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だしぬけに ほしが
ふたりを つらぬく
ことばなど ふみにじり
ぶちこわし あいたい
きぬぎぬの ときまで
せかいを 吸いつくそうと
夏の日を 謳歌した
わたしが いっぴき
百科事典の ページのあいだで
つぶれて 死んでいた
もしも喜びが 木に咲くなら
摘んで花束にすると クリスティナは
かいているけど ぼくなら喜びが 実るまで待つ
そしてそれが 葡萄の房のようなものなら
ひとつぶずつ みんなとわけあう
めざめるには あまりにながく
ねむっている おとこの
みみもとで しんみりと
おんなが うたっている
うしなわれた ことばで
まがいものは 百年もたぬ
詩語は 意味をはこばない
わたしらは 修羅であるから
もとめあいながらも ついに
手を むすばない
暗い道でも みうしなわずに 
ついて行けるように と
契りを むすんだ
おとこの 背中に
灯火と星を 刺繍した
心は 魔法の呼吸がなければ
読み解けないし イメージは
裸眼にうつらないから 純粋だと
目をつぶった あなたの
耳たぶを そっと噛んだ
ながく いきて
みなければ
わからない こともあるさ
かみさま おれに
ほほえみは まぶしいぜ
腰のまがったひとが
夜のとばりに 星をうえていた
しんぼうづよく ことばを
なくす過程が 大切なのです
と おしえてくれた
むすびめに つまずいて ころんだ
ものずきに おなじみちをきた
きみも つまずいて ころんだ
そこで ふたりは むすばれて
あたらしい むすびめになった
とおくの星はみんな
他人のものでいいさ
宇宙を すくいとろうとして
ふかい裂け目ににおちた
自分の物語を 遍歴したから
あやまちの あとを
けさずに さらして
はだかで くるりと
まわり なまきずに 
りぼんを むすんで 
わたしの あたまを
からから まわすと
なないろの たまが
さいげんもなく でますが
ぜんぶ はずれです
本屋には 本がいっぱいあるのに
もうあれもこれも 読む時間がない
知命の午後の やわらかい光のなか
きまって本棚の隅に 咲くという
まぼろしの詩集を さがしている
高いものの 内部を
はかっては いけません
鳥のことばを
かたったら
遭難します
ほしぞらを すぎて
かえってくる
すてて いったものを
ひろい あるいて
くらしに もどる 


※BGM→http://momo-mid.com/mu_title/i_riders_i ....
ひざまずけば 祈りの
耳のたかさで やぶれた
約束を ささやきながら
ひらくから とこしえに
きみを わすれない 
おくさん わたしね
まいにち あぶられ
むされて もはや
なまもので ないから
あんしんして たべて   
クレープを たべながら
女の子たちが へらへら
そよかぜに とばされている
男の子たちは ぼろぼろ 
あるきながら こわれている
水在らあらあさんのみつべえさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(激情の話)- みつべえ自由詩807-3-6
そろもん(いい天気なので本の虫干しをしたときの話)- みつべえ自由詩1507-2-27
そろもん(閨秀詩人の話)- みつべえ自由詩707-2-25
そろもん(ワンシーンの話)- みつべえ自由詩807-2-18
そろもん(単独者の話)_- みつべえ自由詩607-2-10
そろもん(ステッチャーの話)- みつべえ自由詩707-2-7
そろもん(閨房の話)- みつべえ自由詩407-1-23
そろもん(闇の学徒の話)- みつべえ自由詩506-12-21
そろもん(導師の話)- みつべえ自由詩806-12-2
そろもん(結び目の話)- みつべえ自由詩706-9-27
そろもん(星の話)- みつべえ自由詩306-9-25
そろもん(正装の話)- みつべえ自由詩306-9-14
そろもん(福引きの話)- みつべえ自由詩706-9-9
そろもん(探索の話)- みつべえ自由詩606-9-5
そろもん(山の心得の話)- みつべえ自由詩306-9-2
そろもん(山男の話)- みつべえ自由詩306-8-29
そろもん(傷痕の話)- みつべえ自由詩506-8-28
そろもん(夏のセールスマンの話)- みつべえ自由詩306-7-15
そろもん(街角の話)- みつべえ自由詩706-6-7

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