さわらして、

言った
しずかな午後がふる
街角の
記憶

つまさきから
うまれてはいけない、

たゆたう
あなたの声が
流線型になる
夕方
のこと

目をさ ....
( 世界は 
( 透けた瓶の内にある 

森の小道を裸足で走り 
汗をかいたラムネの器の底を手に 
真夏の空に傾ける 

( 星のころがる、音がする。  

{ルビ蝉時雨=せみしぐれ ....
ハレルヤ 君は気付くだろうか
僕の心が色付く事に
君と視線が ぶつかる度に
僕の心が震える事に

星空のドレスを 纏って君は
静寂の中に 溜息を漏らす
君の影が オリオンまで伸びて
永 ....

その風は
わたしのスカートを
やさしく翻した

その風は
きっとあのひとのところにも
届くのだろう
わたしの気配を
少しだけ残して

あのひとはその風に気づきもせず
朝の支 ....
会話なし ずうっと見てる窓の外 地下鉄なのに 地下鉄なのに 波の音に耳を潜め
ふたり
貝殻の奥に

 

響く

 

声を
懐かしみ
涙ぐむ

 

さよなら
波の花
消えゆく白
さら さら さらり

 

手を ....
車椅子に座る 
小さいお婆ちゃんを 
前から抱きかかえる  

少し曲がった 
「 人 」という字そのものに 
なれた気がする 

ごめんなさい、ごめんなさい 
と繰り返すので
な ....
頭のずっとてっぺんから
かなたまでつつみこむようにはられた
透明なフィルムの外側を
音もなく星々がすべりおちてゆく
そのすきまに
かすかな灯りがひとつ
はらばいになって停泊している
砂浜 ....

永遠に
閉じる日が来ても

耳は
絶対に閉じないでいて
わたしの声を
受け容れていて

肩越しに過ぎてゆく
景色の速さに
その
狂おしいほどの
純粋さでしがみついて

 ....
心の中の海が騒いでいる
いつまでも鳴り止まない潮騒
僕は不安でたまらなくなる

こうして本当の海を眺めていても
聞こえて来るのは僕の心の潮騒か
それとも目の前にある海の波の音か
それさえ ....
私たちが校舎で出会うのは
おばけなんかじゃない
それは
だれかの通り過ぎていったあと
だれかの
いちばん子供だったときの
いちばん光に満ちた
いちばん軽やかな
いちばん無防備な歩み
 ....
雨音のぱたりぱたりと心地よくけぶる視界にひらく番傘 手の上にカプセルの薬あそばせて
次ぎ編む服の配色と決む

夢に見しことくり返し夫語る子等は
留守にて話題ひとこま

硝子戸に写る雪影大きくて二人の夜が
童話めきくる

首すじ ....
死んだ魚のような
目をして
生きるエヴリデイ

 

舌が干からび
あう あう ああ
猫が絡まり
にゃあ にゃあ にゃあ

 

ほれ、
おまえの好物ぞ
喰え 喰え
目 ....
「僕の知らないところで音が生まれ、消えてゆく、それが悲しくて」
水がしょんぼりと肩を落とす

喫茶店の2階テラスで
心臓の鼓動みたいに
雨粒が弾ける
音が聞こえない
窓のむこうのことだか ....
僕はゆくだろう
鍾乳石の先で抗う
水滴の
夜のために

待つものも
さだかではない
暗闇のもっと底
染みこむ
朝のために

屈折がつくる道
灯台が照らす
霧の先に

ゆく ....
雨やみて雲雀の飛んだ水たまり

何を見て驚いたのか鯉のぼり

紫陽花がたくさんのいろ人みたい

桃をむく香りと北へ寝台車

空目指し向日葵たちが背比べ

アリが来てわたしの足を ....
あなたが
私の本棚の
背表紙をそっと
撫でる

私が
親しんだ本たちが
小さく
揺れているのがわかる

ああ
それは
古本屋でね

そっちは
お風呂で濡れちゃって

 ....
白鷺の羽音の通り過ぎるその、揺らぎ
一面の青葉、その遠くで駆ける声、という声
ここにきて姉は心から、静かに千切れてしまった
さあ行こう、にも飛ぶための脚は足りず
退こうにも継ぎ足す、言葉も無く ....
家の陰の家
窓に映る窓
白詰草 光の辺


鳥と風 声の影
低い曇を照らす原
曇とともに揺れる原


歩むもののないにぎやかな道
川岸に沿い 川に重なり
流れとは逆 ....
濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う

なんて きれい

薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
雨が止んだ
そして他の誰よりも
最初に光を見たのは
ぼくだった

光は止まっていた
その光をくぐるようにして
白い蝶が飛んでいる
風も止まっている

雨が止んだ
閉じていたものが ....
街角ゆれてる喫茶店
懐かしい匂いだ
君のいた場所
君といた場所

水玉模様の空綺麗だ
水たまりのふち
想い描いた
君の姿も綺麗だった

スカートの色、君の色
僕は夢中で探している ....
里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日

身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる

微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ

熱湯の ....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない 


ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
汗がそうであるように

涙がそうであるように

この胸の中には海がある。



私は一頭のザトウクジラに恋をした。

優雅に泳ぐ様が

アルペジオによく似ている。

勢いよ ....
国のためには死ねないけれど
恋人のためなら死ねると思う

そんなことを言う若者が増えてきたので
国は美しい女の振りをして
全国の若い独り身の男たちに
情熱的なラブレターを送りつけた
まん ....
雨が降ると いつも
あまだれをじっと見ている
子どものままで
いまも


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
あまだれ 一ぴき死んだ
あまだれ 二ひき死んだ
あまだれ い ....
ホテルのバスタブで
泡の中に沈んでいくシャツやパンツやら
ぐるぐる回して素足で踏みつける
ベッドから彼女が這い出してくる
「プールで潜らない?」
抑揚のないいつもの声
ゴルフで痛めた ....
安らぎを下さいと君が言いました
私はしばらく何と言っていいのか判りませんでした
ただ、黙って君を抱きしめました

もう泣かないで下さいと君が言いました
私は少しも泣いているつもりなどありませ ....
石瀬琳々さんのおすすめリスト(4553)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
(きこえて、いますか)- yuri.自由詩5*07-7-19
蝉時雨_- 服部 剛自由詩11*07-7-19
オリオン- P.B.自由詩307-7-19
朝の風- 風音携帯写真+ ...8*07-7-19
あんあんだーぐらうんど- 北大路京 ...短歌10*07-7-18
波の花- アラモー ...自由詩407-7-18
「_人_」_- 服部 剛自由詩18*07-7-18
僕たちは生まれながらに死んでゆく- ワタナベ自由詩8+07-7-18
pledge- 大覚アキ ...自由詩12*07-7-18
海の瞳- 未有花自由詩15*07-7-18
おばけなんかじゃない- 美砂自由詩6*07-7-17
ツキニムラクモ- リュウセ ...短歌5*07-7-17
36P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-17
生き地獄- アラモー ...自由詩207-7-17
ピカロ(水のこと・その2)- 一般詩人 ...自由詩2*07-7-17
疾中(微熱)- たりぽん ...自由詩1007-7-17
雑季- たもつ俳句13*07-7-16
背表紙- umineko自由詩10*07-7-16
今も遠くの風が吹いている- 霜天自由詩607-7-16
みどり_よびこ- 木立 悟自由詩607-7-15
賛美歌- 水在らあ ...自由詩31*07-7-15
雨の後に- ぽえむ君自由詩14*07-7-15
水たまりに映る景色- アラモー ...自由詩307-7-15
33P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-7-14
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- 望月 ゆ ...自由詩44*07-7-14
青い旋律- 桜井小春自由詩907-7-14
戦場へ- 楢山孝介自由詩12*07-7-13
あまだれ- yo-yo自由詩12*07-7-13
A_wandering_fish- shu自由詩707-7-13
安らぎの鐘は月に浮かぶ- プル式自由詩3*07-7-13

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