あの子は 静かの森に行ったきり
戻らない
あの子はまだ少女で汚れも知らない
あぁ、ただ戯れてただけ

静かの森は
少女を連れ去ったきり 呼びかけても返事さえない

呼びかけるなら
少 ....


大事なものだけを信じる
ただそれだけ

簡単そうなのに
人間には難しい





素直に言葉を
受け取れなくて
ごめん

ただ何でもない自分を
認めて欲しいだ ....
もちろん、そこにはいくらでもあった


今を今として見てみれば、行き詰っていたのだろう
記憶にあるものを少し、震わせてみれば
確かにその街はどこに行っても
なにかしら行き止まっていて
そ ....
ゆらり ゆらり
波が
揺れるように燃える
空が
夜に向かって焦げてゆく


一度放したその手は
まだ
消せぬように熱を帯びて


窓が紅く染まる
夕景の中
明日は既に迫っ ....
『歩道橋』


ミドリは歩道橋の上で佇んでいる
髪の毛が寒風で揺れるのを抑えて
雪がどんどん積もるのを見ている


太陽は吹雪の奥で 霞んで 揺らめく
ミドリは あれは私だな と独り ....
ぼくは詩を書きたい

たとえ自分を見失ったとしても
進むべき道は必ず存在する

今日もまた

朝の散歩をしていると
静寂に出会いました
 
林の中
光をも遮り
薄暗いその空間は ....
ボウフラは夢を見る、
希望の果ての、
水溜を。

カゲロウは旅立つ、
蜃気楼の彼方の、
空を求めて。


カタツムリは、
無理をする。
せっかちなん ....
みんなはやく おとなに
なろうね なぜって 
こどものころは だれでも
ひとことで せかいをほろぼす
ことばを しっているから
わたしがナミダチョキンを始めたのはいくつの時だったか。

納得がゆかぬことで父に叱られ泣いて、泣いた事でまた叱られもっと泣いて
その泣き方が悪いとまた叱られナミダ涙の悪循環。
いつしか泣いたら ....
{引用=夕暮れの砂浜を、パレードが歩いていく。
波に打たれてはまた現れる平らな砂の上、音もなく、けれど楽しそうに、
見えないパレードが歩いていく。}

海は
美しくも儚げな
歌とも音楽とも ....
{ルビ故郷=ふるさと}に近づく列車
向かいに座った女性は
首のすわりかけた赤子を
前向きに抱えていた

一瞬、驚いたあと
すぐにうつむく仕草は
内腿の{ルビ痣=あざ}を
男子生徒にから ....
そら
追いかけて
みては
交差した
たった

通り
過ぎていく
まがり








http://www10.ocn.ne.jp/~hidamari/oti ....
白樺の通り
駆け抜ける気持ち
淡色

肩に 髪に 降りそそぎ 吐息
風とともに
人を愛するということに
流儀や作法があるのなら
どうか教えてほしい

風がそよぐ 
けれどそれは
私をいたずらに惑わせて 
答えなど示すはずもなく
通り過ぎるだけの風 

やが ....
目を閉じて見つめる
記憶の中・・・・
 

小さい頃のわたしが
若葉の蔭で
耳を澄ましている
 

「何を聴いているの」
と たずねたら
「こもれび」
と 言って上を向いた
 ....
街よりも少し高く
空よりもずっと低い
僕はここにいます

街には今日も
ひとりきりがひしめいていました

あなたがはぐれているのは
海です

僕がきらきらの粒を
あなたのため ....
そしてあなたは走るのでしょう

今日の扉を次々と開いて

明日へ逃げる光を追いかけるのでしょう

わたしは 息吹き

わたしは 芽生え

あなたが扉に手をかけた瞬間、指先で静かに光 ....
砂の上に
時をばらまいた
風が吹いて
時間が流される

帰らざる時の終わりに
横たわる
あなた

打ち寄せる波間は
遠き日の思いを映す

思いが心を焦がす前に
光よ
わた ....
名の無き道に
いつかふたりで
残した足跡を辿る

 咲いた椿を
 ひと目見たくて

斜陽にそっと
伸ばした指先

 溢れた椿に
 躊躇うばかり

枝先から
落ちた瞬間
名 ....
ユリナについて書こうと思った。
ユリナは小さな茶色い瞳をして、通りすがりの猫に
かたっぱしから話しかけ、ふと空を指さしては悲し
い顔をする。悲しいのは空のせいではなく、指のせ
いであることに、 ....
ぼくは詩人

失うものがあるということは
それだけ
生み出してきたということ

今日もまた

朝の散歩をしていると
詩に出会いました

 失うものがあるということは
 それだけ ....
ぼくのもっとも尊敬する詩人は
F君である。
F君は現在ガソリンスタンドで働いている。
そこがどこであろうと
まるでそこがカリフォルニアであるかのように
真っ黒に日焼けして。

F君の詩を ....
雨の

始めの

ひと粒

ふた粒


私だけに
与えられた
もののように
この頬を濡らす

あなたの指先に
近い温度で
空の行先を見つめ
夜の晴れ間を歩む者たち
道をかすめる光に目ざめた
灰緑色の羽虫の群れ
傷のあたたかさにすがりつく



繰り返される雨のなかに
妨げの意志が隠されている ....
ねぇ、愛されるってどんな感じと
黒髪のあなたはそう呟いた

歳が離れていること
黒髪を短く切りそろえていること
黒猫があなたに懐いていたこと
年老いた両親と共に荒れ果てたゴミ屋敷に住んでい ....
拝啓
今日も空は青いです
嫌にになるくらい
青い青い

拝啓
お返事まだですか
もういくにちたつでしょうか
体にお気をつけて
さよなら


ねぇ白やぎさん
書きかけた想い ....
窓の向こう ほお杖ついて
しとしとしと いつ止むの?

忘れ物 風のいたずら 落ちて 悲しみ拾えずに

春だというのに 止まない 雨に
ため息こころぶん 落ちて ゆく





 ....
もし
どうしても
どうやったとしても
このゆうやけが
おわらないとしたら
わたしは
あなたに
あなたは
わたしに
なにを
はなせば
いいのだろう

もし
どうしても
どう ....
 「ごめんなさい」の 名刺を
 わたし たくさん 持っていた
 けれど
 ほんとうの 「ごめんなさい」は ほんの少しだったかもしれない

 それは とても かなしいこと
 隣町の休 ....
地の水と空の水とが出会う日を見つめる涙ひとりの涙




ふりむけば道は草木に沈みゆく路なき路と手をつなぐ径




木蓮と鳥が同じに見える子の笑みと踊りに降り ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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十字路の見取図- 霜天自由詩806-5-20
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歩道橋- セキラボ ...自由詩1*06-5-19
ぽえむ君−静寂−- ぽえむ君自由詩15*06-5-19
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