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たいていの場合 視界不良
でも あなたの運がよければ ごくたまに濃い霧が晴れて
一瞬クリアになることがある 遠くの山々の稜線を構成する
木々の一本一本がはっきりと確認できたり (その枝振りまでも ....
夜に爪を切ります
迷信は知っています
そのとき をあれこれと想像してみます
みっともないほど泣きわめくかも と思います
ハンカチが二枚は必要でしょう それとも三枚かな?
鼻紙も忘れずに用意し ....
おはよう と言うよりも先に
十二歳になったよ と
報告をする朝
きみはまだ翼の下
生まれてきて良かった? の問いに
素直に微笑む
きみのまだ知らない
悲しみと苦しみ 
平坦な道のりを願 ....
てのなかにこっぷ
すこしあつでのあおい
そうだがらす
とじこめられたちいさいきほうは
えいきゅうとうどのなかのきぼう
みどりのゆめをみる

てのなかのこっぷ
やわらかでかたいえきたいの ....
風が

砂の上に言葉を残していく

見えない指先が作り出す

美しい波

足跡を残すこと が

躊躇われる日に

その言葉の意味を知りえたなら

どんなに救われるだろう
 ....
ななかまどの実は優しい
目覚めるにはまだ早いの、と
種を包んで眠らせる

外は雪、小鳥たちには信号
わたしはここよ
赤く光って合図する

ついばまれる実
やがて種は
生まれた場所を ....
音になるまえの おと
歌になるまえの うた
暗く静かな時空の中に
君の居場所は
きっとあった

生まれたばかりの かぜ
一番最初の なみ
弾かれるための弦のように
始まりの場所は
 ....
ちろちろと赤い舌?
いいえ、あれは小さな炎
黒土の下にはずっしりと火種
気化しているのはいのち
それとも、みらい
ぽっ
ぽっ
炎色反応はやがて
リチウムの赤から橙へ
橙から黄、黄色か ....
秋はゆっくりと来ていた
朝夕の風を
冷たくすることから始めて
草花の種を気まぐれに弾き
ななかまどの実を
少しだけ赤く染めてみた
けれども空はまだ若い
夏の面影を残していた

梢には ....
生まれてはじめての雪に
子どもは小さな手を伸ばす
白い雪花をつかもうとする

指を開いても花はどこにもない
黒々とした丸い目が
さらに丸くなる

降る雪を
つかんではひらき、ひらいて ....
机上に
紙を一枚立てたいのなら
紙を折ったり、丸めたりするといい
薄い紙ならなおのこと
いくども折ったり、丸めたりする

内側に書かれた文字が
外から見えなくなっても
強さを優先するな ....
心はどこにあるの と
問われたら
胸の奥に と
答えたい

科学の時代
解き明かされる人体の不思議に
心は脳にこそある
証明されても

あなたの指先が触れた瞬間の
電気信号は
 ....
生暖かな風が吹き抜けてゆく
ようやく緑の穂をつけた
オーチャード・グラスが
ざわざわとざわめく

雨が降る

雲はまだ薄く
北の空には光が残っている
ふいに、蕗の葉が大きく翻って
 ....
イチリンソウが 咲いた
一輪で 咲いた
手折ればすぐしおれる
春の日の夢

一輪で咲くことを
神に 赦された
一輪で悲しむことを
神に 赦された

染まらない
その 白の痛みに
 ....
石瀬琳々さんの北野つづみさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界- 北野つづ ...自由詩309-3-30
創書日和「爪」_爪- 北野つづ ...自由詩2*08-8-17
十二歳- 北野つづ ...自由詩12*07-11-15
てのなかにこっぷ- 北野つづ ...自由詩4*07-8-21
創書日和「風」_風紋- 北野つづ ...自由詩8*07-5-19
ななかまどの実は- 北野つづ ...自由詩10*07-5-8
創書日和「歌」_予感- 北野つづ ...自由詩10*07-3-16
創書日和「炎」_スケッチ/春- 北野つづ ...自由詩6*07-2-17
コスモス- 北野つづ ...自由詩2*07-2-9
創書日和「雪」_初雪- 北野つづ ...自由詩9*07-1-13
創書日和「紙」_紙- 北野つづ ...自由詩5*06-12-22
Heart- 北野つづ ...自由詩3*06-12-8
雨を待つ- 北野つづ ...自由詩8*06-9-9
一輪草- 北野つづ ...自由詩4*06-6-5

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