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星も見えない
どこまでも暗い夜
ごうごうと唸る夜の咆哮と
草原を吹き渡る風の音だけが響く

僕はひとりきりの部屋で
夜が明けるのを
時が訪れるのを
ただじっと待っている
わずかに僕を ....
あなたの声が聴きたい
かつて私を魅了した神秘的なあの{ルビ詩=うた}を
あなたの声を聴かせて
そしてまた私を夢の世界へ{ルビ誘=いざな}って

あなたの声は
私の梢を揺らす一陣の風
あな ....
なかなか歩かなかった
かいちゃんが
とうとう歩き始めた

まだよちよちだけど
少しずつ歩く距離ものびて

もう少し歩くのが上手になったら
まあたらしいくつをはいて
お外をいっしょに散 ....
夜は海
街も時間も
何もかも飲み込んでしまう
私の体も海の底
静かに息をしている
夜空の星たちは海に沈んだ金貨
海賊たちに盗まれぬよう
あんなに高いところにある
ああ もうすぐ夜明けだ ....
こわいのです
この果てしない草の海が
どこまで行っても地平線しか見えて来ない
この世界が私はこわいのです

風がびょうびょうと吹き荒れる草原のただなかで
私はひとり立ちすくんでいます
絡 ....
ロマンチックにおなり猫
あまりにも淋しすぎて
おまえに何ができるというの
ロマンチックにおなり猫
夕冷えのする野原の中に
ひとつだけ咲いた白い花
おまえのようだと言いたいけれど
ロマンチ ....
僕の心の海鳥たちよ
涙を拭いてやって来い
白い翼広げて潮風をつれて来い
悲しくなんかはないけれど
僕の心の海鳥たちよ
僕に勇気を与えておくれ
たったひとつの道をみつけるために
大空へはば ....
空の青さがはじけて
海の蒼さと重なる日
光のシャワー浴びながら
あなたに会いに行ったの
こんなに素敵な朝だから
何もかもうまく行くと思ってた
なのに誰?私を罠にはめたのは
きらきらと輝く ....
風ひとつ
赤い首輪の放浪者
立ち止まって後ろを振り返るのは
淋しさを断ち切るため

お行きよ お行きよ
赤い首輪の旅人よ
風は追い風 君の味方さ
淋しくなんかはないはず

お行きよ ....
ねえ 窓を開けて
ねえ ちょっと見るだけでいいの
まるでそれは火の海よ
燃え盛る炎の中で
私が立っているのが見えるでしょう

ねえ 目をそらさないで
ねえ まっすぐに私をみつめて
想い ....
深い悲しみの色だわ
胸に漂う紺碧の思い出たち
今でも夢に見ているの
あなたと出会った嵐の夜を
もう一度愛がよみがえるなら
私のすべてを捧げてもいいわ
あなたの腕の中で生きられたら
何もい ....
薔薇の花咲く花園で
私は子守歌を歌います
口のきけない弟は
ブリキの太鼓をたたきます

今日もパパは帰りません
遠いお国で戦っているのでしょう
今日もママは{ルビ愛人=あみ}のそば
お ....
心はいつも回転扉
くるくる回って踊り子になる
あなたの心を行ったり来たり
赤い靴は止まらない

どうか教えて その一言を
魔法が解ける不思議な呪文
あたしの足は血で滲み
いつしか心の傷 ....
この坂道の途中に
大きな金木犀の木があります
毎年秋になれば
そのやさしい香りに足を止め
この木を植えた人を思います

開け放された窓からは
ピアノの悲しげな音が響きます
赤茶けた壁に ....
姫君のついばんだ魔法薬
ひとつぶ口に含めば千年の眠り
ふたつぶ口に含めばただの草の実
噛めば苦い味ばかり

姫君のついばんだ魔法薬
いつまでたってもただの草の実
深い眠りに入れずに
噛 ....
びいどろ瓶の海の中
蒼い泡がひしめきあって
じょあっと波を繰り返す

青藍 群青 紺碧の水
いろんな青がひしめきあって
じょあっと波を繰り返す

びいどろ瓶の海の中
ラムネの匂いを漂 ....
水在らあらあさんの未有花さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
草原にて- 未有花自由詩18*07-3-19
あなたの声が聴きたい- 未有花自由詩15*07-2-26
かいちゃんと春- 未有花自由詩14*07-2-22
夜は海- 未有花自由詩22*07-2-8
草迷宮- 未有花自由詩24*07-1-25
ロマンチックにおなり猫- 未有花自由詩13*06-12-25
旅立ち- 未有花自由詩9*06-11-13
光のタランチュラ- 未有花自由詩10*06-11-8
- 未有花自由詩9*06-10-18
サルビア- 未有花自由詩9*06-10-16
海の夢- 未有花自由詩15*06-9-27
薔薇の花咲く花園で- 未有花自由詩9*06-9-13
心はいつも回転扉- 未有花自由詩9*06-9-12
金木犀- 未有花自由詩25*06-9-3
草の実- 未有花自由詩7*06-9-1
びいどろ瓶の海の中- 未有花自由詩11*06-8-30

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