太陽が
ゾウが支える地面の下に
ゆっくりゆっくり、潜ってく

ゾウが支える世界の右で
夕日と虚無を眺めます


 ....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水 かいちゃんの宝物
それはおしゃぶり
生後2ヶ月の頃から
いつもそばにいてくれた大事な友達

君さえいれば
かいちゃんはいつもご機嫌
夜もぐっすり眠ってくれるし
ママは正直大分君に助けら ....
 
するする
溶け出すように
きっといま
ぼくは
終わろうとしている
 
夜と朝の
この狭間で
ぼくは
ほどけて
 
明日はまた
違う僕が
笑って
きらきらを
なでてる ....
目は絶え間なく
開いているように見えた
拡がっていく穴に
ほどこす手をもたない
皆が
からすだ

羽がわずかに散る
つぎつぎと首を伸ばし
祈るようにくちばしを
鳴らした
雨の音だ ....
   積乱雲を夕刻に照らし
   今日の終わりの貌
   南南東に流れてゆく
   身代わりの月は
   時々かすみ
   雲よりも遠くで
   私を笑っている

またたく稲妻が呼ぶ
 ....
秋色の冷たい風を伝い
夏を施してゆく


胸を締め付ける余韻を撫でるように
下へ下へと流れて消えた
涙を堪える癖は誰のためでもなく
移りゆく“時”に静寂を与えるため


咲いては散り
散っては咲いて
 ....
一行が零れてきそうな
静けさに
眠りなさい と
夜は耳元でささやく

白い羽を揺らす誘惑に
応えようとする肉体
沼地の底に落とされるかもしれない
そんな不安は
片顔隠した月が
煙草 ....
 
 
月光も揺らるや海の真ん中で無き夢となり朝日を待つか
 
 
一人では死にきれぬ故か入り来た部屋の夜虫をまずは殺して
 
 
寂しくも悲しくもないよただ、ただ暗闇がずんと来るだけ ....
声高に客呼ぶ声に客は無く
山の如くに蟹を売る店

降りそうな空を支へて木蓮は
仁和寺の庭に煙るごと咲く

尼寺はどうだんつうじに囲まれて
静かな一角春陽をまとふ

雑踏はめっきり ....
 散骨

はらはらと
ちりゆく骨のかけらが
潮騒にくるまれて白波に落つ
よどむ青、解けていく白

満ちてくる月の海
素足が冷たさに触れて
あヽなんと夜の海は
こんなにも音が無いのか ....
誰も見えない丘の上で
声をだす
すっと、染みる


私しか居ない
きっと私しか生きてない


そう思って声を出す
芝生の緑の、その中の細胞まで届く


嗚呼きっと
私の手 ....
 
ふやけた雲が泳ぐ
夏色の空
ひとり膝を抱えて
鉛筆転がして
 
網戸透けて
優しい風が吹く
揺れるタオル
踊る葉っぱ
向日葵はないけれど
 
気紛れな猫も
すやすやおやす ....
てのなかにこっぷ
すこしあつでのあおい
そうだがらす
とじこめられたちいさいきほうは
えいきゅうとうどのなかのきぼう
みどりのゆめをみる

てのなかのこっぷ
やわらかでかたいえきたいの ....
走ってきたんだね
わたしに会いたくて
走ってきたんだね
夕ご飯いっしょに食べようって

あの日のように
ほほえみながら
あなたは
瞳を輝かせて
ぼくのこころに
語りかける

そ ....
赤いふくを着て
ツミノコシが生えていた
しょげているのか、ぬれていた
それでもいくらか
嬉しいようだったので

どうして つんだのと
先生に 尋ねた


咲かないようにね
先 ....
相手との距離をいちいち測ってるそんな定規、恋にはいらねえ


半目開け寝るクセ笑顔で指摘され治らなくてもいいかと午睡


完熟のすもも真っ赤なジャムにしておまえも染まれと唇にあてる

 ....
日暮れて 日暮れて
ひとりきり
だあれもいない畦道で

日暮れて 日暮れて
ひぐらしの
かなしい歌を聞いていた

かなかなかなかな
どこ行った
僕のおうちはどこかしら

道をな ....
乳白色の星粒が
漆黒の夜空を横切っていた

天の川

私達はふたり
地上に横たわり
声も無く天空を見上げた

端から端まで
散らばった星たちは
たとえだれも見るものがいなくても
 ....
 
 
 
点滅

路面の平坦を胸に
ハンドルを愛撫する

わたしたちは
口をきかない

街灯シンメトリーの
寄せて返すさざ波
リズム
いとしい人
鼓動の残像は
眠りの ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
石瀬琳々さんのおすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メロディールーション- チグトセ自由詩11*07-8-27
胎海- 白川水自由詩307-8-26
皿をかさねる- ふたば自由詩307-8-26
貿易風の吹く頃- The Boys On ...自由詩3*07-8-25
ひだりめの遠吠え。- 哀詩自由詩1*07-8-24
水の本- 岡部淳太 ...自由詩1107-8-24
創書日和「砂」_海岸- 山中 烏� ...自由詩5*07-8-24
虫たちの消息- yo-yo自由詩7*07-8-24
夏の日- 日朗歩野自由詩607-8-23
ゾウが支える世界の右で。- クスリ。自由詩607-8-23
今日かぎり・・・- 生田 稔短歌807-8-23
かいちゃんとおしゃぶり- 未有花自由詩6*07-8-23
まどろみ- 葉流音自由詩307-8-23
からす- 月見里司自由詩2*07-8-22
くうふうりん- たりぽん ...自由詩11*07-8-22
線香花火- 見崎 光携帯写真+ ...5*07-8-22
夜中の十二時- 乱太郎自由詩18*07-8-22
死に至る。- 黒子 恭短歌7*07-8-22
56P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-8-21
追悼- たにがわ ...自由詩507-8-21
柔らかに硬く。- ぴぴぷる ...自由詩207-8-21
- 葉流音自由詩407-8-21
てのなかにこっぷ- 北野つづ ...自由詩4*07-8-21
走ってきたんだね- 草野大悟自由詩5*07-8-19
ツミノコシ- フユナ未詩・独白307-8-19
鴇色- ポッケ短歌6+*07-8-19
日暮れて_日暮れて- 未有花自由詩13*07-8-18
みるくいろの光- 風音自由詩1*07-8-18
点滅- ルイーノ自由詩207-8-17
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17

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