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夜を
飛んでいく大きな鳥を
始祖鳥、
と呼んだのは君だったか
そしてそれを呼び慣らしたのは
僕だったか
手を振ったのは僕だったか
振り払おうと強くあげたのは
君だったか
....
赤いふくを着て
ツミノコシが生えていた
しょげているのか、ぬれていた
それでもいくらか
嬉しいようだったので
どうして つんだのと
先生に 尋ねた
咲かないようにね
先 ....
わたしは幼女になって
あなたに誘拐されたい
ひらひらと
垢ずんでいく赤いスカート
ひとこともはなさない
あなたは
それに気付くことも
ない
わたしたちは
いつか家 ....
カズラが花をおとし
森に住む蝶が
深々と死にゆこうとする八月
砂地から
こころないひとが訪れる
こころないひとは
分銅の肩を持っており
踏み入ると
腐葉土からは
ムクゲの細かいし ....