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見上げれば星屑が眩ゆすぎて
さすらえば闇が深すぎて
若いぼくらは歓喜で眠れなくて
そんな国があった
言葉でもなく指きりでもなく
確かめ合った
赤い木の実を食べて
甘い草の根をかじ ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった
その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
コップに水を満たす
ごくり
夜のなかにひろがる
水域
遠い水を飲みこんでは吐き出す
夢のそとへ
背泳ぎで渡る
水が満ちる
遠くまで水が満ちる
とう ....
夜ごと
小さな星から星へ
色とりどり
おはじき遊びのようでした
きいんと澄みわたった音がして
そのとき
宇宙は大きな円盤でした
まわるまわる輪廻転生
虫から花へ
花から虫 ....
膝小僧よ
なんだか久しぶりだね
そんなにきれいな顔をして
おまえもすっかり
年をとったか
崖の上や
崖の下や
いたるところ
赤い実をさがして
赤い血を流した
傷をなぞる ....
ゆうがた
ひとびとの背がかなしい
ひとびとの背を超えてゆく
魚がかなしい
水が均衡する
まずめどき
幻想の水をしなやかに
幻想の魚がおよぐ
しのびよる色が
....
暑いですね
温暖化の夏だそうですが
どこまで暑くなるんでしょうね
頭を使うと脳も発熱するそうですから
なるべくぼんやり過ごすことにしています
もはや詩を読む体力も失せました
と ....
この雨はもう止まないかもしれない
街も道路も車も人も水浸しになっている
ほんとに誰かがバケツの水をぶちまけているのだろうか
梅雨の終わりには
雨の神さまがバケツを空っぽにして騒ぐの ....
雨あがりの道を母と歩いていた
虹だ
おかあさん
虹だよ
ふりむくと母はいなかった
手の感触も覚えていない
母はよく左の胸をおさえていた
あれは母の癖だとばかり
思ってい ....
星と星をつないでゆく
あなたの指の先で
翼をひろげた白鳥が生まれる
古いギリシャの名前が覚えられない
翼は夜のかたち
それなのに星と星との距離を
越えることはできな ....
だれか森の奥で
山桃の実を食べている
指のさきから尻尾のさきまで
赤く染まり
鳥のように生きている
魚のように生きている
ひと粒はひと粒のために
いっぴきはいっぴき ....
浮き輪をもって海へいく約束だったのに
この夏もお父さんは
白い雲になったままです
空は海よりも広くて青いと言いながら
地べたと空のあいだで
両腕をまっすぐに伸ばして合図して ....
雨が降ったあとに
小さな水たまりができました
大きなナマズが2ひきと
小さなナマズが2ひき
ナマズの家族が泳いでいました
泳いでも泳いでも
同じ場所をぐるぐる回るば ....
公園にロケットがあったから
娘と乗った
ぼくの足は地面についたままだが
娘はすでに
宇宙遊泳を始めている
知らないおじさんの帽子をかすめて
ビッグバンと星が見えたという ....
水在らあらあさんのyo-yoさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
きみの国を探している
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yo-yo
自由詩
12*
07-8-10
夏は、山の水が澄みわたるので
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yo-yo
自由詩
16*
07-7-6
水域
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yo-yo
自由詩
9*
07-6-29
ナイトクルージング
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yo-yo
自由詩
10*
07-3-31
膝小僧(ひざこぞう)
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yo-yo
自由詩
8*
07-3-23
ゆうがたの魚
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yo-yo
自由詩
18*
07-2-16
暑中お見舞い申しあげます
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yo-yo
自由詩
3
06-8-5
雨が降っている
-
yo-yo
自由詩
4
06-7-23
虹
-
yo-yo
自由詩
6
06-7-20
星座
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yo-yo
自由詩
5
06-7-18
転生
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yo-yo
自由詩
4
06-7-10
神話
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yo-yo
自由詩
4*
06-7-3
絵本
-
yo-yo
自由詩
3*
06-6-27
スペース
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yo-yo
自由詩
2*
06-6-13
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