すべてのおすすめ
あなたに似ている
と。言われたくありませんでした
わたしはわたしに過ぎず
あなたのクローンではないのだから
あなたがいなければ
生を授かることはありませんでした
それだけは否定でき ....
たましい…だなんて
古臭いことばを
ミルクパン
で。どろどろに溶かしたら
ハートの型に流し込む
いつから
だった
かな
球体関節人形の
股間から
生まれてきた。わたし
だ ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....
わたしはくま
バニーにも
子猫にもなれなかった
ちょっと可愛くない女の子
だって言われても
好きなのは甘いハチミツ
大きな森の小さな家で
あなたと暮らす夢を見る
わたしはくま
バニー ....
本当の暗闇と出会う
それって
なかなか難しい
ひとつひとつの灯火を消しても
寝付けぬ夜に何処より話し声が漏れて
この街の闇は仄かに明るい
本当の暗闇
それは遠い日の感触
胎内にいたとき ....
思わず声にしてしまった
ことばよりも
言い出せなかった
ことばの
内に秘められた真実
レンガを幾つも積み重ね
ひとは誰でも
その真実をこころに閉ざしてしまう
日々の暮らしと
日々の思 ....
あひる
醜いあひるの子は
永遠に醜いままだ
白鳥になんてなれない
なのに誰もそれを口に出したりは
しない
ねこ
ねこのかお
よく見なくても、 ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
Scene-1 ワンナイトスタンド
吸いかけのセーラム・ピアニッシモ
「お先にどうぞ」はシャワールームに消えて
枕の下に隠した明るい家族計画は
LLサイズの見果てぬ夢
渇いた二人の身 ....
ギガバイトのうねりのなかで
わたくしの三半規管
忘れない 忘れたくない
あなたの 優しい こえ
花蜜から花蜜 あまりにも
気まぐれ過ぎる あなた
プラトニック と プラスチック
....
涸れ果てた喉を潤す故に
あなたは涅槃まで水を引くという
(お空あお過ぎて
(わたくしの心模様もあお過ぎるのかしら
あお空を見上げ続けることは
あまりにもつらくて虚しいから
....
逢いたやあなたと浜千鳥
緋と思しき爪折れは
叶わぬ侭の夢吹雪
いつかなりたや恋女房
待てど暮らせど来ぬ文を
遠い都と香り立ち
揺れる簪 手の鳴る方へ
棗に忍ぶ 恋は霞と
....
君の残した想い出は
遥か遠く浜茄子咲く北の国で
いつも優しく眩しいほどに輝いて
ここまでおいでと僕の名を呼んでいた
君の残した思い出を
僕は今超えようとしている
越えることなんて考 ....
叙情の彼方を探るように この岸辺にて
翼を休めるものよ 優しげな日差しと
聞こえ来る 春の訪れを告げる歌声
地に生けしもの総て 目覚めの刹那を夢想する
巡る季節の旋律は いつにもまして ....
君と出会いしこの坂に
金襴緞子の晴姿
内掛け姿の君の名を
誰が鳴かずにいらりょうか
袖振り合うも多生の縁と
交わす会釈もいとほしく
生まれし定めは違えども
つのる恋と咲き乱るる
....
狂おしく 狂おしきままに
待ちわびて
結ぶ太鼓に散る花は
夢見の果てとあおぎみて
流れゆく 流るるままに
時すぎて
契りし思いに散る花は
あれは逢瀬とかえりみる
帰らぬ ....
緋色の帯を解く君は頬を赤く染め
何だか恥ずかしげな風情だね
帯止めの色目は玉虫だから
綴られた思いも刻々とその表情を変え
真新しい紙とインクのほのかな香り
読みかけの頁に挟んだ栞のよ ....
日溜まりの青空でダンスを踊る君は
或る日
突然
斑模様の水面となって
5番目のドアを叩き続ける
まるでドラムのように
5番目のドアを叩き続ける
まるで魂の叫びのように
自分が何者な ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く
容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
振り解こうとしたその腕の力に
恐れ戦き
声にならぬ悲鳴を上げ
逃げ出そうにも逃げ出せず
生き抜く事は人の本懐であるとしても
手当たり次第しがみ付く執着心は
どうしてこうも醜いのか
....
わたしは蠍
孤独な蠍
心に浮かぶあなたの姿
思い出は心の痛み
耐える事しか
わたしは知らない
わたしは蠍
虚しい蠍
流れる砂はあなたの幻
ひとり見つめて
逢いたさ募る
....
世界で一番輝いているもの
それは夏の太陽でもなく
北風に瞬く冬の星空でもなくて
君が捨てようとしたもの
君がいらないと思っているもの
世界で一番輝いているもの
それはブルガリの ....
− 愛は確かに潰えた
男の心に残っていた僅かな温もりを奪い去る良く晴れた或る冬の日の未明 月光に射貫かれた眠れぬ夜に 愛は国道246号線池尻大橋近くの交差点で潰えた 間断なく走り去るヘッ ....
君の知らない深い悲しみを
僕は背負って生きている
そして君も僕の知らない過去の残骸に
足をとられては涙を流す
この街のプラタナスも深まる秋の気配に
すっかり色づき始めたよね
....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる
どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ
....
愛の言葉は砂漠に棲む蛇の肌触り
ガラス片の透き通る
艶やかさを床に滑らせては
汀から細波へ
細波から白ウサギの飛び交う荒波に
感情の姿を次第に変えてゆく。
与えあう愛の軋み。
軋 ....
腰の曲がった老婆がひとり
大雨の中を歩いている
両手を鎖に繋がれて
重い足枷を引きずりながら
濡れるに任せ歩いている
彼女にも愛は確かにあった
独り暮らしの雨は寂しい
愛は何処へ ....
君は芝生の上でバランスを取る。
一糸まとわぬ露わな姿で
豊かな乳房を宙へ向けて解放つ。
日差しは、もう秋の方に傾き加減で
夏の終わりを告げている。
時代の息吹を君は背 ....
こしごえさんの恋月 ぴのさんおすすめリスト
(35)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
と
-
恋月 ぴ ...
自由詩
45*
07-4-13
IDOL
-
恋月 ぴ ...
自由詩
22*
07-3-19
大切なこと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
35*
07-1-2
わたしはくま
-
恋月 ぴ ...
自由詩
21*
06-11-3
永遠ということ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
43*
06-10-11
ペンキ職人
-
恋月 ぴ ...
自由詩
19*
06-10-3
顔_その1
-
恋月 ぴ ...
自由詩
25*
06-9-10
捨てられない運動靴
-
恋月 ぴ ...
自由詩
47*
06-8-1
エフィメラ(或いは邂逅)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
27*
06-6-1
E_minor_7th(きざし)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
45*
06-5-27
Forget-me-not_(GW_Special_Vers ...
-
恋月 ぴ ...
自由詩
12*
06-5-5
Op.16_ギガバイトのうねりの…
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-4-5
Op.14_季節のタブロー(春)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
11*
06-3-28
新宿区「神楽坂」
-
恋月 ぴ ...
自由詩
21*
06-3-1
ミラーハウス_(K.Mに…)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
18*
06-2-17
早春歌
-
恋月 ぴ ...
自由詩
16*
06-2-13
新宿区箪笥町「袖擦坂」
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-2-1
新宿区市谷船河原町「逢坂」
-
恋月 ぴ ...
自由詩
24*
06-1-29
風に舞い風に歌う
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-1-24
5番目のドア
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-1-11
白樫物語
-
恋月 ぴ ...
自由詩
29*
05-12-31
傷痕
-
恋月 ぴ ...
自由詩
11*
05-12-29
蠍の刺青
-
恋月 ぴ ...
自由詩
9*
05-12-13
世界で一番輝いているもの
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
05-11-29
愛が潰えた日に男は自画像を描く
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
05-11-22
落ち葉のプレリュード
-
恋月 ぴ ...
自由詩
16*
05-11-8
待ちぼうけ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30+*
05-10-25
Snake_Eyes
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
05-9-15
渇いた雨
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
05-8-26
裸婦像
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
05-8-18
1
2
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