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秋の夕暮れ

夕暮れに白き根を噛み青き菜も

紅い水コップにつぎて砂糖足す

聖霊のたすけをかりて聖書読む

玄米のかゆを食みおり鮭そえて

賛美歌を歌う秋の日こころ富む

造 ....
 色彩アラベスク

黒い空 黄色いライト
オレンジの腕 汗は光る
コンパスはあちこちと動き
ベイジュと紫
赤の縁どり

白い球はくるくると舞い
無花果の実は赤し
オレンジの足は地を ....
今日選んだ三つの詩 
 詩の批評をまたしてみようと、1月に作られた詩から3つを選んだ。いずれも心を惹いたという単純な理由からである。しかし文学においては心を惹く好ましいなどということは、はなはだ大切 ....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水 石瀬琳々、悠詩、L-Yurika☆の詩



夏へ
石瀬琳々

 感覚のすぐれた詩である。ともすれば平凡な言葉を上手に使いつつ、淡い印象の四つの連。それぞれの連のはじめの行が、連を改める ....
妻が勤めに白い朝顔が初めて咲いた雨がしきりに降る

ドビュツシー前奏曲集静かな曲妻を想う悲しさを癒す

鎮めても後からわく不安あくなき心配人は空しきもの



電話線には雀が五六羽さわ ....
 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
京都にて一人歩きの僕だった安い映画「別れの一本杉」

思い出のメロディーよ一刻一刻が大切なこの日この夜
 

授業が終わって隅っこで今日の給料を待つ絵の先生は

夕暮れも間近一人机に座し ....
水鳥は冷たき水に群つどい湖のほとりの枯れ草の宿

一日を二人過ごして今宵また妻は聖書に読みふけるなり

絵に描くか詩によむか玄関の雲間草可愛ゆく咲く
さくさくと歌を産み出す蚕のごといつもと同じ歌草しるす

ビールが苦いジングルベルのなる店に聖書研究余念なし

冷たいビールが温かい気持ちにさせてくれるやるせない朝

午後四時の蜜を入れし珈 ....
石瀬琳々さんの生田 稔さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の夕暮れ- 生田 稔俳句713-9-28
色彩アラベスク- 生田 稔自由詩9*08-8-11
今日選んだ三つの詩- 生田 稔散文(批評 ...6*08-1-13
今日かぎり・・・- 生田 稔短歌807-8-23
今週の好ましかった三つの詩- 生田 稔散文(批評 ...4*07-8-3
白い朝顔- 生田 稔短歌7*07-7-10
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
弥生一日- 生田 稔短歌3*07-3-1
週末に・・・- 生田 稔短歌607-2-8
冬来たりなば- 生田 稔短歌3*07-1-31

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